おいらは「菜虫作家」なのである。 麻屋与志夫

10月1日　火曜日

●おいらは「菜虫作家」なのだ。

GGは自己の作家履歴を顧みてしみじみと思う。

おいらは「菜虫作家」――。

いつの日か胡蝶になり。

ひらひらと花園を舞うことを夢見ている。

流行作家になることを夢見ている。

なれるだろうか?　

だめだろうな。

おそらく不可能だろう。

だからこそ、挑戦する価値があるのだ。

菜虫のまま、干からびてしまうのはゴメンこうむりたい。

●山崎豊子さんが亡くなった。

88歳で大往生と報じられている。

●ジョウダンじゃないぞ。

功なり名を遂げた。

そういう意味で大往生。

ならいいのだが。

88歳という歳のほうに重きをおいての発言だったら……。

GGはすこし焦るべきなのだろう。

●昔からの文学の朋の温情で80歳で。

奇跡的なカムバックを果たしつつある。

GGだ。

あと30年は書きまくてやる。

意気込んている矢先――なのだ。

●８０歳は老人なのでしょうか。

昨日はカミサンが松戸の娘のところに遊びにでかけた。

夕刻、新鹿沼駅まで迎えに家をでた。

時間があるので街をホッッキ歩いた。

一時間半。

万歩計を持参しなかった。

推定二万歩。

GGは歩くスピードが速い。

それくらいは、歩いたと思う。

途中で近所に住むFさんに逢った。

そのうち飲む約束をする。

元気で若いですね。とほめられた。

●まだ、体力をムダ使いすることができる。

リックに20キロくらい詰め込んだ買い物を背負って。

テクテク街歩きができる。

睡眠をつめてでも小説を書く気力がある。

●でも、イキガッテも、悲観することもある。

若い時からの不養生で歯は義歯だ。

ふがふがだ。

話にならないなどという常套的なオチにならないように。

このへんで。

夢見るGGは階下に降りてささやかな朝飯をたべよう。

食べ過ぎないのが健康の秘訣だ。

●夢は果てしなく。

日常生活はスローライフ。ゆっくり、ユックリ。



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