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ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

いま教育を問う 12- ( 姜尚中氏の捏造 )

2021-03-18 15:10:58 | 徒然の記

 氏が語っていない事実は、下記の4つです。 

  ・昭和20年の、日本の敗戦   ・昭和23年8月の、大韓民国設立

  ・昭和23年9月の、北朝鮮独立   ・昭和25年から始まった、朝鮮戦争

 これに前記の教育基本法と戸籍法を追加し、時系列に並べ、氏の叙述と照らし合わせますと、違った事実が見えてきます。

      1. 昭和20年、日本の敗戦

     2. 昭和22年、教育基本法制定

     3. 昭和23年8月、大韓民国設立

     4. 昭和23年9月、北朝鮮独立

     5. 昭和25年、国籍法制定

     6. 昭和25年、朝鮮戦争勃発

  「教育基本法や国籍法による、植民地異民族の " 放出と排除  " により、」「いわゆる  " 23・4・2 阪神教育闘争 " のきっかけが作られたのだ。」「この闘争は、GHQ占領下で唯一、司令部による非常事態宣言が発動されるに至っている。」

 この説明を読みますと、日本政府の教育政策がきっかけとなり、在日朝鮮人が憤慨し、騒ぎを起こしたという文脈になります。「教育闘争」が発生した昭和23年が、どういう年だったか、前記の時系列で見ますと、 韓国と北朝鮮がそれぞれ独立国宣言をした時だったと、分かります。しかも国籍法は、「教育闘争」の2年後の制定です。

 日本が敗戦となって以来、差別されていた在日朝鮮人たちが、共産党とともに武装蜂起し、火炎瓶闘争と呼ばれる、激しい暴力闘争を日本各地で起こしていました。争乱への在日朝鮮人の参加人数は、30万人だったとも言われ、治安に当たった多数の警官が負傷しました。各地で騒動を起こす彼らを、政府は治安維持のため、朝鮮へ戻そうと懸命になっていました。

 騒乱防止のため、政府は、在日朝鮮人の中の過激分子の排除を決断しました。反日教育の拠点となる「朝鮮学校」を認めなくなり、貸与していた校舎の明け渡しも、当然要求します。帰化した在日朝鮮人や、共生している者について、日本の学校への入校を促すのは、当然の話でしょう。

 つまり氏は時代の状況を正確に説明せず、日本政府が、一方的に在日朝鮮人を差別・排斥したかのように喋ります。平成10年の本の中で、東大助教授の氏が語れば、日本人の多くは信じただろうと思います。

 氏の意見は144ページで終わりますが、言葉が難解に組み立てられ、いかに分かりにくく書かれているかを、参考までに紹介します。

 「この問題は、戦後の教育改革と民主主義教育が、」「進歩主義と国民教育をタテに、ほとんど触れてこなかった課題であるる。」「この課題を正面に据えて、論じなければならない時がやってきたことだけは、」「誰の目にも明らかであろう。」

 「教育の自由化という名の、傾斜的選抜の一層の加熱化と、」「心の教育という名の、国際化時代の新たなナショナリズムの教化が、」「気の抜けた魂と気の抜けた知性を、より一層空虚化していくことになることも、」「また明らかなように、私には思えてならない。」

 日本の教育に関する氏の結論ですが、ここから何が見えるのでしょう。無責任な批評と、無意味な批判があるばかりで、前向きなものは皆無です。気の抜けた魂と気の抜けた知性とは、氏自身のことでないかと私には思えます。日本にいて、こんな意見を述べている限り、氏の精神世界は、より一層空虚なものになることでしょう。

 氏が本当に、朝鮮という国と同胞を愛しているのなら、日本と朝鮮に対し、もっと別の方向から、語りかける勇気を持つことではないのでしょうか。

 日本に対しては、自分たちも無意味な言いがかりや敵対行為を慎むから、感情的嫌悪と差別意識を捨てなさいと言い、韓国・北朝鮮に対しては、捏造の反日教育をやめるべしと、たったこれだけを言えばいいのです。

 韓国・北朝鮮の政府が過激な反日教育をするから、穏やかに暮らしている在日コリアンの心が、引き裂かれるのです。朝鮮人であることを隠し、通名で暮らし、「透明な存在」となることを強制しているのは、日本でなく、彼らの祖国だということを、本音で語ってはどうなのでしょう。

 文字の読めない朝鮮の庶民に、ハングルを普及させたのは日本でしたし、厳しい身分制度を廃止し、庶民を解放したのも日本でした。国民の多数を占めていた、奴隷と小作人に、土地を分配し、生活の手段を与えたのも日本でした。

 こうして書くと、あれもこれもしてやったと、自慢らしく聞こえますが、私は苦々しくてなりません。欲しがってもいない、親切や思いやりなど、朝鮮人が喜ぶはずがありません。要するに、当時の日本がやったことは、ただひと言「過ぎたるは及ばざるがごとし。」でした。

 王族と両斑がふんぞり返り、その下に、奴隷のように酷使される常人、と呼ばれる多数の朝鮮人がいても、知らぬ顔をしていれば良かったのです。不潔で、不衛生な暮らし振りだからと言って、道路を整備したり、家屋を整えたり、工場を造ったり、そんなことはする必要がありませんでした。

 抑制していても、氏の発言の数々を読みますと、つい言葉が乱暴になってしまう私です。在日コリアンの心情は、暗く救いようのないものであると、岩波書店と6人の編者は、読者に伝えたかったのでしょうか。それにしては、実りのない姜尚中氏の教育論でした。

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いま教育を問う 11- ( 姜尚中氏の捏造 )

2021-03-18 08:18:43 | 徒然の記

 前回の続きで、姜尚中氏の発言の紹介です。5年前のブログから転記しているため、時系列が乱れていますことを、ご容赦ください。

 《 平成19年  日本の政治家に関するの発言  》

 「田中真紀子さんは、日本の首相になってほしい。」

「吉田茂、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄という日本のリーダーは、」「米国に、おむつを履かされた存在に過ぎないが、」「金大中は、おむつを履いた似非リーダーたちと戦った、真のリーダーであり、」「日本人は、金大中を見習いなさい。」

