-畑沢通信-

 尾花沢市「畑沢」地区について、情報の発信と収集を行います。思い出話、現況、自然、歴史、行事、今後の希望等々です。

春が来た 春が来た 畑沢に来た

2018-03-27 19:15:03 | 近況報告

 平成30年3月27日に所用で畑沢へ行ってきました。先週も先々週も、一週間に一度のペースで尾花沢に出かけていたのですが、畑沢まで行けませんでしたので、三週間ぶりの畑沢です。三週間の間に大分、様子が変わって、厳冬期から春の日差しに激変です。気温15度を超える日が二日連続です。どう見ても春です。

 

 荒町を抜けて畑沢へ向かう途中の朧気川とナデツギ(雪崩付き)山です。ナデツギ山の上には、もう雪崩を起こす雪がありません。朧気川は雪融けで増水しています。この時期に川に入るのは大変に危険です。昔はこの時期に流される事故が何度かありました。

 

 下畑沢へ入ってから、ふと後ろを振り返ると、遠くに見慣れない高い山並みが見えました。翁山、吹越山らしいようです。山形県と宮城県との境にあります。どちらも標高千メートル程度ですので、大平山よりも少しだけ高いようです。

 

 熊野神社の崖の斜面に、ユキツバキが太陽光線をきらきらと受けています。他の樹木が葉を茂らせると、ユキツバキは日陰暮らしになりますが、この時期だけは太陽を独り占めしています。4月下旬になると一面に赤い花が咲きます。この日、まだ花の蕾も見えません。太陽を浴びて一生懸命に準備していることと思います。

 写真上の杉は、熊野神社境内の「大杉」です。

 

 熊野神社の下を走る道路の脇には、水路があります。水路と言っても、いつも水が流れているわけではありません。雨が降ったり雪が融けた時だけ流れます。常盤小学校の帰り道に、この水で遊んで道草をしていました。何でもない水路ですが、昔は貴重な存在だったようです。この水は熊野神社の半分を廻って、反対側の水田まで流れていきます。歴史も古いようです。言わば歴史遺産でしょうか。 

 

 畑沢地区生涯学習推進センター(旧畑沢分校跡地内)から荒屋敷を撮影しました。集落はまだ雪にすっぽりと包まれています。 

 センターの土手は雪がなくなり、一足早く福寿草が咲いています。道路の脇ですから、車窓からも楽しめます。畑沢では珍しくない花ですが、春の訪れを知らせてくれる嬉しい花です。まだ、雪が紫陽花の枝を地面にねじ伏せています。

 

 土手だけでなく、山にも早い時期に割く花があります。マンサクです。いじけた花弁は私の性格のようで、愛おしく感じます。

 

 山では今年もキツネの痕跡を見つけました。キツネの糞です。畑沢でもキツネは当たり前になりました。

 

 山の上から中畑沢の集落を撮りました。水田の雪は白さを欠き始め汚れが目立っています。この時期の景色で、昔と大きく異なるのがこの水田の風景です。昔、この時期に橇で堆肥が運ばれ水田に点々と転がっていました。当時、かなりの重労働でしたが、今では懐かしい思い出です。この山から大きな声で父、母、兄弟を呼べば、今でも下から返事が返ってくるような気持になります。

 

 千鳥川の水も雪融けで増水しています。これから暫くの間、水量豊富な日が続きます。

 

 最後に悲しいお知らせがあります。厳しい今冬の中で、三人の方が亡くなっていました。私がお世話になって来た方々です。私が定年退職後に畑沢の調査をしていた時に、あれこれ教えて下さったり御助力下さった方も含まれています。畑沢のことを早く本にまとめて、見ていただこうと思っていましたが、間に合いませんでした。私の能力不足と怠惰な性格のせいです。いくら悔やんでも悔やみきれません。御冥福を祈ります。

 また、一人住まいが厳しくなって、本拠地を施設などに移ったお宅も何軒かありました。また、寂しくなりました。

コメント
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