ある日、あるとき、よしおくんたちは河原でバーベキューを楽しんでいました。
「おかあさん、僕たち以外に誰もいないね」
ひろいひろい河原には、よしおくんとお母さんしかいません。
「そうね。わたし、ネットでマニアックな案件を探して申し込んだから誰も申し込まなかったのかしら」
炭火焼きのいい香りが、よしおくんの食欲をたかめます。
「お母さん、おいしそうだよ」
「そうね、なんだか参加費はお安いのに、A級のお肉だし、お酒はドンペリだし、どうしちゃったのかしら。失礼して飲んじゃおう」
お母さんは、氷いっぱいのバケツからピンクのドンペリを手に取り、景気よく栓を抜きます。
ポン
ポン
同時刻、はるか上空。
開栓の音を聞くものたちがいました。
プライベートジェットがまさるくんとお母さんのいる河原の上空をぐるぐると旋回していました。
機内には、ドラム缶ほどの大きのレンズにだきつくような姿勢でカメラをのぞき込む人々がいます。
まさるくん達を観察していました。
「いやーいいですね」
「一度、超高高度から世に存在しないような望遠レンズで写真を撮ってみたかったのです」
「まったくまったく」
お金持ちの道楽につきあっているとはつゆ知らず、よしおくんとお母さんは舌鼓を打ち鳴らしておりました。
「おかあさん、僕たち以外に誰もいないね」
ひろいひろい河原には、よしおくんとお母さんしかいません。
「そうね。わたし、ネットでマニアックな案件を探して申し込んだから誰も申し込まなかったのかしら」
炭火焼きのいい香りが、よしおくんの食欲をたかめます。
「お母さん、おいしそうだよ」
「そうね、なんだか参加費はお安いのに、A級のお肉だし、お酒はドンペリだし、どうしちゃったのかしら。失礼して飲んじゃおう」
お母さんは、氷いっぱいのバケツからピンクのドンペリを手に取り、景気よく栓を抜きます。
ポン
ポン
同時刻、はるか上空。
開栓の音を聞くものたちがいました。
プライベートジェットがまさるくんとお母さんのいる河原の上空をぐるぐると旋回していました。
機内には、ドラム缶ほどの大きのレンズにだきつくような姿勢でカメラをのぞき込む人々がいます。
まさるくん達を観察していました。
「いやーいいですね」
「一度、超高高度から世に存在しないような望遠レンズで写真を撮ってみたかったのです」
「まったくまったく」
お金持ちの道楽につきあっているとはつゆ知らず、よしおくんとお母さんは舌鼓を打ち鳴らしておりました。