国を大切にする野党があれば、自民党にばかり選挙の一票を入れないと思います。
「対立軸を明確にしない野党」では、有権者にアピールしないと、共産党や民進党が考え、「戦争反対」「平和」「人権」というスローガンを掲げ、「憲法改正反対」の旗が下ろせないというのですから、思考の貧困さを笑わずにおれません。
「外国人労働者の大量受入れ推進」「農業の法人化」「モンサント法 ( 種子法廃止法 )」「TPP」「カジノ法案」 等々、これらは間違いなく日本の伝統や文化を破壊し、国の崩壊につながる政策です。
野党が政府に異を唱え国会で論戦をするのなら、国民の票は間違いなく割れ、自民一強は崩れます。そのための条件は、野党が反日の左翼思想と決別しなくてなりません。決別なしで戦をしても、国民に信じられませんので、無理と分かっている野党は、こうした法案に力点を置きません。
少しでも物ごとを真面目に考える人間なら、森友や加計問題より、日本にとって数倍も危機をはらむ政策だと理解しています。「友だちに便宜を図った」と言うのなら、こちらの方がもっとハッキリしています。
以前から注目しているのは、竹中平蔵氏です。ネットで検索しますと、「経済学者、政治家、実業家」「東洋大学教授、慶応大学名誉教授、東京財団理事長」「参議議員議員、内閣特命担当大臣( 経済財政政策 )、内閣特命担当大臣( 金融 )、総務大臣、郵政民有化担当大臣」・・と、沢山の肩書きが出てきます。
氏は米国の巨大金融資本グループ、つまり米政府関係者との結びつきが強いらしく、日本で有名になる前は、主として米国で活躍していた人物です。
日本の閉鎖的な金融市場を開かせるため、米国から送り込まれた人間という噂もあります。実際に氏は、小泉内閣で郵政の民営化に辣腕を振るい、米国のため大きな働きをしました。
「民営化された日本郵政は、アメリカに出資せよ」
サブプライムローン危機の最中に、氏はこのように発言していました。発言するだけでなく実行し、日本の資金を米国のために使わせました。
氏はまた「日本の正規社員は、過剰に法律で保護され、企業の足を引っ張っている。」と批判し、労働市場をオープン化するためには、非正規社員を増やすべきだと主張しました。
正規社員と非正規社員の垣根をなくし、働く者が自由に仕事を移動し、活躍の場を探せるようにしなくては、外国との競争に負けると断言しました。結果として、終身雇用という日本の制度が崩壊し、まともに結婚ができない貧しい非正規雇用の若者が増え、今の日本があります。
氏が米国の要請で政府内にいるため、安倍総理も無下にできないという噂があります。徹底的な市場主義者でグローバリストの氏は、現在安倍内閣で何をしているか。
報道されないのであまり知られていませんが、内閣にいて、日本経済再生本部・産業競争力会議の民間議員となっています。さらに、内閣府国家戦略特別区域会議の、有識者議員となっています。
安倍政権の目玉政策である、「経済再生」の中枢にいて、「外国人労働者の受け入れ策」「農業の法人化」「モンサント法(種子法廃止法)」などの推進に加わり、相変わらず日本崩壊の作業をしています。
経済特区も氏の手にかかると、米国と自分のための利益を追求する政策に変じます。
国が外国人労働者の受入れを実行すれば、膨大な数の外国人労働者が入国して来ます。農業が大規模化し、法人化されると、これも外国人労働者の大規模な需要が発生します。受け入れ窓口となるのが、人材派遣会社です。国民は知りませんが、氏は派遣会社の役員をしています。
パソナグループ取締役会長、オリックス社外取締役、オリックス農業、一般社団法人外国人雇用協議会顧問等々です。つまり、外国人労働者が大規模に受け入れされると、氏の関係する会社は、大きな利益を上げるようになります。
現在でも正規社員を減らした企業に対し、非正規社員を送り込んで利益を上げているのは、人材派遣会社です。
昨年7月神奈川県の特区で、規制緩和された家事支援外国人受入事業には、大手人材派遣会社のパソナが、事業者として認定されました。竹中氏は、パソナグループの会長です。
農業分野で特区に指定された兵庫県養父(やぶ)市では、氏が社外取締役を務めるオリックスの子会社「オリックス農業」が、参入しました。さすが、自民党議員からも、「学者の肩書を使って特区でビジネスをしている」と、批判の声が上がりました。
民進党の宮崎議員は、農林水産委員会において、竹中氏が主張する外国人労働者の受け入れは、人材派遣業界の利益につながりかねないと指摘しています。
しかしこのような批判がされるようになったのは、ほんの最近です。遡れば、氏は平成10年に、小渕内閣で経営戦略会議の委員に就任して以来、森内閣、小泉内閣、安部内閣と、政府内で活動しています。途中で大臣になったり、議員になったり、大変なやり手てす。
安倍氏個人のお友達のことに大騒ぎする野党も、米国の影を持つ竹中氏には、声を潜めています。竹中氏こそが戦後最大の「獅子身中の虫」であり、「駆除すべき害虫」だと思っていますが、マスコミはまったく報道しません。
マスコミの使命感とか、国民へ知らせる義務とか大口を叩くマスコミを軽蔑する理由がここにあります。彼らは、本当に強いものには逆らわないのです。
竹中氏について、マスコミや政治家が知らないはずはなく、彼らが表立って言えないのは、アメリカの影があるからです。
竹中氏が関与している問題は、森友や加計の規模ではありません。反日野党が、政府と戦い、権力に屈しないというのなら、竹中氏こそ追求すべきでしょう。
米国の虎の威を借り、日本を崩壊させようとしている氏こそ、野党が戦うべき権力の一角ではないかと、つねづね思っています。野党が不甲斐ないので、氏は国会堂々と答弁しています。
「民間でできることは民間でやることが、国民や国全体のためになるという思いでやっている」
「アメリカのためにやるなどと、考えたこともない」
誰かが問題提起するのかと期待していましたが、気配がありませんので、せめて息子たちだけにでも事実を知ってもらいたいと、本日ブログにしました。この事実から私たちは、重い教訓を汲み取ることができます。
・敗戦後72年が経過しても、日本は独立国家となれず、未だに米国の桎梏から逃れられない。」 ・・という教訓です。
竹中氏問題は、憲法改正問題にもつながっていますし、今上陛下の「お言葉」問題とも無縁でありません。
米国にとって日本が世界戦略の上でいかに重要な国であるか、いかに手放せない便利な国であるか。そして米国は、どんなに日本支配に力を発揮しているのか、もっと知らなくてはなりません。
自民党も野党も情けない政党ですが、現実を見れば我慢するしかありません。氏は優秀な人物ですが、自己顕示欲が強過ぎます。頭脳明晰な雄弁家で、押しの強いやり手ですが、日本人らしい誠がありません
「竹中ごときに、そんな力があるものか。」と嘯いた自民党の議員がいましたが、気ぐらいだけ高くて無能な人間が多いのでしょうか。
「国を大切にする野党があれば・・・」と、「ねこ庭」で今日も独り言を呟きます。毎日ブログを書いていて、めげそうになることがあります。しかしそのような時、いつも自分の性急さを戒めます。
「ノルウェーは、独立を手にするまで500年以上をかけた。」
「子や孫たちへ引き継ぎ、粘り強く頑張るしか方法はない。」
「戦争に負けるというのは、こんなことである。」