遅い…電車です。
チョイと…満員です。
車内は…ピリピリです。
本も読めずに…立ってます。
僅か2駅だから…我慢します。
すると遠くで…インネンが始まります。
酔っていた男性が…フラつきます。
少し寝ていたようで…身体が傾きます。
もたれ掛かれた男性は…突き放したようです。
酔ってた男性が…言い出します。
「今…押したよね」と絡み出します。
「酔ってましたよね」と…言い返します。
「でも押したよね」と…まだ言います。
「酔って倒れて来たから」と…答えます。
「でも押したよね」と…しつこく言い張ります。
このことで一駅間…繰り返します。
酔っ払いは…まだ一人で絡んでいます。
「次の駅で降りろ」…みたいな雰囲気です。
周りの方々は…止めに入ります。
何故か僕も…直ぐ近くに寄っています。
酔っ払いは…絡んでいる方のみインネンです。
周りの野次馬も…騒ぎ出します。
「あの人…包丁もってるんじゃないの?」
僕も図に乗って…「え~!」と叫んでいます。
辺りは…騒然となっています。
今ちまたでは…大騒ぎが多いです。
乗客は…酔っ払いから離れていきます。
すると酔っ払いが…ビビります。
次の駅に着くと…降りて逃げます。
絡まれた方も…反対側に降りてます。
僕の後ろの若者が…話してます。
「今は…この怖い嘘って効くよね~。」
包丁持ってると…騒いだ若者のようです。
便乗して騒いだ僕は…本当だった怖かった話です。