「あいつは一体誰なんだ」
目の前の二つ鬼に鬼吉は聞いた。
「分からない。自ら下界に降りて討伐に向かっても、あいつは姿を消す。俺はうわさでしか聞いたことがない。見たことがない。そしてあいつを見たものが俺を見ると、同一人物だと言うのだ」
二つ鬼は自分の爪を見つめながら、鬼吉に背中を見せた。
「ひとつ相談だが、お前の望みをかなえてやろうか。そのかわりこちらの望みも聞いてもらうがどうだ」
目の前の二つ鬼に鬼吉は聞いた。
「分からない。自ら下界に降りて討伐に向かっても、あいつは姿を消す。俺はうわさでしか聞いたことがない。見たことがない。そしてあいつを見たものが俺を見ると、同一人物だと言うのだ」
二つ鬼は自分の爪を見つめながら、鬼吉に背中を見せた。
「ひとつ相談だが、お前の望みをかなえてやろうか。そのかわりこちらの望みも聞いてもらうがどうだ」