昔から伝わっている畑沢の地名には、その名たる所以(ゆえん)があります。例えば、「南の沢」「北の沢」「西の沢」「東の沢」「向かい」は、荒屋敷(あらやしき あらすぎ)から見た時の方角に因んだものです。また、最近、取り上げてきた「一の切り」「二の切り」「三の切り」「小三郎」「平三郎」「又五郎」は約四百年前の楯に因んだものです。外にも興味深い地名があります。「田南坊沢」「吉六沢」「カバヤマ」「カイホウ」「郷士田」とか言った珍しい地名です。しかし、逆に地名としては全国どこにでもある一般的なものでも、興味ある地名があります。それは、「沼沢」です。そもそも「畑沢」全体が名前のとおりの「沢」ですが、さらにその中に大小の「沢」があります。そのうちの大なる「沢」が「沼沢」です。これまで畑沢の先輩方から沼沢の由来を聞いてみたのですが、何方も御存じの方はおられませんでした。しかし、「沼」に関する伝説は残されていますので、「沼沢」と言われる何かがあるはずです。そこで三年間考え続けてきましたところ、ようやく謎が分かり始めました。これから何回かにわたって、「沼沢」について考え、かつ調べた内容を御紹介します。実はかなり苦労しました。説明も上手くありませんが、しばらくお付き合いください。
取敢えず沼沢の写真をと思ったのですが、沼沢をまともに撮ったものがありませんでした。少しだけ写っているので御容赦ください。この奥が沼沢です。
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