先週ブログ記事にも書いたのですが、兵庫県姫路市安富町に現存してる室町時代の住宅『古井家』を紹介します。
ここ古井家は、昔から無災の千年家と呼ばれている古い民家です。建築年代を示す資料は残っていないのですが、柱間の寸法や小屋組の状況から、桃山以前の様式が伺えることから室町後期の建物だと考えられています。
軒先は、頭を打つくらいの高さです。当時の人間のサイズなんでしょうね。
かまども建築当時の姿に復元されています。
当日は、残暑がまだまだ厳しい気候だったのですが、家の中は結構涼しかったです。
日本の民家は、夏の暑さに特化した住宅になっていて、通風機能がすぐれています。床も竹を敷き並べたものに蓆を敷くような形式です。
冬の寒さは、火を囲み重ね着をすることで対処していたのだろうと思う。夏の暑さは、衣服を脱いでも暑いですからね~
当時は、カンナはまだなく、木材はちょうなと呼ばれる斧で削り出していきます。板の凹凸模様はちょうなで削った痕跡です。
写真中央の筒は、台所の排水です。したの枡にたまるようになっています。
この建物は、昭和42年に文化財指定されたのですが、それまでは実際に使用され、生活スタイルの変化に合わせ、何度か改修されていました。昭和45年に解体修理が行われ、建築当時の姿に復元されたものです。
もともと庄屋クラスの家だったのだろうとは思いますが、先祖の家を代々受け継いでいったパワーは素晴らしいものです。構成されている部材も、比較的細いものが多く、里山の木を使って普請したのだろうなって感じます。江戸期以降の豪農の家とは違って、素朴でシンプルな美しさを感じました。
木と土と茅だけの構成された、本当の意味での地産地消の建物です。
ここ古井家は、昔から無災の千年家と呼ばれている古い民家です。建築年代を示す資料は残っていないのですが、柱間の寸法や小屋組の状況から、桃山以前の様式が伺えることから室町後期の建物だと考えられています。
軒先は、頭を打つくらいの高さです。当時の人間のサイズなんでしょうね。
かまども建築当時の姿に復元されています。
当日は、残暑がまだまだ厳しい気候だったのですが、家の中は結構涼しかったです。
日本の民家は、夏の暑さに特化した住宅になっていて、通風機能がすぐれています。床も竹を敷き並べたものに蓆を敷くような形式です。
冬の寒さは、火を囲み重ね着をすることで対処していたのだろうと思う。夏の暑さは、衣服を脱いでも暑いですからね~
当時は、カンナはまだなく、木材はちょうなと呼ばれる斧で削り出していきます。板の凹凸模様はちょうなで削った痕跡です。
写真中央の筒は、台所の排水です。したの枡にたまるようになっています。
この建物は、昭和42年に文化財指定されたのですが、それまでは実際に使用され、生活スタイルの変化に合わせ、何度か改修されていました。昭和45年に解体修理が行われ、建築当時の姿に復元されたものです。
もともと庄屋クラスの家だったのだろうとは思いますが、先祖の家を代々受け継いでいったパワーは素晴らしいものです。構成されている部材も、比較的細いものが多く、里山の木を使って普請したのだろうなって感じます。江戸期以降の豪農の家とは違って、素朴でシンプルな美しさを感じました。
木と土と茅だけの構成された、本当の意味での地産地消の建物です。