2015年10月関東支部「八王子運転会」報告
土砂降りの雨雲をブロアーで吹き飛ばして
会員番号31-117
岸田 弘
10月の八王子運転会は、17日(土)に開催されました。8月・9月は暑さを避け夏休みとしていたため、3ヶ月ぶりの運転会でしたが、関東地方は朝から雨。「関東の運転会は雨で中止にならない」の強運を信じて自宅を出ましたが、途中、中央道の三鷹料金所から国立ICの間で、ワイパーが間に合わないほどの土砂降りとなり、「今日はダメか」と覚悟を決め運転会場に到着。既に5人のメンバーが来ており、枕木交換作業用のテントの中で、イギリス出張中に古橋さんが撮影した保存鉄道「ミッドハンツ鉄道」のビデオを見ながら雨の様子をうかがいます。スマホで雲の流れを見ると、昼頃までは次々雨雲が来る様子。
土砂降りの中でも集まった勇者達
テントの中でミッドハンツ鉄道のビデオを見る
雨が弱くなった頃に清水さんが、「何とか試運転だけしたい」と、廃油で中古農機具から外したエンジンを回し、発電した電気で車両を動かす「バイオディーゼル発電機」を積んだ車両を線路に乗せ、試運転を始めました。この日は天ぷら油だそうで、見事にエンジンも車両も動きましたが、燃料と排ガスはエコでも、その騒音は環境に優しくないようです。
廃天ぷら油での走行テスト成功(清水さん)
このような中で、雨が小降りになったのを見計らって、武田さんがブロアーで落ち葉掃きを始めました。「ブロアーで雨雲も吹き飛ばして…」と声を掛けると、見事に雨が止んできました。10時40分に蒸気機関車組が車両を降ろし、運転の準備を始めます。
落ち葉と共に雨雲も吹き飛ばす
10時40分 車両を降ろし運転準備開始
佐藤(透)さんのS6は、7月に完成したというカブースを引いて走り出します。手早く車両を作り続ける佐藤さんに敬服です。
新たにカブースが完成(佐藤(透)さん)
いつも蘇我に置いてある武田さんの5両編成N700が、八王子レイアウトに入線。ヘッドライト・テールライトの点灯や電磁ブレーキ等の加工について様子を確認していましたが、林間を走る長編成新幹線もいいものです。
N700・5両編成八王子に入線(武田さん)
古橋さんの8600も、ドラフトやドレインの白い蒸気を上げながら、快調に走り回っていました。寒くなるこれからの季節、この風景が蒸気機関車らしく楽しみですね。
白い蒸気を上げながら(古橋さん)
来週、地域のイベントで「ミニSL運行」を頼まれている吉岡さん(T5改4100)は、整備した軸動ポンプ等の確認に余念がありません。豪快に安全弁を吹きながら走っている様子から、問題はなかったようです。
豪快に安全弁を吹いて(吉岡さん)
午後には雲の切れ間に青空が見える程で、往路の土砂降りからは想像のできない天気となり、無事運転会を終えることが出来ました。武田さん、ブロアーで雨雲を飛ばしてくれて、ありがとうございました。
雨上がりを確認して(岸田)