多度津町の中心部に大きなS字型カーブを描いて流れる桜川は、全長7km程の短い河川です。とはいえ河口部はかなり川幅が広く、水量も少なくほとんど流れを感じることはありません。川というより堀みたいな感じです。川の北側には、江戸期には多度津陣屋が設けられていました。多度津は京極家1万石の陣屋町でもあります。この河口部に江戸後期(天保年間)に多度津湛保が整備されています。江戸中期からの金毘羅参詣がブームになり、丸亀と多度津が、上陸地として大いににぎわっていました。ちなみに、備前より上方の参詣客は丸亀、中国・九州など西国からは多度津に上陸していたそうです。また、多度津は北前船の寄港地としても機能してたことから、大いに発展していたそうです。下の写真は、現在の桜川の風景です。歴史的建造物はほとんどなくなってますが、雁木など往時を伺わせる痕跡がちょこちょこあります。お近くに来られた際には、探検してみてはいかがですか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/33/4ba85b39742b649a92904c6573048e5f.jpg)