おねっと日記

日々の出来事を感じたままにつづります

思い出は心にしまっておこう

2012年01月06日 | 家族

「ばあちゃん、雪かきしてあげるね~スコップ持ってくからっ」
まごちゃんの元気な電話が来たけれど・・・
寒さは続いておりますが、私の住まいのあたりはそう雪が積もっている程ではないのです。
昨年は雪が山盛りになっていた場所が今年は道路が見えてます・・う~ん。

まごちゃん来る前に雪をどこかに盛り上げておいたほうかよいかしらなんて考えてもみたけれど
ま、自然体でいきましょう。
本日初出勤の主人にもなんとかお弁当を間に合わせることが出来、まずまずのスタートを切りました。
今年もお弁当作りを第一目標にがんばってみたいと思います。

年末から年始にかけて三女夫婦の実家への転居もありゴミを出し続け、
何度もゴミステーションを我が家のもので占拠してしまいました。
おそらく合計で50袋以上は処分したでしょう。
ゴミステーションでは間に合わなくなり直接町のゴミ処理場へ持っていった程ですから。
よくぞここまで物を集めしまっておいたものだと感心もしつつ、
ひとつひとつになんらかの思い出でくっついていてそれを振り切ってさよならをするにはこれまた大きなエネルギーが要るものです。

子供たちの保育園のお昼寝布団のカバーの残りきれ・・母が作ってくれたっけ。
ほどいた毛糸玉の数々・・これは私が子供の時に来ていたセーターの毛糸だ。
小さな丹前・・母が娘たちのために縫ってくれたかわいい丹前とネルの丹前下。

思い出は心にしまっておこう。

父はそんな私をよそ眼にじっとこたつから動きません。
動けなかったのだと思います。
なぜなら、それらのほとんどが母にまつわるものたちだったからです。
「お前は思い切りが良いよなあ・・」とぼそりとつぶやきます。
「心を鬼にしてふんばっているのよ、私だって。」
「そうかあ?」
「あたりまえでしょう」
こんな会話をしながら、12月生まれの主人の誕生会もクリスマスも何もかも割愛しながら
部屋は少しずつ片付いてきたように見えました。

その行為の後は、案外後悔が残らない事を体感したものだから、
おかげで、余計なものは処分したくなってしまうようになりました。

そして、今目の前に見えるものだけで暮らしていけることも分かりました。
今目の前にあるものを大切にする心もしっかり生まれてきました。
今を大切にする、そこにエネルギーをたっぷり注ぐという生き方はとても気持ちが良いものです。

ある意味、震災後に学び得た価値観でもあるのです。

昔は破けた洋服やズボンの膝部分を母はアップリケで修繕してくれたっけ。
ほとんど針を持たない今の暮らしだけど、
昔の人は本当に物を大切に最後まで利用していたなって思うのです。
私はそんな暮らしをこれからはしていきたいと思うのです。