 《 平成24年8月 ソウルでの「金大中逝去3周忌祈念式典」の講演会での発言 》

 「李明博大統領の竹島訪問と、天皇に対する謝罪要求についての、」「日本の反発は、特に日王に対する発言が最も大きかった。」「独島問題だけでは、事態はこれほど大きくならなかっただろう。」

「李大統領の独島訪問と、日王に対する謝罪要求は、」「韓国に友好的だった、日本国内の左派勢力の反発まで招いている。」

 氏の発言につて、ネットの情報には注釈がついていました。

「『日王』の呼称は、韓国内における小中華思想の観点から、」「歴代中華王朝に対する日本の自立性を認めずに、韓国と同様、」「歴代中華王朝の属国であったとする観点から、使用されるものであり、」「『天皇』が持つ漢語の意味を、意図的に格下げさせる呼称である。」

 韓国・朝鮮人が、天皇陛下を「日王」と呼ぶのは、日本は中華王朝の属国であるという意味です。「天皇」という言葉には、「皇帝」の意味があるらしく、韓国・朝鮮人は、日本がこの言葉を使うのを認めていません。

 「日王」という蔑称に対し、日本人がどれほど不快感を覚えるのか、それを知った上での発言です。永野鉄男を名乗っていた時から、氏は日本で生活し、日本の制度の恩恵を享受し、国の保護を受けながら、日本の皇室を侮蔑します。日本人の朝鮮人差別は、醜いものですが、元を辿れば原因は朝鮮にあり、過去のブログで取り上げましたので、今回は言及しませんが、日本人が理由もなく、一方的に差別を始めたのでないことだけは事実です。

 氏の歩いてきた過去を知るため、大きな寄り道をしました。永野鉄男の通名を捨て、韓国人姜尚中となった経緯も朧に見えました。ここでもう一度、『いま教育を問う』の本へ戻ります。

 在日コリアンの目から見た、日本の教育という視点は、変わりません。

 「戦前の教育勅語に代わって、教育基本法が制定され、」「人種、信条、性別等によって、差別されないと規定された。」「だがここにいう国民とは、国籍法の観点からすれば、日本国籍所有者を意味することとなり、」「日本国籍を有しない外国人は、除外されると読み替えることも可能なのだ。」

 日本国籍を有しない外国人が、日本の教育制度から除外されるのは当たり前の話で、外国人には別の教育制度が運用されるのが、世界の常識です。しかし氏は、この常識に逆らい、日本批判論を展開します。この辺りになりますと、反日左翼学者らしい、「事実と嘘を取り混ぜた捏造」が始まります。

 「教育基本法が制定された時点(昭和22年)では、皇民化教育や創氏改名によって、」「日本人よりも、より日本人らしい、かなりの数の植民地出身の、」「韓国・朝鮮人や台湾人が、日本国内に残留していた。」

 「昭和25年に作られた国籍法は、日本人としての国民と、」「日本人らしい " 非国民 " を区別・排除しようとする、」「国家意思の表れであった。」

 国家意思の現れとして、氏が挙げるのが、文部省が実施した次の施策です。

 1. 在日韓国・朝鮮人の子供は、日本人と同じ市町村立又は、私立学校に就学させること。

 2. 各種学校の設置は認めないこと。

 3. 朝鮮語の授業は、課外で行うこと。

 4. 民族学校の借用校の明け渡しと、私立校への認定を督促

 ほとんどの国民が、事情を知らないのを承知の上で、氏の捏造が始まります。

「こうした戦後の民主教育における、植民地異民族の " 放出と排除  " は、」「日本人らしさの国民教育が、内部に分裂的な契機を含んでいたことを示している。」

 在日韓国・朝鮮人の子供を、日本人と同じ市町村立又は、私立学校に就学させることが、どうして「植民地異民族の " 放出と排除  " 」になるのか。ここで氏は、沢山の事実を語っていません。肝心な話を省略し、余計な嘘を書いています。

 「 (昭和22年)では、かなりの数の植民地出身の、」「韓国・朝鮮人や台湾人が、日本国内に残留していた。」

 まず韓国・朝鮮、台湾は、植民地ではありません。韓国・朝鮮は、日韓の条約により「併合」し、台湾は、清国から「割譲」されたのです。植民地というのは、欧米諸国がしたように、現地人に教育を受けさせず、無知蒙昧のまま放置し、奴隷同様に酷使する政策を言います。日本政府は当時の朝鮮に、小学校、中学校、大学まで建設し、国内と同じ設備投資を行っています。当時の資料では、朝鮮への投資が国の予算を上回り、財政は赤字だったと記されています。

 昭和20年頃の日本にいた、およそ60万人の韓国・朝鮮人は植民地出身者ではありません。彼らは敗戦のどさくさに紛れ、職を求めてやって来た密航者であり、当時の厚生省の記録を調べれば、明らかになります。韓国では、政府が率先してこのような嘘を言い、教科書にまで書き、反日教育をしていますから、氏だけが捏造しているのではありません。

 それよりも私が問題視しているのは、氏が省略している重大な事実の方です。

 1. 昭和20年の、日本の敗戦   2. 昭和23年8月の、大韓民国設立

 3. 昭和23年9月の、北朝鮮独立  4. 昭和25年から始まった、朝鮮戦争

 これにつきましては、次回といたしますが、東大教授とは言いながら、氏もまた、自分に都合の良い話だけをする反日左翼教授でしかなかったかと、納得されるのではないでしょうか。

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いま教育を問う 10- ( 姜尚中氏の半生と発言 )

2021-03-16 23:26:03 | 徒然の記

 氏は熊本の名門校県立済々黌高校を卒業し、早稲田大学に入学するまで、通名である「永野鉄男」を名乗っていました。高校時代は野球部にいたと言いますから、文武両道に優れた秀才ではなかったかと思われます。

