田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

超短編連載開始 1教室  麻屋与志夫

2012-09-08 08:26:59 | 超短編小説
ショートショート(超短編小説)

1 教室 

ふいに「アサヤ塾」の教室の引き戸がひらいた。
そっと、音を立てないように……。
気配りしたやさしい開けかただった。
入ってきた塾生には見覚えはある。
名前がおもいだせない。
「やだなぁ。黒川ですよ」
小山高専に進学し卒業した年に――。
脳脊髄膜炎で死んでいるはずだ。
また引き戸がひらいた。
ガラッと引き開けた。
戸口のシルエット。
がっちりとした体育系の体型。
「佐々木です」
暴走族サンタマリアのキャップ。
止まっていたトラックに激突して自爆。
「まあ、すわったら」
ふたりとも、いつも座っていた席につく。
ジッと恨めしそうにわたしを見上げている。
「センセイ。もういちど勉強させてください」
と黒川君がおずおずと言う。
「ほかの選択肢に進みたいのです」
と佐々木君。
「人生はな、選択することの連続なのだよ。そして一過性なのだ。あともどりはできない」
二人は、恨めしそうにわたしをみつめている。
ふたりともあそこに着席して受験勉強をしていたころから。
死神にとりつかれていた。
というか、体から淡いピンク色の霧がたちのぼっていた。
いまは、わたしもすっかりGGとなった。
ああしたオーメンを生徒たちの背光として見ることはない。
感覚が鈍くなっているのだ。
予知能力はどこかに消えてしまっていた。
二人の背後では夜が深まった。
見れば引き戸のむこうは闇。
それでガラス戸は鏡のようになっている。
わたしの立ち姿が映っている。
ピンクの霧が後光のようにただよっていた。


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「結婚案内」東野圭吾ミステリーズを観た。 麻屋与志夫

2012-09-07 20:11:47 | ブログ
9月7日 金曜日

●昨夜は久しぶりでカミサンとテレビドラマをみた。

●東野圭吾ミステリーズ。「結婚報告」

●おもしろかった。
広末涼子のコミカルな演技よかった。
大倉孝二のとぼけたあじ。
よかった。

●なによりも、よかったのは最後まで謎を残して視聴者を引っ張っていく構成。

●それにしても、今風な内容。
熱狂的な蝶のコレクタ―の教師。結婚してしまった元彼につきまとうストーカー女。
人物設定の強みは原作者のセンスのよさからきているのだろう。

●教師が殺人者とはおどろきだった。

●広島で小学生誘拐未遂のやってのけた成城大学の学生について朝のブログでかいた。
正常でない成城大学の学生。

●犯罪を犯さないと信じられているひとが、
ヤバイ感じになってきた。
昨今の社会風潮。

●小説のタネは尽きないのだろうな。



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成城の学生さん正常にもどってよ!! 麻屋与志夫

2012-09-07 05:33:00 | ブログ
9月7日 金曜日

●成城大学の二年生K君がとんでもない事件を広島でひきおこした。
ニュースでは名前が公表されているがここではさしひかえる。
「大学生活に嫌気。容疑者、留年し鬱憤? 小6女児監禁」

●留年した鬱憤をこうゆう手段ではらすなどということはとても信じられない行為だ。

●精神科医の日向野春総氏は「その場で衝動的に性的暴行せず、連れ去ろうとするのは女児をモノのように扱っている。彼らが女児に向ける視線は生身の人間に対するものではなく、玩具やペットに向けられるようなものに近い。こうした思考が形成されるのは、(幼少時からの)成育過程などが密接に関係している」と解説する。

●「便利な世の中になったものだ」と、GGはひとり朝から感心している。
ともかくテレビをみてうろ覚えのことでも、検索すればあらあら驚くではないか。
専門家のコメントがずらりと並びなおかつ事件の詳細を再確認できる。

●いい青年の視線が生身の女性にむかない。
GGの周囲でもこうした現象をしばしば耳にする。

●二次元の世界の女の子にしか興味をもてない。
イッチャッテルヤッがいる。
そうはじめて聞いた時は、なにがなんだかよくわからなかった。

●コミックの、紙の中の女の子に異常な興味を抱いているものがいるらしい。
そういえば、AKBの女の子との握手会に中年と思われる男性が馳せ参じているのだってGGからみれば、十分、異様な光景だ。
でもこの場合、生身の女の子に興味があるのだからまだいいほうなのかもしれない。

