昨夜、新橋演舞場で…上演途中で火事があったそうです。
しかし軽症の方が居ただけで…大惨事には至らなかったようです。
座長の滝沢君も…出演者を非難誘導していたそうです。
1973年に…
僕は映画の試写会で…火事に遭遇しました。
映画の上映中に…ビルから小火が発生したのです。
フィルムが急に停まり…館内が明るくなりました。
「火事だが…ボヤだから…安心して…非常階段から降りて下さい」
みたいな…アナウンスが流れました。
800人位のお客さんが…スクリーン横の非常階段に集まります。
休日の昼間でした…お年寄りや女性が多かった事を覚えています。
若かった僕は…皆が非難した後に出ようと考えました。
10分くらいして…館内が煙臭くなってきました。
だがまだ…半分くらいのお客さんが残っていました。
正義心の強い僕は…皆を整列させていました。
15分くらいして…館内に煙が侵入してきました。
残っているお客さんは…100人位です。
誘導を買って出た僕は…ホールの方や皆さんにお礼を言われました。
そして遂に館内に火が!…見えました!火です!
館内に居るのは…最後尾の僕とホールの方と火だけです。
後扉から現れた火は…僕から10メートル近くまで襲い掛かります。
驚いた僕は逃げました…非常階段で降りている人を掻き分けて。
7階から…人と人の間をジグザグ走行しながら。
数人の人達に怒られたようです…数秒前はお礼を言われたのに。
外からビルを見上げたら…7階から上は小火が炎と化していました。
歩行者天国の銀座通りには…消防車が20台以上いました。
息を切らしている僕の横には…ホールの方も息を切らしていました。
上映が途中だった映画は…『スケアクロウ』と云う名画です。
その後に…再上映の試写会がありました。
見損ねた僕は…今度は非常口の傍の椅子に座って続きを見ました。
昨夜の火事で…フト思い出した出来事です。
滝沢君は…いつまで誘導をしたんでしょう。
だって火って…怖いぜ~~~!