 長くなりますが、ネットで調べた氏の足跡を転記いたします。

 ・氏は昭和25年、在日二世として熊本で生まれた。

 ・氏の父は、昭和6年に仕事を求めて日本へ来た慶尚南道出身の朝鮮人。

 ・氏の母は、昭和16年に許嫁だった氏の父を訪ね、渡日した朝鮮人。

 ・父方の叔父が、日本の大学で法律を学び憲兵となり、熊本に住んでいた。

 ・両親は、叔父が暮らす熊本に住み、市内の朝鮮で養豚や闇の酒作りをした。

 ・叔父は日本の敗戦後、韓国へ戻り軍人となり、その後ソウルで法律事務所を開き成功した。

 ・氏の両親が昭和31年頃、土地を買って転居し、廃品回収業「永野商店」を開いた。

 ・氏は、県内でもっとも古い創立(明治12年)の、県立済々黌高校に入学。

 ・高校創立の中心人物だった佐々木友房は、保守佐幕派に属していたためか、校風はバンカラで、「野武士」と言われていた。

 ・昭和47年、早稲田大学在学中に訪韓し、以来韓国名の「姜尚中」を名乗る。

 ・平成13年、「今から38年前22才の時に、思うところがあってを本名を名乗りました」と語る。

 朝鮮に住み、朝鮮人特有の廃品回収業をしていたのですから、氏は自分が在日コリアンであることを知っていたはずです。当時の日本人は、あからさまに朝鮮人を軽蔑し、差別していました。朝鮮人と聞くだけでしかめ面をし、顔を背ける人間が沢山いたことを、私は覚えています。 

 いわば氏は、生まれて以来22年間、日本人永野鉄男として、懸命に生きてきたのだと思います。誰からも後ろ指を差されないよう、普通の日本人として生きる努力をしていたのだと思います。ネットでは氏の足跡が、事実として書かれているだけですが、利発な少年だった氏が、どれほどの屈辱に耐えた年月だったかを、窺い知ることができます。

 日本名・永野鉄男を捨て、姜尚中の本名を名乗った時、氏は朝鮮民族として生まれ変わり、感涙に咽んだのかも知れません。日本に戻った後も、厳しい自己抑制を続け、氏は学究の道に精進します。大学卒業後に西ドイツへ留学し、国際基督教大学の准教授になります。

 その後東京大学の助教授、教授となりますが、全ては氏の努力と研鑽の賜物です。順風満帆に見える氏ですが、ずっと氏の心中にあったのは、ひっそりと自殺したコリアン二世の疎外感だったのでしょうか。つまり、「実態のない透明な存在」、「国籍のない私」です。

 しかし、氏への理解はここで終わりです。氏に朝鮮民族としての誇りがあるように、私にも日本人としての矜持があります。疎外感があったからと言って、不当に日本を貶めた氏の言動を、私は許しません。

 《 平成18年11月「世界海外韓人貿易協会」の講演での発言  》

 「北朝鮮の核問題や拉致問題を取り上げて、北朝鮮を批判する日本の世論を変えねばならない。」「在日同胞たちが、過去に日本に連れて来られたことに対しては何も言わず、」「冷戦時代の拉致ばかり話すというのは、矛盾したことだ。」「私は横に横田夫妻がいても、これを言うことができる。」

 《 平成19年10月  ソウル大学の「統一政策フォーラム」での発言  》

 「日本が拉致問題を理由に、北朝鮮を支援しない態度でいれば、」「国際社会から孤立してしまうので、経済支援をするべきである。」

 《 平成22年1月  韓国『MBC』の取材を受け、竹島問題での発言  》

 「独島は、韓国が実効支配してるじゃないか。」「だから日本は、戦争をしない限り、独島を実効支配することは不可能です。」「日本が竹島だと主張しても、放っておいてかまいません。」「私達が、我々の領土を実効支配しているからね。」

 《 平成22年3月  韓国『中央日報』の取材を受け、竹島問題での発言  》

 「日本から、独島問題をめぐる妄言が出てきても、」「韓国は、実効的支配をしているため、」「感情的に対応する必要はない。」

 大江健三郎氏や小田実氏が、良心的日本人として韓国内で賞賛されている以上に、氏は韓国内での有名人です。こうした一連の氏の発言は、過去の日本での「疎外感」への代償としては、比較にならない反日発言です。正しい歴史の事実を踏まえず、偏見に満ちた感情論ですから、当然私の気持ちを傷つけます。氏のやっていることは、頭を殴られたから蛮刀で切りつける、という行為に似ています。日本人への挑発であると同時に、朝鮮人への煽動ですから、冷静になれという方が無理ではないのでしょうか。

 息子たちや、「ねこ庭」を訪れる方々がどのように思われるか。聞いてみたい気もします。スペースの都合で、氏の発言の紹介をここで止めていますが、続きがありますので、全体を読んだ上で、検討したいと思います。今回はここで、一旦休憩にします。

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いま教育を問う 9- ( 姜尚中氏 )

2021-03-16 18:34:42 | 徒然の記

 姜尚中( かん・さんじゅん ) 氏は、在日コリアン二世で、現在は東京大学名誉教授、熊本国立劇場館長、長崎の鎮西学院学院長をしていますが、『いま教育を問う』への寄稿時は、東京大学助教授でした。

 穏やかな風貌と静かな語り口で知られる氏は、新聞やテレビに登場し、多くの人が知っている著名人です。平成28年5月に、一度ブログで取り上げたことがありますので、今回で2回目となります。

 経歴だけを見ますと、在日としての差別を受けず、むしろエリートとして処遇されているように見えますが、氏は一貫して「反日」です。差別された者の苦しみは、差別された者にしか分からないと言われますので、私には伺えない内面世界があるのだと思います。

 敵対する中国政府と、憎しみを隠さない反日の韓国政府に対し、私は嫌悪の念を持っています。氏についても、反日の姿勢を露わにする限り、好意を持てない私ですが、感情論だけで解決しない問題ですから、今回は、気持ちを切り替え、氏と対面しようと思います。どこまで冷静に語れるのか、これは自分自身へ課した私の課題でもあります。

 前にも述べましたが、この本は今から23年前の出版です。ここで氏は、日本人による差別問題について、「日本の教育」という視点から語っています。

 自説を展開するにあたり、氏は当時発生していた二つの事件を取り上げています。

 1. 「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る中学生による、猟奇事件。( 殺害した少年の首を、校門に置き、犯行声明を神戸新聞に送りつけた )

 2. 在日コリアン二世・山村政明氏の自殺。( 貧しい在日青年の、ひっそりとした自殺  )

