9. 「伊藤貫の真剣な雑談 第9回 」 ・・プラトン哲学と国家の独立 ( R4/10/8 )
10. 「伊藤貫の真剣な雑談 第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )
雑談を始める前提として、「日本人のクズ」が述べる言葉を紹介します。
・ワシントンから、日本の外交政策や国内政治を観察していると、ものすごく表面的な議論が繰り返されているのが分かる。
・このまま表面的な議論を繰り返していても、論理的な、整合性のある、一貫した政治・外交政策、国防政策はできないのではないか。
・これでは、大正デモクラシー以来過去100年間、表面的な議論ばかりで長期的展望を持てず、国の政治と外交まで失敗してきた理由が説明できない。
・だから今回は、日本人に欠けている哲学と政治思想史の面から、ブラトン哲学を中心にして宗教にまで踏み込んで議論をする。
ワシントンから眺めていると、ここまで「バカな日本人」になるのかと呆れてしまういつもの高慢さです。今の私は腹を立てず、黙って彼を軽蔑するだけです。
・2500年前からの人類の文明には、4つの源流がある。
こう言って彼は次の4つの文明をあげます。
1. ギリシャ文明 ( ギリシャ哲学と科学 )
2. キリスト教文明
3. 仏教文明
4. 儒教文明
・これ以外の文明は小さくて、永続性がない。
ハンチントン氏の『文明論』を読んで感銘を受けたと言う彼が、このような捏造を平気でします。ハンチントン氏が著書の中で述べている文明論は、次の区分です。
2. キリスト教 ・・紀元100年頃
3. 仏 教 ・・紀元前約450年前
4. 儒 教 ・・紀元前約550年前
☆ 神 道 ・・縄文時代説 紀元前約1万5000年前
弥生時代説 紀元前約900年前
日本の保守の学者なら、この程度の知識は常識として持っていますが、この男は日本人の魂を失った「ロシアかぶれ」「アメリカかぶれ」ですから、平気でこのような嘘を動画で喋ります。
一神教の国々の頑迷さと違い、八百万の神を信じる世界一寛容な日本は、宗教の押しつけ合いや対立で他国と戦争をしません。相手が敵対的でない限り、日本ではキリスト教もイスラム教も仏教も自由です。儒教は、国学として学ばれた時代もありました。哲学という名前で異論を排斥する考えが無いから、国民は敗戦国となるまで「思想戦」と言う言葉も知らない大らかさでした。
宗教の違いで残酷な戦争をする他の国々と比べれば、日本の神道は誇るべき宗教です。その誇るべき宗教をないものとし、誇るべき「日本文明」も削除し、自分の無知を棚に上げて、「日本人には宗教と哲学がない」とはどの口が言わせるのでしょう。
・私は保守主義者だが、保守主義に二つの種類があることを説明する。保守とは、何かを守ると言う意味だが、何を守るのかと言う目的の違いから二つになる。
二つとか、四つとか、彼は色々な話を項目に分けるのが趣味であるらしく、雑談の中で盛んにこれをやり、本題がいつの間にか横道へ逸れ、話をややこしくします。
1. 通常の保守
・国益・国力を守る保守。軍事利益を優先するナショナリズムになる。
2. クラシカル保守
・古典的文化、古典的価値を守る。いわゆるプラトンの言う知性優先の道徳主義になる。
本当にこのような区分があるのか聞いたことがありませんが、今の私には関係のない雑学です。日本人の保守とは、次のものを守る人間をいいます。
・日本の国土と国民を守る。そのための軍隊を持つよう「憲法改正」をする。
・日本の文化と伝統の中心である皇室を護持する。
「日本人のクズ」も「憲法改正」を言いますが、日本の保守の視点から述べているのでなく、「77年間騙されてきたおバカな日本人」という日本人蔑視のための寝言として使っています。プラトンの哲学やギリシャ文明や他国の宗教の話は、現在の問題解決には何の関係もない雑学です。
日本が抱える切実な問題は、「まな板の上のクズ」が故意に避けている、GHQが残した「3つのトロイの木馬」です。日本を心配すると言うのなら、この忌まわしい「トロイの木馬」について喋りなさいと言います。
1. 「日本国憲法」 ( 日本人を二度と立ち上がれないようにした自虐史観憲法 )
2. 東大社会科学研究所・日本学術会議 ( 占領軍憲法護持と反日左翼勢力の中心となる学者組織 )
3. NHK、朝日新聞、共同通信社等大手マスコミ ( 占領軍憲法と反日左翼思想の宣伝機関 )
