振り返った鬼吉は心臓を掴まれるほどの衝撃をうけて、悶絶する。
死ぬ間際に見たあいつ。
巨大なナタを振り上げ、暗がりで目が合った「二つ鬼」がそこにいた。「ここはどこだ、おれはどうなった」
鬼吉はそう口にするのがやっとだった。
「ふたつの質問をひとつにするのは、あまり感心しない。説明は難しいが、ここはあの世とこの世の中間地点。階段の踊り場のような場所だ」
「俺は死んでいないのか」
「どうかな。でもチャンスがないわけではない。それは閻魔に会うチャンスでもあるし、俺の提案でもある」
二つ鬼があの笑顔を見せた。
死ぬ間際に見たあいつ。
巨大なナタを振り上げ、暗がりで目が合った「二つ鬼」がそこにいた。「ここはどこだ、おれはどうなった」
鬼吉はそう口にするのがやっとだった。
「ふたつの質問をひとつにするのは、あまり感心しない。説明は難しいが、ここはあの世とこの世の中間地点。階段の踊り場のような場所だ」
「俺は死んでいないのか」
「どうかな。でもチャンスがないわけではない。それは閻魔に会うチャンスでもあるし、俺の提案でもある」
二つ鬼があの笑顔を見せた。