 事件の共通項として氏が説明しているのが、中学生の犯行声明と、自殺した山村氏の遺書中にあった、「実態のない透明な存在」と言う言葉です。どう見ても無関係な二つの事件なのに、氏はここに、日本の教育体制の問題点を見つけ、これを、「豊かさの中のアノミー」と「貧しさの中のアノミー」と言う言葉で対置させます。

 アノミーという言葉は、聞きなれない専門語ですが、簡単に言いますと「精神崩壊」です。氏も新進気鋭の助教授らしく、沢山のカタカナ語を使っています。

 バビトゥス、モーレス、メリトクラシー、モメント、トートロジーなどと、多用される用語が、私を戸惑わせます。学術論文はこれで良いのでしょうが、一般向けの本なら、もう一工夫要りそうです。

 ここで氏が言っている「アノミー」とは、教育の中で崩壊させられた、二人の人間の破滅的行為ということになるのでしょうか。

 「実態のない透明な存在」「国籍のない私」・・犯行声明と遺書で見つけたキーワードから、氏は二人に共通する概念を取り出します。

  1. 学校というネットワークから外れた、主体性の空虚化した少年 

  2. 日本社会の底辺に置かれた、透明な存在としての在日二世

 ここから氏は、次のような意見を展開します。

 「私は教育における差別と排除を考えるとき、この二つの事件のことが、」「頭を離れないのである。」「それは、日本の教育の行き着く果てに、」「何が起こるかを、我々に示そうとしているからである。」

 では戦後日本の教育について、氏はどのように捉えているのか。

 「階級文化を持たない日本は、階級を超えた  " 日本人らしさ  " をルーチン化して教育する。」「教育は、日本国民を作り出す技術となり、日本人に仕える者を再生産する制度である。」「ここに、差別と排除のメカニズムが働くことになる。」

 在日コリアンでしか語れない教育論、とでもいうべきなのでしょうか。興味深い視点です。

 「日本の学校について言えば、入学式から卒業式、」「遠足や修学旅行、運動会や学校参観、」「一斉給食や身体検査、集団登校や下校、」「さらには時々実行される、国旗掲揚や君が代斉唱など、」「それらはさながら、儀式化されたルーチンの連続である。」

 氏がここで言いたいのは、日本人らしさを強制するルーチンから外れた人間は、必然的に排除され、存在していても無視される者となる、ということです。猟奇事件を起こした中学生は、意に沿わない同調を続けさせられたため、ついに人格が崩壊し、破滅的行為に至った。ひっそりと自殺した二世のコリアンは、日本のルーチン化教育から疎外され、「実態のない透明な存在」、「国籍のない私」となり自殺を選んだと、こういう結論になります。

 「それは、日本の教育の行き着く果てに、」「何が起こるかを、我々に示そうとしているからである。」

 氏は二つの事件から、底知れない戦慄と不安を感じたと述べています。十人十色ですから、氏のような意見があっても不思議はありません。私は二つの事件を、氏のように捉えませんし、結びつけることもしません。

 むしろこのような受け止め方をする氏に対し、底知れない戦慄と不安を覚えます。歪な、暗い心の氏が持つ、救いようのない精神世界を見る気がいたします。もしかすると氏は、ひっそりと自殺した在日青年と、そっくり同じ心を抱きながら、生きてきたのではないのでしょうか。

 次回は、5年前にネットで調べた氏の歩んだ道を、再転記いたします。これまでのように、批判攻撃ばかりすることをやめ、在日の人々の内面を探り、自分の心の整理にも役立てたいと、そんな気持ちになっています。岩波書店と6人の編者は、特殊な氏の意見を、わざわざ、何のために掲載したのかと、それも同時に分かれば良いと思ったりします。

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いま教育を問う 8- ( 佐藤学氏 )

2021-03-14 22:26:42 | 徒然の記

 「反日左翼や害虫への批判も、ほどほどにしないと、同じことになる気がします。」「『ねこ庭』を訪問される方々が減ってしまいましたので、それを感じます。」

 このように述べ、しばらく書評を休憩しようかと考えました。順番からしますと今度は佐藤氏です。氏は6人の編者の一人で、「安全保障関連法案に反対する学者の会」の発起人ですから、反日左翼教授の中心メンバーです。東野高校を語った栗原氏の意見は、出版から23年経った現在、結果が現れ愚論と判明しましたが、佐藤氏の主張はまだ健在です。果たして、見過ごして良いものでしょうか。

 「ねこ庭」を訪ねる方々が減っても、痩せ馬に跨り、巨大な風車に突進するドン・キホーテと、その愚かしさを共有する私は、目前の「獅子身中の虫」との戦いを、休む訳にいきません。

 「昭和26年、広島県生まれ、69才」「東京大学大学院教育学研究科卒、平成9年、東京大学大学院教育学研究科教授。」

 「ハーバード大学客員教授、ニューヨーク大学客員教授、ベルリン自由大学招聘教授 を歴任」「平成30年、学習院大学文学部教育学科特任教授」

 ネットの情報では、以上の略歴のほか、氏が「日本学術会議」の会員であることや、「新しい教科書を作る会」の藤岡信勝氏の天敵であることも、書かれていました。なるほど氏は、藤岡氏に挑む学者らしく、難解な言辞で読者を惑わせます。しかし注意深く読みますと、表現がややこしいだけで、喋っている内容は栗原氏と同じです。

 「わが国の教育改革は、自由な選択と競争という、」「市場原理によって学校を統制する、新自由主義の路線と、」「もう一方では、地方分権と人々のネットワークによって、」「学校を自律的に運営する、社会民主主義路線との狭間で、」「ダッチロールのように、揺れている。」

 氏のような学者を、言葉をもてあそぶ曲学阿世の徒と言うのか、言葉のペテン師である吉田清治に似た人物というべきか迷いますが、大きな違いはないようです。氏が推奨している教育の未来像は、栗原氏の意見そのものです。

 「一つの方向性は、個々人が、自らの生活をデザインし、」「他者との連携によって実現する、学びの共同体を構成する教育です。」

 氏の言葉は、栗原氏が語った東野高校の叙述と重なっています。

 「私としては、多様な歴史と文化を刻んだ個々人が、」「差異を通して学び合う教育、学びの身体技法としての教育学に、」「挑戦したいと考えている。」

 栗原氏は、具体的な東野高校を語ったため、馬脚を出してしまいましたが、佐藤氏は抽象論で曖昧にしていますから、読者には何のことか分からず、立派な意見を述べていると誤解されます。

