警察署・裁判所・役所など…行政機関が苦手な僕です。
別に悪い事をしたとか…後ろめたい事がある訳ではありません。
あのお堅い雰囲気とか燻った空気が…何故か心を締め付けます。
そんな僕は今日…税務署に確定申告を提出に行きます。
今回は訳あって…領収書を添付しなけけばいけない僕です。
ですから…いつも以上にドキドキしながら税務署の門を潜ります。
自宅を出る前から…緊張の僕はここで限界です。
そして提出場所に行き…申告書を鞄から出します。
もう…ここで僕の心臓の高鳴りはピークです。
まず領収書の話をすると…税務員さんが笑顔で応対してくrます。
しかし僕は…この笑顔の裏に隠された税務員さんの怖さを覚悟します。
税務員の方は…領収書の件なら別の窓口にと案内します。
僕は…その別の窓口に領収書を提出します。
そこの税務員さんは…少々お待ちくださいと僕を待たせます。
税務員さんは30分掛けて…2・3人で僕の領収書をチェックします。
その間僕は…携帯電話を使用してる振りをして彼等を探っています。
その間僕は…額と脇の下には汗がべっとり喉はカラカラです。
その間僕は…いつでも逃げ出せるように準備は怠っていません。
そして30分後税務員さんは…「この3枚の領収書は無効です」と言います。
僕は…それ位なら御の字と税務員さんと手を取り合います。
そして再び確定申告書を…税務署で書き直す僕なのです。
書き直しながら僕は…税務員さんに聞きます。
『これって…不正じゃないですよね』
税務員さんは答えます…「大丈夫ですよ」
そして税務員さんは…「ひとつ聞いて良いですか」と言います。
僕は急に震えて聞き返します…『なんですか?』
すると税務員さんは…「俳優さんなんですか」と聞きます。
そうなんです…僕の職業欄には〔俳優〕と書いてあります。
僕は言います『そうなんです…だから不正はできないんです』
却って心証を悪くした…今年の僕の確定申告でした。