●一流の大学に合格する子ほど本を読まない。
高校生クイズ選手権についてかいたブログでもふれたが、文学作品の作者名は知っていてもなかみは読んでいない。
いや、小説など読んでいたら試験勉強をすることができない。
ムダなことはしない。
させない。
それが、いまの教育事情だ。

●なにか一番大切なことを忘れている。
除外してしまっている。
GGの塾でもいくらすすめても国語教室の受講者がふえない。
国語の授業をうけてくれれば、人格形成期の子に、ためになる話をしてあげられるのだが――。
国語の勉強を漢字の識字教育くらいにしかかんがえてくれない。
内容理解などまつたくできていない。
ということは、こういうことをすれば。
相手にどんな迷惑がかかるか。
などとは理解できない。

●ポケットにコミックの美少女を切り抜いて持ち歩いている。
おかしいよな。

●まだかきたいことは、ある。
でも長くなるのでこの辺でよしておく。

●ともかく、こんどの成城の大学生は、正常じゃないですよね。

●GGは情けない。
こういう学生は同世代の女の子と会話をたのしむこともできないのだろうな。
悲しいよな。
さびしい青春だろう。


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受験生にGGからエールをおくります。 麻屋与志夫

2012-09-06 04:09:56 | ブログ
9月6日 木曜日

●今週から水、木曜日の10:15分までの高校生クラスは土、日曜日の午後に時間を変更した。

●これからの半年間は中学三年生の第一志望校全員合格をめざしてラストスパート。
いよいよ決戦の時だ。
受験戦争とはよくいったもので、受験生は過酷日夜を、戦いぬかなければならない。
たいへんなことだ。

●昨年などは12月も押し迫ってから入塾希望の電話があった。
それも隣町からだった。
よほど困っていたらしいが、いままでの在塾生を守るのに精いっぱいだった。
とくに九月に入ってくれた生徒が四人もいた。
その子たちを指導するのに懸命だった。
それで入塾希望者を初めて断った。
だれか知り合いの紹介だったのではないかっと、いまでも気になっている。

●勉強するのは格闘技と同じだ。
全身の筋肉がぎしぎしいうほど疲れる。
運動だったら熟睡すれば疲れがぬけていく。
勉強の疲れは精神的なものが主な原因だからそうはいかない。
個人差はあるが不眠に陥る子もでる。

●不安がらなくていいから。
模試でいい結果を出していけば、合格に結び付くのだからと励ましてやる。

●その下野新聞社の模擬試験が今年から5回ある。
残すところあと3回。
教える側のほうがハラハラドキドキしている。

●英語は音読して教科書を丸暗記してよ。
と声をかける。
記憶力を鍛えるラストチャンスだ。
大勢の生徒を教えてきた。
高校二年くらいから丸暗記する能力は劣勢化してくるようだ。

●室温25°。
朝型の子はソロソロ起きて勉強をはじめるのだろう。
GGのブログを読んでくれている人の中には受験生もおおい。
頑張ってください。最後まであきらめないでください。
あきらめたら、負けです。

●GGは小説の執筆でまだ寝ていません。
徹夜になってしまいました。
これから少し寝ます。

●なにか世間の人さまとはちがい反世界に棲息しているようです。
この年にのなって文学賞を狙うなんて無謀ですよね。

●おやおや、愚痴になりそうなので……この辺がよろしいようですね。



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鹿沼地方はゲリラ豪雨  麻屋与志夫

2012-09-05 07:15:38 | ブログ
9月5日 水曜日

●今年は鹿沼地方は雷雨が少なかった。
と書いたのは8月30日のブログだった。
GGの声が天にとどいたのか!!