 「わが国の教育学は、戦前も戦後も、」「国民教育の枠組みに呪縛され続け、閉鎖的な展開を遂げてきたのではないだろうか。」「外部からの眼差しで、自国の文化や歴史を相対化し、」「自らの研究を、各国の人々と共有できない学問は、」「果たして学問の名に、値するだろうか。」

 つまり氏は、「教育とは次の世代を育てる共同行動であり、日本の教育なんてものはないのだ。」と言う意見を持つ、あのおかしな建築家アレキサンダー氏を示唆し、彼とともに東野高校を作った関係者たちを持ち上げています。彼らがこの本の中で、仲間内の助け合いをし、読者を反日にしようとしている事実に、息子たちは気づいてくれたでしょうか。

 「ねこ庭」を訪れる方々が減った理由は、私の話が煩わしくなっただけでなく、反日左翼学者の意見を読むのが面倒になり、タイトルを見るだけで敬遠されているような気もしてきました。

 「なんだ、また教育本の書評か。」

 うんざりして、もっと有意義なブログへと移っていく・・そんなことも考えます。次の暉峻俊子氏は、あのドイツかぶれの教授ですし、次の矢野氏は、教育を金銭に換算する教授です。二人の意見を省略し、次の姜尚中氏にするかどうか、暫く考えようと思います。

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いま教育を問う 7 - ( 栗原彬氏 )

2021-03-14 07:11:52 | 徒然の記

 「昭和11年、栃木県生まれ、84歳」「東京大学卒、立教大学名誉教授」 

 これが、ネットで調べた栗原彬氏の略歴です。もう一度、氏が賞賛した東野高校に関する言葉を思い出してください。

 「この学校には、国旗掲揚塔がない。」「『日の丸』がなく、『君が代』も歌わない。」「校旗も校歌も校則もない。」「偏差値を排し、管理を排して、自己決定権尊重の上に、」「対話と共生の場を作り出そうとする工夫が、至る所に見出される。」

 国旗も国家も無視する学校を、素晴らしいものであるように述べていますが、この時私の頭に浮かんだのは、昨年の12月に読んだ石井光信氏の著作、『ジャカルタ日本人学校の日々』でした。

 その中に、現地校との交換授業での叙述がありました。

 「インドネシアが、独立国となる戦いの中で獲得した国旗・国歌は、」「歴史の遺産であると同時に、一つの文化として大切にされている。」「それは、形の上でも現れていて、」「国歌の伴奏、旗の扱い、掲揚の仕方、注目の姿勢等、作法が決められている。」

 「これが、日イ・キャンプで行われる、アルアズハール校の国旗掲揚である。」「見つめる日本人学校の生徒に、驚きと感動が走るのが分かる。」「自分の国の国旗・国歌に対して、ここまで、心と体を表することがなかったからである。」

 石井氏は外務省に採用された、現地派遣の日本人学校の校長でした。国旗掲揚式を目にし、驚きと感動を受けたのは生徒たちだけでなく、石井自身と、同席していたT教諭でした。

 この時T教諭は、日本人学校の生徒に、国際社会のマナーを身につけさせておく必要性を、肌で感じました。彼は日本人学校での国旗掲揚担当を、自ら志願し、掲揚係の生徒に入念な指導をするようになります。

 「両国の生徒が、対等な立場に立って交流をすることを、願うからである。」

 と言うのが、理由でした。国旗と国歌に敬意を払い、心を込めて扱うのは、インドネシアだけではありません。国旗・国歌を粗末に扱っているのは、世界では日本だけで、アメリカもイギリスもフランスも、反日国家である中国、韓国・北朝鮮も、例外でありません。

 私が栗原教授に問いたいのは、世界に通用しない生徒を育成する東野高校を、手放しで誉めていいのか、ということです。世界の人々と共生する国民でなく、世界でトラブルを起こす、礼儀知らずを育成していることになりますが、それで良いのですかと言うことです。

 現在の東野高校に関する在校生の意見を、偶然ネットで見つけましたので、賛否両論を紹介します。

 《 1.    在校生 / 2019年入学 2020年06月投稿 》

 その辺の普通の学校だと思います。昔が酷かっただけで、全然生徒で変なやつはいないです。強いて言うならバスは戦場です。待って並ぶ人間がいないから、早くきていても席が取れません。高校は楽しいです。先輩によって優しい先輩もいます。あと、特進クラスは厳しいです。
 
 校則は、厳しいことになってますが、普通にスマホしたり、髪の毛下ろしてたり、化粧したりと普通にできます。他の高校と同じで、学年が上がっていくにつれ、どんどんゆるくなってます。1年生でも、化粧とかスマホしてる子もいるので、ゆるいとおもいます。ですが、厳しい男の先生とかにみつかると、めんどくさいです。先生によって、言う先生と言わない先生がいます。
 
 《 2.    在校生 / 2015年入学 2017年06月投稿 》
 真面目にやりたい方は、絶対に入らないほうがいい。いじめだらけで、問題児のことしか考えない。進学は、授業中うるさすぎで、先生の声が全く聞こえない。
 推薦をもらって大学に行きたいならば、進学コースに残って好成績を取ればいい話だが、強制的に特進コースに行かされる。逆に進学コースに残ると、教師からは白い目で見られる。
 
 通学はスクールバスがありますが、学校終わったときにバスがまだ来ていないと、基本並ぶという知識がないので、ぬかされて座れないことが多い。7時間授業の場合は、学校終わってからバス発車まで40分もある。場所によっては、バスよりも自転車のほうが全然速いので、自転車通学をする人もよくいます。
 
 ちなみに東野付近の住民からは、よく特別支援学校と間違えられるほど荒れています。真面目にやってる人の人生を台無しにされます。学校が嫌になり、不登校になり、辞めてしまう生徒さんもいます。
 
 校則は、どうでもいいところだけ異常に厳しくて、いじめや授業態度などの、肝心なところが異常に甘い。池に落ちたら停学や、髪の毛が耳に少しかかっていただけで、髪の毛を切れなどどうでもいいところが異常に厳しい。人を殴ったら停学というルールですが、口だけで、基本反省文で許してしまいます。
 
