ブログへの投稿も大分、久しぶりのような気がします。何せ、恥ずかしながら大きな勘違いをしていて、gooブログでのお別れをしていました。それ以来の投稿です。
ところで、このたび、尾花沢市内に住んでおられる方々と、NPO法人を設立しました。「特定非営利活動法人おもだか水辺の生き物保全会」と言います。大変に長い名前ですので、ニックネームが必要な気がします。山形県内には、まだまだ誇るべき生き物が生息しています。しかし、環境の変化で風前の灯となっている所があります。故郷の大事な宝物を守ろうとして、仲間が立ち上がってくれました。
さて、今日は我が家に伝わる宝物を紹介します。石臼です。畑沢で使ったことがあるようなないような、曖昧な記憶です。存在していたことだけは記憶しています。今から15年ほど前に、愚息の保護者会で「ソバ打ち教室」を行いました。それから、つい、ソバ打ちにのめり込んでしまい、栽培(畑沢で)、脱穀をして、石臼で製粉することにしました。石臼は畑沢の小屋で転がっていたものを、適当に組み合わせて持ってきました。上と下がちぐはぐです。苦労して脱穀までしたソバを石臼にかけました。なんとか粉にしてソバを打ちましたが、食べるとざらざらした物が入っていました。どうも、石臼から欠け落ちた石屑でした。それでも家族を騙しながら、全てを食べてもらいました。二度とソバ打ちはしなくなりました。
この石臼は何だったのでしょう。よく見ると、普通の石臼ではないようです。普通の石臼は、花崗岩や玄武岩でできていて、硬くて緻密な構造です、ところが、この石臼には粒状のものが入っています。石英か長石の礫が混じっている凝灰岩のようです。とすると、石材の産地は畑沢と考えられます。昔、畑沢の奥に「ろうでん」という石切り場がありました。そこで採石された石材で石臼も作っていたようです。その石切り場では、「米突き(昔の精米方法)」に使う大きな石臼を作っていました。精米だけでなく、製粉用の石臼もありました。