臆病で卑怯な彼はこれをスルーし、日本の保守層を侮蔑することに力を注ぎます。強大な力を持ったGHQのジャパンハンドラーが、日本国内に残した「3つのトロイの木馬」は怖くて口を閉し、「日本人は憲法改正ができない」と侮蔑するこの「日本人のクズ」が何を言おうと、それは現実を遊離した空論です。
このままでいきますと、チャンネル桜の水島社長も「同じ穴の狢 ( むじな )」で収まらず、「日本人のXX」になるのではないでしょうか。せっかく作った新党「くにもり」も、支持する国民がいなくなる気がします。
「伊藤貫の真剣な雑談 第9回 」 は今回で終わりとし、次回は予定に従い下記となります。タイトルを見て、うんざりとするのは私だけでしょうか。
10. 「伊藤貫の真剣な雑談 第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )
『日本人には宗教と哲学がない』と思ってるとしますと、
これはもう、『雑談』どころか、『妄説』『暴言』だと言うしかないですね。
もっとも、この種の妄言は、時おり聞きますが、発言者はリベラル左派の文化人?であって、
愛国保守派は、こんな事は言いません。
言うまでもなく、日本には『神道』という民族信仰があり、この神道があるからこそ、
日本は中国文化圏にも西欧文明圏にも、呑み込まれなかったのです。
そういう基本的な事実も無視する人は、もはや政治学者でも文明史家でもないですね。
哲学の場合も同様です。
明治以後の人でも、『善の研究』の西田幾多郎氏や、『三太郎の日記』の阿部次郎氏がいます。
伊藤貫氏は、そんな人や著作は御存知ないんでしょうか?
※なお上記の西田氏や阿部氏の著作は、戦前の全寮制高校や帝国大学の学生の間では必読書と見なされていたそうです。
伊藤貫は、日本の哲学者は皆西洋の猿真似をしているだけだと、切り捨てています。
自分はロシアにかぶれ、米国の学者のかぶれていながら、それが分かっていないのですから、「日本人のクズ」らしい意見ですね。
いと拙者も感じたものですが、その理由が少し分かっ
た気がします。
①(自虐史観を孕む) 日本国憲法
②(左派知識層の巣窟)東大社会科学研と日本学術会議
③(NHKや朝日紙を含む)既成報道メディア
以上 GHQの遺した「トロイの木馬」と真摯に向き
合わなかったのが大きな一因だったという事でしょう。
正統な保守日本人は「国土国民を守る為の憲法改正」と
「固有文化と伝統の中心たる」皇室を護持する
の二点を尊重するとの貴見解に拙者も同意する者です。
伊藤見解はこの所からの主張でもないらしい事は、
拙者にもざっと理解できた気がする所です。
「日本人には宗教と哲学がない」との共産史観にも
似た脈絡なき見方もむべなるかという所でしょうか。
世界で十数億ともいわれる信仰規模を持つイスラム
文化との向き合いも、大きく正確を欠くと思います。
「3つのトロイの木馬」との真摯な向き合いを避けた
様な趣も、或いは仰る様に 一種ビビッていたのか
とも愚考する者です。
貴連載途上もあり 今回はこれ以上は控える事とし
ますが、保守の大物論客と謳われたとかの ch桜・
水島社長も こうなると何となく印象が怪しくなって
参ります。残暑の折、引き続きご自愛下さる様。
批判する行為は大事なことですから、気にしませんが、相手を軽蔑し侮辱する行為は批判では無いと私は思います。
それは単に喧嘩をふっかけ、相手を怒らせ不愉快にさせるだけの行為です。。知性を重んじると言う彼がそれをやるから、怒りが大きくなります。
前向きな議論なら、何かの結論が生まれますし、双方が納得します。彼の話は汚い言葉で日本と日本人を軽蔑するだけですから、ここには日本人が大切にしている礼節がありません。
愛するが故の厳しい言葉・・というものがあります。しかし愛から発せられる厳しい言葉なら、誰もが愛をを感じとります。
私も礼節があるとは言えないのかもしれませんが、13万人の視聴者を相手に喋っていると言う自分の立場を自覚し、彼は言動に注意が入ります。
私たち多くの日本人が敗戦以来苦しめられている「トロイの木馬」について、何も語れないと言うのでは、保守ではありません。
まして褒められていることに気を良くして、日本の過去に関し、嘘を語るのでは言語道断です。反面教師として捉えるなら、「日本人のクズ」とはどんなものを言うのかと、彼がそれを教えてくれましたね。
今後ともよろしくお願いいたします。コメントに感謝します。