 2名の生徒の感想を、現在84才の栗原教授が、ネットで読んでいるとは思いませんが、反日左翼の宣伝もほどほどにしないと、恥をかくことになるのではないでしょうか。同時にこれは、私への教訓でもあるようです。反日左翼や害虫への批判も、ほどほどにしないと、同じことになる気がします。「ねこ庭」を訪問される方々が次第に減ってしまいましたので、それを感じます。
 
 長くなりましたが、栗原氏のブログは本日で終わります。
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いま教育を問う 6 - ( 栗原彬氏 )

2021-03-13 22:31:23 | 徒然の記

 教育関連書の11冊の書評は、何度も中断しますので、自分の現在位置を知るためには、何度も同じ場所へ戻らなくてなりません。下記11冊の内9冊を読み終え、『いま教育を問う』の152ページを進行中です。

   1. 『いじめと不登校』4     編集委員6名   (  平成10年 )

       2. 『いま教育を問う』1   編集委員6名   (  平成10年 )

    3. 『教育への告発』0     編集委員6名   (  平成10年 ) 

    4. 『教師』                        森口秀志編   (  平成11年 )

    5. 『昭和教育史の証言  教育証言の会  ( 昭和51年 )

    6. 『学校は変われるか』      菱村幸彦  (  平成8年 )

    7. 『教なき国民は滅ぶ』  鷲野一之   (  平成9年 )

    8. 『教育問答』 なだいなだ  (  昭和52年 )   

      9. 『ジャカルタ日本人学校の日々』 石井光信   (  平成7年 )

     10. 『日本の教師に伝えたいこと』 大村はま   (  平成7年 )

   11. 『学校崩壊』 川上亮一   (  平成11年 )

 執筆者で言いますと、下記6番目の姜 尚中氏を終わり、田中氏と対面中です。

 1. 鶴見俊輔  2. 栗原 彬  3. 佐藤 学    4. 暉峻淑子   5. 矢野眞和    

 6. 姜 尚中    7. 田中孝彦 8. 内山節   9. 柏木恵子   10. 浜田寿美男

   11. 吉見俊哉 12. 鵜飼 鉄

 今回は、栗原彬氏が語る「理想の学校」、私立東野高校( 埼玉県入間市 )について紹介します。

 「東野高校には、特定の個人の創立者がいない。」「経営母体である盈進( えいしん )学園の、教職員、理事、評議員たちの、」「民主的な討議の過程そのものが、あえて言えば創立者である。」「彼らは学校の設計者として、建築家のアレキザンダーを選びました。」

 氏は脱近代を思考する、有名な建築家だそうです。茶畑の広がる丘陵に、全職員が彼とともに立ち、理想の学園のイメージを作ったと言います。出来上がった二万坪のキャンパスには、門の扉がなく、敷地の10分1を占める人工池に水鳥が遊び、ボートやカヌーも、浮かんでいます。

 「教室は平家もしくは二階建てで、一戸建てである。」「つまり一教室一教場となり、教室には、生徒たちの溜まり場となるサンルームがついている。」「隣接して担任の準備室があり、生徒はこの部屋で担任と懇談する。」「つまり東野高校には、大部屋の教員室がない。」

 スペースが無くなりそうですが、もう少し続けます。

 「この学校には、国旗掲揚塔がない。」「『日の丸』がなく、『君が代』も歌わない。」「校旗も校歌も校則もない。」「偏差値を排し、管理を排して、自己決定権尊重の上に、」「対話と共生の場を作り出そうとする工夫が、至る所に見出される。」

 「それはお互いを、『さん』と呼ぶことから、」「授業方法、教員組織に至るまで、配慮と創意に満ちている。」

 学校を村、校長は村長、生徒会は自治会、PTAは東野村会議など、確かに変わった学校です。そして氏は、「教育とは次の世代を育てる共同行動であり、日本の教育なんてものはないのだ。」という、建築家アレキサンダーの言葉を紹介します。

 東野高校は、共生社会を生み出す学校であり、第三の道を探求する場であると称賛し、最後に「学校を問い直そう。」「学校を作り直そう。」という言葉で結んでいます。

 前回のブログで述べましたが、中満泉氏がスウェーデンを高く評価したのが、本人の自由だったように、栗原氏が東野高校を絶賛するのも、同じなのかも知れません。これについて、私にも自由な意見がありますので、次回で述べさせて頂こうと思います。

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やはり始まった女性宮家前哨戦 - 3 ( 中満泉氏の略歴 )

2021-03-13 09:11:47 | 徒然の記

 中満氏に関する意外な情報を得たので、報告すると言いましたが、慌てふためいたり、驚いたりしているのではありません。

   浜の真砂は尽きるとも、世に盗人( ぬすっと )の種は尽きまじ

 石川五右衛門の辞世の歌を知り、それに習い自分の歌を作った私です。

   浜の真砂は尽きるとも、世に反日( 左翼 )の種は尽きまじ

 以後、反日左翼の新顔が何人現れても、たじろぐことはありません。立派な肩書きを持っていようと、自分の国を愛さず、批判ばかりする人間は「日本の害虫」です。彼らの正体が分かれば、騙されないように心がけ、駆除する決心をすればいいだけです。多くの国民が大挙してその気になれば、反日左翼は活動の場がなくなり、「害虫」は息絶えます。

 「一人一人が声をあげて行動する、重要性を指摘。」「意識的な努力の積み重ねが、社会の変革につながると、訴えた。」

 共同通信社の反日記者が、中満氏の言葉を伝えていましたが、私たちも同じことをすればいいのです。国を愛し、ご先祖さまを大切にする国民が、一人一人声をあげ、「日本の害虫」を落選させ、反日新聞を買わない行動をすれば、日本の変革につながります。彼らにばかり行動させず、国を愛する国民が同じようにやればいい訳です。