●昨日、一昨日と連日スサマジイ雷雨。
ゲリラ豪雨としてテレビでも報じられた。
鹿沼という地名が出たので娘が心配して電話をくれた。

●塾生の女の子が水溜りにできた、ぬかるみにはまって靴下までぐしょ濡れになった。
かわいそうに、サンダルから靴下まですっかり汚れて濡れてしまった。

●「ぬかるみにはまったの?」と女子生徒にきいた。
「先生。ぬかるみってなんですか」とA君から質問がとんでくる。

●どこにいくにも、車で送迎してもらっている。
道を歩く機会はほとんどないのだろう。
それに、田舎町だが舗装されていない道はない。
道に泥濘ができている。
などという光景は、見たことがないのだろう。
塾で借りている駐車場は舗装されていない。
雨が降るとあちこちに水溜りができる。

●昔々中学生だったとき。
日光で観光ガイドのまねごとをしていた。
「Stand on the island」と外人に言われた。
おどろいた。
水溜りにできた島に立った。
あのときの、写真は、どこにしまいなくしてしまったのか。
でも、カメラのシャッター音まで覚えている。
道路上の安全地帯もアイランドということを辞書で覚えたのもなつかしい。
水溜りに映った日光の夏空、積乱雲の白さ。

●一年生のT君は長期欠席。
父親が病気入院とのこと。
送迎できないとのこと。
お父さんの、早期健康回復を祈る。

●T君はやく元気な顔をみせてよ。
頑張れば先日の「高等学校クイズ選手権」で野州男児の心意気をみせた。
あの有名校。
宇都宮高校にだって進学できるよ。
はやく教室にもどつてきてな。

●「先生。Bクラスの英語にもでていいですか」
入塾したばかりの三年生Sさんが帰り際に、しとやかな声できいてきた。
いまどきの中学生にはめずらしい。
ひかえめな女の子だ。
数学担当のカミサンとGGは並んで塾生をおくりだしていた。
「いいよ。いいよ。大歓迎だよ」
あと六カ月で高校入試だ。
いよいよこれからが本番。
「ドラゴン桜」ではないが、入魂の授業をつづけなければ。
塾がいよいよ劇場となる半年だ。
全員第一志望校合格の喜びの涙を流そうぜ。

●ゲリラ豪雨。
被害なし。
今朝は晴天。



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「昆虫が恋人です」高校生クイズ選手権より  麻屋与志夫

2012-09-04 10:12:34 | ブログ
9月4日 火曜日

●先週初めて高校生クイズ選手権をみた。

●すばらしい解答にであった。
クイズの解答ではなかった。
息抜きの質問に対するコメントだった。

●雙葉の女の子だった。

●「好きなアイドルは」
「昆虫がわたしのアイドルです」
「将来の夢は」
「昆虫学者です」、
 恋愛は?と聞かれて、「昆虫が恋人です!!」って答えていたのが印象に残った。

●GGなので、うろ覚えです。
まちがっていたらゴメンナサイ。
このような即答のできる女の子がいるうちはまだまだ日本には未来はある。
GGはことしのベストアンサー賞をあげたい。

●文系の問題はあとひと工夫してもらいたかった。
実際にその作品を読んでいないと答えられないような問題をだしてほしかった。
文学作品の作者名をあてさせるなんて芸がなさすぎます。

●読書の秋ですね。
本を読みましょう。
といっても、学生の読書離れはどうにもなりません。
絶望的です。
せめて、高齢者の方に読書をお勧めします。
そして孫にその読書体験を話してあげてください。

●鹿沼でむかしわたしたちがだしていた同人誌「現代」は全国レベルのたかい評価を得ていました。
「文学界」や「文芸」の毎月の同人誌評でつねに上位をしめていました。
懐かしいおもいでです。

●文学の勉強には地域的障害はありません。
真面目に努力を継続すれば、なんらかの成果に到達するはずです。

●鹿沼市の芸術祭の文芸部門とくに創作への応募者が少ないときいています。
高齢者のかた、時間のユトリのあるあなたたちにこそ頑張ってもらいたいものです。
「自分史」とか「自叙伝」でもおかきになっらいかがですか。
またまた偉そうなこと言ってごめんなさい。

●わたしの老後の夢は文学に残りの人生をかけることです。
そう思う人がひとりでも増えるといいな。

●「老後の夢は」ときかれたら……。
「文学賞です」
●GGもシラッとそう応えたいです。


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時間の蕩尽――それが青春だ   麻屋与志夫

2012-09-03 09:27:04 | ブログ
9月3日 月曜日

●土曜、日曜日には、家庭教師コースと高校生の英語の授業をやった。
今日が月曜日という実感がわかないない。

●blue Mondayと憂鬱な気分におちいることもない。
これでかえって精神的にはよかったのかもしれない。
金曜日だけお休み。
あとはまいにち塾生と会えるからたのしい。
孫の世代と会話をかわしているわけだからこれぞ究極のアンチエージング。
抗加齢法だと思う。

