日常観察隊おにみみ君

「おにみみコーラ」いかがでしょう。
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◎鬼吉とササ(その18)

2023年10月07日 | ◎本日の想像話
「さあ、下界へと続く扉です。行かれるとよいでしょう」
 閻魔は優雅な仕草で後方を指し示す。巨大な扉が音も無くゆっくりと開いていく。
「待て、俺の目的は本当に知っているのか」
「ええ、不遇の死をとげた両親の復活でしょう」
「できるのか?」
 鬼吉は開いた扉へと足をすすめる。「まずは二つ鬼の要望を叶えることが先決です」
 閻魔はあいかわらず右手でお腹をさすっている。
 すれ違いざま、閻魔の口元が笑っている気がして、鬼吉は一抹の不安を覚える。だが、行くしか無い。

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