 前置きが長くなりましたが、ネットで公開されている、氏のプロフィールを紹介します。色々ありますが、分かりやすい情報から転記します。

  1. 高校卒業後、早稲田大学法学部を卒業

  2. その後、米国のジョージタウン大学大学院で、国際関係論の修士課程修了

  3. 氏は高校生時代から、国連で働きたいという希望があった

  4. ジョージタウン大学大学院を卒業後、外務省が行っている海外に職員を派遣する制度(JPO )で、国連難民高等弁務官事務所 (UNHCR)に入る

  5. トルコのアンカラが職場で、この時高等弁務官緒方貞子氏を知る

  6. トルコ赴任中に第一次湾岸戦争が起こり、多国籍軍とUNHCRとの連絡調整官を務めた

  7. その後、ジュネーブで人事法務官、サラエボの事務所長代行になる

  8. 2005年から2008年8月までは、一橋大学国際・公共政策大学院教授

  9.  2008年9月、国連事務総長・潘基文氏により、平和維持活動局政策・評価・訓練部長に採用

   10. 2012年より、国連PKO局アジア・中東部上級部長

   11. 2014年9月、潘基文事務総長及び国連開発計画ヘレン・クラーク総裁より、国連開発計画の総裁補兼初代危機対応局局長に任命

   12. 2017年3月アントニオ・グテーレス事務総長より、国連事務次長(軍縮担当上級代表)に指名

  13. 2018年5月、フォーチュン誌の「世界の最も偉大なリーダー50人」に選ばれる

 輝かしい経歴は、氏がいかに有能で、優秀であったかを証明しています。私が引っ掛かるのは、氏が反日の韓国人である潘基文氏に認められ、重用されている事実です。韓国政府は、潘基文氏が国連事務総長になった時、「世界の総理大臣になった」と大喜びしました。その期待に応え潘氏は、国連の職員に韓国人を大量に採用し、韓国の発言権を強化しました。邪推になりますが、反日の潘氏に重用された中満氏は、もしかすると反日だったのではないのでしょうか。

 中満氏は平成9年に、スエーデン人の外交官と結婚し、2女の母となっています。

 「無条件で賛美するわけではないけれども、スウェーデンに暮らした経験などから、」「スウェーデンは、人類社会が現時点で到達しうる理想的な社会のひとつです。」

 これが、氏の言葉だそうです。夫君の国ですから、スウェーデンを氏が称賛することは、氏の自由です。ただ次の事実だけを、氏に伝えたいと思います。

 「ノルウェーは、北欧の親日国である。」

 「ノルウェーは、デンマークによって130年間、スウェーデンより380年間支配されました。」

 「合算すると510年間になりますが、ノルウエー国民は、この間ずっと独立への願望を持ち続けていました。」「彼らが独立国となったのは、第二次世界大戦後でした。」

「ノルウエーの国歌は、『われらこの国を愛す』です。510年かけて独立を勝ち取った国ならではの名前です。」

 「ノルウエーの国歌名を知った時、私は不覚にも涙がこぼれました。こんな当たり前の言葉さえ、日本では口にできない風潮があります。」

 「中満さん貴方が、スウェーデンは、人類社会が現時点で到達しうる理想的な社会のひとつと、誉めるのは自由でしょうが、スウェーデンに支配された、ノルウエー国民の苦しみを知っていますか。」

 「あるいはまた、たった35年間日本に統治されたからといって、悪口雑言を世界に吹聴している韓国のことを、知らないのでしょうか。」

「この国の大嘘の慰安婦や、徴用工問題で、どれだけの日本人が苦しめられているのか、耳にしたことがないのですか。」「反日の塊のような潘基文氏に重用され、心の痛みはないのですか。」

 息子たちに言います。有能であっても、輝く経歴があっても、父は中満氏を評価しません。父にとって、氏の意見は、聞くに値しないたわごとでしかありません。まして共同通信社や、国連や、そんなものに騙されてはいけません。

 私の辞世の歌をもう一度中路氏へ贈り、ブログを終わります。

   浜の真砂は尽きるとも、世に反日( 左翼 )の種は尽きまじ

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やはり始まった女性宮家前哨戦 - 2 ( 国連の実態 )

2021-03-12 17:35:10 | 徒然の記

  黒崎記者が記事で紹介している次の言葉は、中満氏の強い主張だそうです。

 「日本の現状が正常でないということに、気づいてほしい。」

 「男女平等の実現は、日本社会全体にとって必要なこと。」

 「日本の活力にも、直結する。」

 そして、記者の説明が次のように続きます。

「東京五輪・パラリンピック組織委員会の、森前会長による女性蔑視発言を受け、」「中満氏ら各界のリーダー42人は、2月、」「差別のない社会を目指す行動宣言を、共同で発表。」

 国連で日本攻撃の活動を始めるのは、いつもなら反日NPO団体である日本弁護士会などですが、今回は中満氏が率先し行動していました。共同通信社の記事がなければ、知り得ないことでしたが、国連日本人職位の最高位、事務次長の中満泉・軍縮担当上級代表が、このような行動をしていたと知るのは、むしろ嘆かわしい話です。

 ところが日本では、氏の行動に対し、経済界や教育界など多様な分野から、迅速に賛同の声が上がったそうで、喜んだ氏のコメントが、紹介されています。

 「社会を変える必要があるとの問題意識を持った方が、増えており、」「心強く感じた。」

 続いて、氏が説明したという国連内部の動きです。

  1. 国連は2028(令和10)年までに、全職員を男女同数にする目標。

  2. 幹部職員レベルでは、既に達成。

  3. 目標が部署ごとに設定され、進捗状況が常時見られている。

  4. 進捗は、人事評価の判断基準にもなっている。

  5. グテレス事務総長の強い決意と、詳細な実施計画がある。

 ついでに、日本に関する氏の所見も、記事から抜粋し項目にしました。

  1. 日本では男女の役割について、無意識の「刷り込み」が至る所にある。

  2. 招待されたイベントの登壇者が、男性に偏っている場合は、指摘して変更を促す。

  3. 日本は男女格差報告「ジェンダーギャップ指数」で、世界135国中121位と低迷する。

  4. 日本もゆっくりと変わっているが、変化があまりにも緩やかなので、諸外国に遅れをとっているように見える。

 以上が、中満氏に関する記事ですが、さらに私が注目したのは、同時に掲載されている小さな記事です。今度は、共同通信社のワシントン支局 からのニュースです。署名記事でないため記者の名前はありませんが、情報操作に加担する記事の実例です。

