高森明勅 ( あきのり ) の名前は耳にしたことがありますが、どのような人物かについてはほとんど知りません。ウィキペディアの経歴を紹介します。
・高森は昭和32年生まれ岡山県出身、68才
・評論家、神道学者、歴史家、皇室研究者
・國學院大学文学部卒業 同大学大学院博士課程前後期単位取得満期退学
・拓殖大学日本文化研究所客員教授 「新しい教科書を作る会」副会長
・「日本文化総合研究所」代表 麗澤大学外国語学部講師
・防衛省統合幕僚学校「国家観・歴史観」部外講師
肩書きの多い人物ですが、保守か左翼かいまだによく分からない小林よしのり氏と共に、文筆活動や評論活動をしていると書いてあります。そのような氏が、防衛省の幕僚学校で「国家観・歴史観」の部外講師といいます。
皇位継承問題に関する氏の意見を、ウィキペディアが紹介していますが、何度読み返しましても、氏の意見が理解できません。
・高森は、「側室制度 ( 一夫多妻制 ) が廃止された状況下では、皇統を維持できなくなる」として、女系天皇容認の立場をとる。
・同年6月に開催された皇室典範に関する有識者会議記者会議では「直系を優先し、兄弟間では男子を優先すべき」旨の提言を行っている。
・その理由として「女性天皇」が即位した場合、女性は生理や妊娠・出産を伴うため、宮中祭祀を含む公務の遂行が困難になること」を挙げている。
・同年、同有識者会議が「男女にかかわりなく直系・長子を優先する」との最終報告を提出した際には、
・「日本文化チャンネル桜」の座談会で、「有識者会議の結論には8割方賛成だが、長子優先論は全く問題外」だと断じている。
・また、前述の小林よしのりは高森の影響から、女系・直系天皇論に立場を転じている。
・一方、男系天皇護持派の小堀圭一郎は、自著『皇位の正統性について』の中で高森の論を「多重の安全装置が必要との主張」で「厳しくも親切な警告」としている。
女系天皇を容認すると言う高森氏の意見は、天皇家の祖先を辿れなくすることですから、神話時代から続く天皇家の血統を絶やすことになります。天皇家であっても将軍家であっても、何代も続く名家は「男系の血筋」を守っているから、名家なのです。ご先祖の苦労は、ひとえにここにありました。
次にウィキペディアがびっくりすることを、教えてくれました。大手メディアは書かないのに、週刊誌は「開かれた皇室」報道まっしぐらです。
・『週刊新潮』平成25年6月20日号の「宮内庁が皇太子妃の長期療養問題を解決すべく、皇太子は即位後短期間で退位し、
・弟の秋篠宮文仁親王は即位を辞退し、その長男の悠仁が即位するよう安倍内閣に申し入れた」とする記事について
・「天皇を秩序の基軸とする日本社会の伝統的な在り方自体が、たったお1人の皇族のご意思によって決定的に左右される事態になる」
・「ご本人のご意思で退位や即位辞退が可能になると、無責任かつ悪質な週刊誌の記事などを鵜呑みにした人々が、ご本人に働きかけて天皇の退位や即位辞退を実現させようと、
・不敬不埒な署名活動やデモを活発に繰り広げないとも限らない」「自分たちが『支持』する皇族を何とか即位させようと、国民の間に激しい対立が生まれることもあり得る」
・「退位した天皇は歴史的には太上天皇(上皇)という地位を与えられて来たが、太上天皇にはどのようなご公務を考えているのか」と延べ、天皇のいわゆる「生前退位(譲位)」や「即位の辞退」には否定的と取れる発言をしていた。
高森氏の女系天皇容認論には反対ですが、現上皇陛下がされた「天皇時代の譲位」については氏と同じ意見を持っています。二つ残っている検討項目の一つが下記4番ですから、テーマを外れた検討をしていないと言う安心感があります。
4. 上皇陛下のNHKを通じた「お言葉」のこと
5. 秋篠宮様のご長女眞子さまのご結婚のこと