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今井町の街並み(奈良県橿原市) その1

2011年11月07日 21時28分21秒 | 旅先にて
先日ダイジェストで記事に書いたのですが、奈良県橿原市の今井町(伝建地区)に出かけてきました。

今井町は、戦国の頃(1532~55)、一向宗本願寺坊主の今井兵部卿豊寿によって建設されたのが始まりだと伝えられています。一向宗の御坊(稱念寺)を開き、周囲に濠を巡らした集落として都市計画されていました。その後、一向宗と織田信長の講和後、商業都市へと変貌し、江戸期には自治権を持った南大和最大の都市として栄えていたそうです。

街並全体の模型です。

    

数多くの建物が文化財に指定されています。今日は、指定されてる建物を中心に紹介します。

■河合家(重要文化財)
 建物は18世紀後半(江戸後期)に建てられたものです。家号を「上品寺屋」という、古くから酒造業を営む町家です。角地にあり、主屋は建ちの高い本瓦葺の二階建の建物は、存在感のあるものになっています。

    

■旧米谷家(重要文化財)
 建物も18世紀中頃(江戸中期)の建物です。今井町の上層町屋としては比較的質素な造りの建物です。

    

■音村家(重要文化財)
 17世紀後半(江戸中期)の建物。江戸時代には金物問屋を営んでいた家です。今井町の中では比較的古い建物になり、今井町が発展していく時期に建てられた建物でもあります。

    

■山尾家(県指定文化財)
 18世紀後半の建物。

    

■吉村家(県指定文化財)
 1805年建築の建物。

    

■上田家(重要文化財)
 延享元(1744)年の建築。上田家は今井町を治めた総年寄の一でもあります。角地に立つ建物は、他の建物とは少し雰囲気の違う印象を受けます。

    

■中橋家(重要文化財)
 18世紀後半(江戸後期)の建物。幕末に米屋として栄えた家です。今井町の要でもある稱念寺の斜め前の角地に位置します。切妻造妻面の漆喰壁が印象的な建物です。

    

■豊田家(重要文化財)
 寛文2(1662)年の建築。江戸時代には牧村家が住み同家の屋号「西木屋」の木の字が二階の壁面に浮き出しています。今井町の現存する町屋の中では古い建物です。格子の木割は太く入母屋造のどっしりした建物です。

    

■今西家(重要文化財)
 慶安3(1650)年の建築。今西家は今井町の総年寄を勤めていた家です。広い土間で、裁きを行っていたそうです。建築当初より、大きな改変も行われてなく、当時の遺構を残す貴重な建物でもあります。

    

    

           

    

■高木家(重要文化財)
 19世紀前半(江戸末期)の建物。

    

その2へ続く。。。




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
街並み (おさかな)
2011-11-10 10:09:09
★@ケンさん
ヨーロッパで街歩きすると、伝統と歴史に対して国民が敬意をもって接していることを肌に感じます。場所が変われば当然街の姿も違うのが自然なのですが、金太郎あめのように同じような街並みが続くのはどうなんだろうって思います。安易に建物を建てるのではなく、歴史や文化を踏まえたうえで建てていきたいといつも感じてはいるのですが。。。
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素晴らしい! (@ケンさん)
2011-11-08 20:34:42
とにかく日本の家屋は素晴らしいですね!

小生が先週訪問した「岡本太郎美術館」の近くにも有りましたよ。

先生も訪問した事がありますか?

川崎市の向ヶ丘遊園近隣です。

最近藤子F不二男ミュージアムで賑わっていました。
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