●若い時は年長者によろこばれるような生活。
老いてからは若い人とだけつき合う。
ともかく老醜をおもわせるような会話。
ものの考え方をするひとの影響はうけないようにする。

●今朝は4時に起きた。
いつもは直ぐにハルちゃんと向かいあうのだが、本を読むことにした。
これも室温が25°と低くなって爽やかだったからだ。
F・ポール・ウイルソンとD・R・クーンツを拾い読みする。
ともかくおもしろい。
ラストシーンの追い込みなどみごととうならされる。
いつ読んでもそうだ。
リーダビリテイに感服。
readability【りーだびりてぃ】 文字の読みやすさ。
ここではGGは小説が読みやすく読者をぐいぐい引き込んでいく。
と言うような意味で使った。
まちがっていたらゴメンナサイ。

●受験生にガンバレガンバレ。
ガンバガンバ。
と毎日声援を送っている。
励ましている。
ときには大声で叱咤する。
そのご本人が勉強しないのではさまにならない。

●さすがにこのところ昼寝はする。
でも夜の睡眠は3~4時間。
勉強がたのしくて、文章を、小説をかくことがたのしくて寝てられないのだ。
読んでくれる人がたのしく読めなければだめだよ。と自戒。

●青春とは時間のムダ使いがいくらでもできる時期だ。
時間がいくらでもある。
羨ましい限りだ。

●時間の蕩尽。
蕩尽。
おもうさま贅沢に時間を使っているうちに、いろいろなことを学んでいく。
それでいいではないか。
お金はないが時間はいくらでもある。
それが青春なのだ。

●GGなどはもう時間がかぎられているから焦りがある。
小説をかくうえでは、焦りは禁物とわかっている。
わかっていても焦る。
いやなことだ。
チョッピリ悲しくなる。

●受験生はあと6カ月。
焦らず、弛まずがんばろうね。
と教師らしいことをいつてしまった。
反省。



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GGには週末はない。   麻屋与志夫

2012-09-01 04:41:36 | ブログ
9月1日 土曜日

●月曜日にはチョークののりがわるい。
というか……黒板に字をかいていても、どうも思うような線がかけない。
たかが文字。
されど文字。
というか、長いこと黒板の前に立ってチョークで板書をかいてきたからこそ、それを敏感に手で感じることができるのかもしれない。
というか、そんなことは受験指導の内容には全く関係のないことではないか。

●でも、見て心地よい文字をかくことは大切だとおもう。
生徒たちが運動部のクラブ活動でつかれた頭で見上げる黒板の文字がミミズがのたくっているようではプロとしてもうしわけない。
GGは凝り性だから気が遠くなるほどの年月、書道を学んできた。

●「アサヤ先生のシンニュウカッコイイよ」
先週の国語の時間のことだ。
中学三年生のAくんにほめられた。
うれしかった。
「先生の字、小学生みたいに下手だね」
といわれることはあっても、ほめられたのははじめでだった。
聞けばお母さんが、書道をならっていたとのことだった。

●さて、小説をかきだした。
万年筆でかいている。
ともかくキーボート゛をおすのと手書きではこうもちがうのかとおもうほどかいていてたのしい。
インクの匂いなどわすれていた。
ペン先が原稿用紙をこする微かな音をわすれていた。
これもAくんの一言があったためで、手書きのよろこびにもどることができてうれしい。
だいいち目がつかれないのがいいなぁ。

●冒頭に月曜日となぜかいたか。
昨日の金曜日には塾は休んだ。
今月からは土曜日も日曜日もない。
わたしにとっては今日は、やすみ明けの月曜日だ。
家庭教師コースの生徒が朝の九時からくる。
午後も、夜も授業がある。
その合間に小説をかく。

●たのしいからムリも続く。
毎日がたのしくて、たのしくて、アンチエージング。
歳をわすれているGGなのであります。

●年寄りの冷や水。
なんて言わないでください。

●老いの一徹。
です。


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