 「男女平等推進署名へ」「米大統領令」・・・これが見出しで、内容は、バイデン政権では政権の主要閣僚も、男女ほぼ半々になっているという記事です。

 私は、共同通信社の一連の記事が、近々始まろうとする女性宮家問題への、前哨戦だと警戒しています。もともと米国の民主党政権には、日本の台頭を危険視する勢力が力を持っています。いわば、敗戦後の日本に「トロイの木馬」を残し、日本国憲法で、日本軍隊を解体させ、再軍備をさせないようにしたのも彼らです。

 それでもわが国の保守勢力は、国内の「トロイの木馬」と戦いながら、何とか自衛隊を世界の標準的な国防組織に育てました。しかし、敵への武力行使があれこれ制約され、実態は無力な自衛隊となっています。敗戦時にもう一つ、米国の反日勢力が狙っていたのは、「皇室の消滅」でした。最高司令官だったマッカーサーは、皇室の消滅を図れば日本は内乱となり、占領統治が不可能になることを察知し、手をつけませんでした。

 従って、米国の反日勢力は今でも「皇室の消滅」を狙い、日本崩壊を画策しています。彼らはそのために国連も活用し、中国や韓国による執拗な日本攻撃を黙認しています。中満氏の今回の言動は、その動きに沿っています。

 息子たちは、国際社会における日本の置かれた立場を、きちんと知らなければなりません。大東亜戦争を押し進めた日本が、再びよみがえることを、米国はもちろん、ロシアも欧州諸国も警戒しています。彼らはある意味では、中国や韓国の日本攻撃を、無言のうちに支えている国々です。

 私の懸念が、根拠のない杞憂でない証拠を、息子たちに紹介しておきます。平成28年3月9日の、産経新聞の報道です。

 「【国連女子差別撤廃委】男系継承を「女性差別と批判」」「最終見解案に皇室典範改正の勧告」「日本の抗議で削除」

 これが当時の新聞の見出しで、記事の要約もあります。

 「国連の女性差別撤廃委員会は、女性差別撤廃条約の実施状況を審査する組織。」「2月16日に、ジュネーブで対日審査会合を開き、」「7日に、日本政府に対する勧告を含む、最終見解を公表した。」

 わずか5年前の話です。自民党政府と、反日左翼野党との間で、皇位継承問題を速やかに検討するという約束が、既に交わされており、政府の有識者会議のメンバーも決まっています。「女性宮家」を誕生させ、「女系天皇」を実現させ、皇室の崩壊を図ろうと、国内の反日勢力が虎視眈々と狙っているのが、現在です。

 だから私の心配は、根拠のない杞憂ではありません。日本の領土を侵す王毅外相との会談時に、尖閣は中国領と言われても、「謝、謝」と笑顔で応対していたのは、茂木外相でした。菅総理も、外国人土地取得法では、公明党に反対されて尻すぼみです。この総理にして、この外相ありですから、日本の危機は高まるばかりです。

 今回で終わるつもりでしたが、ネットで中満氏に関する意外な情報を得ましたので、次回はそれを報告いたします。知るほどに、日本の危機には深刻なものがあり、うかうかしておれなくなります。

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やはり始まった女性宮家の前哨戦

2021-03-11 23:46:13 | 徒然の記

 3月2日に、「森氏攻撃は女性宮家の前哨戦」という表題でブログを書きました。宝くじは当たらないのに、良からぬ予想は当たります。5日後の3月7日に掲載された、共同通信社ニューヨーク支局の、黒崎正也記者の署名入り記事がそれです。

 黒崎氏の説明によりますと、3月8日が国連の「国際女性デー」だそうです。いつものように、記事の見出しを紹介します。

 「2021国際女性デー」「中満国連事務次長  日本の格差是正に訴え」「一人一人、声上げ行動を」

 黒崎記者の記事の書き出し部分を、そのまま転記します。

 「国連日本人職位の最高位、事務次長の中満泉・軍縮担当上級代表(57)は、」「8日の " 国際女性デー  " を前に、オンラインで共同通信社と単独会見し、」「日本に根強い男女格差の是正に向けて、」「一人一人が声をあげて行動する、重要性を指摘。」「意識的な努力の積み重ねが、社会の変革につながると、訴えた。」

 何も知らなかった頃の、昔の私なら、国連という名前を聞くだけで、恐れ入ったものです。しかし今は違います。日本は、バブル経済が崩壊する以前まで、アメリカに次ぐ国連分担金の出資国でした。

 現在は中国が、日本の順位と入れ替わっていますが、平成30年時点での加盟国193ヶ国のうちの、上位10ヶ国を転記いたします。

     順  位   国    名    分担率%          分 担 額              円換算額

      1   米 国     22.00         5億9140万ドル      577億円

      2      日 本     9.68          2億3530万               259

        3       中 国     7.92          1億9250万               213

        4      ドイツ      6.38    1億5530万         172

           5     フランス     4.85    1億1810万         131   

        6      イギリス          4.46          1億  850万                120

        7      ブラジル     3.82                9290万       103

        8      イタリア     3.74                9110万                 101

        9      ロシア      3.08                7510万                  83

      10    カナダ        2.92                7100万                  78

   ( 注 ) 分担金の滞納額は、米国が最大。 中国の滞納率は、65%、韓国の滞納率は、84%、日本だけが滞納なしで、毎年きちんと納めている律儀な国です

 国連の現状を正確に言いますと、第二次世界大戦時の戦勝国連合のことで、国連憲章の中で日本とドイツは、いまだに敵国扱いです。国連加盟国は、いつでも日本とドイツを武力攻撃できるという規定があることを、日本人はほとんど知りません。

 国連を存続させるための大金を、出させられながら、人権問題では散々叩かれているというのが、日本の姿です。今の私たちは、「差別をするな」「偏見をなくせ」と主張している国連自身が、差別と偏見の中心になっていると知っています。WTOにしても、ユニセフにしても、中立公正な国際機関でないことを、経験として見ています。そしてまた日本の外務省が、国連に対し、何の役の力もない害務省になっていることも、周知の事実です。

 共同通信社は、今も国民が無知なままだと思っているらしく、「国連日本人職位の最高位、事務次長の中満泉・軍縮担当上級代表」などと、大仰な言い方をし、中満氏の言葉を紹介しています。

 スペースがなくなりましたので、以後は次回といたします。これがどうして、女性宮家前哨戦の記事になるのかについても、次回で説明いたします。

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