先日、「伊藤貫の真剣な雑談」を14回のシリーズと紹介しましたが、その後4編の追加を見つけました。雑談が14回から18回になっても、息子たちにはどうでも良いのでしょうが、時に支離滅裂な意見があるだけに、「ねこ庭」での紹介はキチンと整理する必要を感じます。
と言うことで、今私たちのいる位置がどこであるのか、確認しておきます。18回シリーズの内、下記 1. が終わり本日から 2. にかかろうとしています。
1. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回前半 ) 」 ・・トピックス 1. 2.
2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・トピックス 3. 4.
もう少し正確に言いますと、伊藤氏が 1. で4つのトピックスを上げ、その内の1.2.が昨日終わり、今日から3.4.を紹介するところです。
3. 中国とアメリカの覇権争い・・ 確率的にいうと中国が有利
4. 韓国の核武装 ・・10月10日のワシントンポストの記事
氏の話は日本については間違いが多いのですが、正論が混じるため、視聴者は騙されます。おめでたいのは左翼の「お花畑の住民」だけでないことが、コメントを読めば分かります。だから、面倒でも都度紹介しています。( 事情ご賢察の上、間違ってもコメント諸氏にそのまま引きずられないようにと願っています。)
さて只今、2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」を見終えました。氏の話ではトピックス 3. 4.と言うことでしたが、トピックス3 . が省略され、4.番目の「韓国の核武装」の説明だけになっていました。
日本を語る時氏は間違うと言ったばかりですが、今回が丁度良い例になります。韓国政府と韓国の国民を誉め、日本政府と国民を酷評していますから、日本でこのような人物を保守と言わず、むしろ「反日・左翼」と言います。正論を言ったり、反日論を喋ったり、しかも楽しそうなのですから、信じられない「保守」です。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、今回も氏の雑談をそのまま紹介したいと思います。
「 (令和3年) 10月10日のワシントンポストの評論ページに、韓国が核武装の準備を着々と進めていることに関し、米国の名門大学の教授二人の意見が掲載された。二人ともそれを正しいとは言っていないが、韓国が置かれた状況を考えると止むを得ないと言っている。」
「しかも彼らは、韓国が核武装したらアメリカ政府はそれを支持すべきであると論評している。」
「この大胆な記事をなんで紹介するかと言えば、僕が過去30年間言ったことと全く同じことを二人が言ってくれているので、凄く嬉しくなったからだ。」
「日本は核を持たなければダメだ。そうしないと日本は潰れるというのが僕の持論だ。ダートマス大学の国際政治学者の二人が、韓国の核武装は止むを得ないと言っている議論は、そっくりそのまま現在の日本に適用される。」
「この議論の中のサウスコリア ( 南朝鮮 ) と書かれているところを、日本と置き換えて読めば、今の日本がなぜ核武装すべきかがそっくりそのまま分かるようになっている。」
〈 リンド、プレス両教授の意見 〉
・北朝鮮は、アメリカを直撃する水爆弾頭 ( 60~70発 ) とミサイルを持ってしまった。この結果、アメリカの立場は圧倒的に不利になった。
・もし今後朝鮮半島の紛争にアメリカが巻き込まれることになれば、それはアメリカにとって大惨事になる。
・原爆は一発で数十万人だが、水爆弾頭は一発だけで数百万人殺せる。そんな国との軍事紛争にアメリカが巻き込まれると、とんでもないことになる。
・アメリカ国民は、アメリカ本土を核攻撃できる能力を持った北朝鮮との武力衝突を全く望んでいない。
・従って朝鮮半島で軍事紛争が起こった時、ワシントン政府が即座に韓国を支持する軍事行動を取るとは考えにくい。
氏の話が始まったばかりですが、前置きが長くなったため、スペースが無くなりつつあります。先日馬渕氏の議論の時、突然日本の核武装論について氏が話を持ち出していましたが、今回の説明はあの時の続きでもあります。
氏は「韓国の置かれた立場が、そのまま日本に適用される状況」を、両教授の意見を紹介することによって伝えようとしています。。これらの意見も、日本のマスコミと政治家が国民にほとんど伝えない事実です。多くの国民は、北朝鮮が日本の領海付近にミサイルを着弾させていることを知っていますが、日本への脅威と考えていません。
「北朝鮮はアメリカや日本に向けてミサイルを発射したり、核弾頭を準備してきたけど、実際は中国から独立を維持するために、核やミサイルの開発や潜水艦が必要だったはず。」
これは7月18日に紹介した視聴者のコメントですが、この人も北のミサイルを、日本への脅威と捉えていません。与野党を問わず日本の政治家の話を聞き、大手マスコミの報道を見ていると、このように楽観的意見を持つようになります。従ってこの段階で氏がする両教授の意見紹介は、耳を傾ける価値があります。
沢山のことを教えてくれるので、氏は「ねこ庭」の師の一人ですが、渡部昇一氏や田中英道氏のように、信頼できる先生でなく、カメレオンのように色が変わるのでその点が要注意です。何時迄も正論でないことが次第に分かってきますが、次回も下記タイトルで、両教授の意見の紹介になります。
2. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第1回後半 )」 ・・韓国の核武装と米国の対応