大分県玖珠町「第70回 日本童話祭」に併せた特別運行In豊後森機関庫

2019-05-13 09:07:08 | 投稿記事

大分県玖珠町「第70回 日本童話祭」に併せた特別運行In豊後森機関庫
会員番号91-20
野田ともゆき



大分県玖珠町は「日本のアンデルセン」とも呼ばれる久留島武彦の生誕地であり、童話の里としても有名です。この久留島武彦の童話行脚50周年を記念して創設された日本童話祭は、今回で70回目を数え、町をあげてのお祭りが町の各地で開催されています。
毎年、5月5日にこのお祭りが開催される関係から、それに併せ今年は5月の3~5日に豊後森機関庫公園にてミニトレインの特別運行が開催されましたので報告いたします。

さて、豊後森レイアウトは昨年の11月にご紹介させていただいた通り、レール総延長約800m、本線1周も約300m。また、トラバーサー2基と転車台を備えた、九州ではトップクラスの設備に加え、抜群の景観が魅力です。
その魅力を体験にと、今年は静岡を中心に遠方からも多くの方々がお見えになりました。

・5月3日
レイアウト常設のトーマスとキハ07に加え、静岡から4名の方が参加されました。
まずは、九州を代表する門デフのC58メンテナンス中のO坂様 ↓



地元トレインクラブの方々も、多くの列車に興味津津。交流の輪も広がります。
トレインクラブ事務局長のO方様、N川様 他の方々との交流↓



自分も挨拶や交流をはじめ、見ているだけで、あっという間に日は過ぎ去り、写真が撮れていないことを夕方気付いてしまい。片付けなどを記録しながら見せていただきました。

片付け中のS之宮様とC56 ↓


このレイアウトは、コース内に車庫も設置され終了時には常設の編成が収納されているのですが、今回の遠征の方々は
「出していただいた車両をまた収納(車に戻す)」
という訳にはいかないので、仲良く庫内に収めました。

収納も見事な連携 ↓



・5月4日
この日は朝から関東勢の蒸気に加え、遠路OS関東のT田様が新幹線を積んでお越しになりました。
切株山をバックにOS関東T田様 ↓



新幹線の人気たるや、凄いもので、新幹線目当ての子供たちが、この日、列をなします。驚くほど人気に偏りが出たため、蒸気勢は午前中から得意の「重連運転」

機関庫ミュージアム前を通過する迫力の重連運転 ↓



この日は、九州・山口地区の方も多くお見えでした。

K嶋様のロケット(走行写真が間に合わず申し訳ありません) ↓



K嶋様のパートナーのロケットは、現実のパートナーである奥様を置き去りにし、運転会に来たため、奥様と同じく、機関車も機嫌を損ね、短時間の走行を余儀なくされました。後日伺った話では、帰って奥様のご機嫌を取られたとのことで、次の走行にはロケットも機嫌よく走ってくれるものと期待されます。

準備中のH様(コッペル) ↓



H様は以前、このコッペルで白馬や福知山の運転会にも参加されていたそうです。購入より長く大事に使われているそうで、この日も行きとどいたメンテナンスで1日を走り切られました。

本線走行を楽しまれるH谷様 (コッペル)↓


いつも手際の良さに定評のH谷様。準備も早く丁寧で、ドンキーの使い方を伺った際にも親切に教えていただきました。その丁寧さから、普段のお仕事ぶりも容易に想像されます。

お嬢様とご同乗のK田様(ED72-1)  ↓



ウチのお嬢様は「石炭くさい!」と、同行を拒否されているのに対し、準備段階からお嬢様がお手伝いされ、本線走行を楽しまれました。この機関車は前回から、パンタグラフやHゴムなど着実に組み上げられ、終日、運転を楽しまれました。

結果、この日は、常設の2編成に加え、関東の4編成、九州の5編成の11編成が走り、大変賑やかな1日となりました。

この賑やかさは夜まで続き、遅くまで鉄道談義に花が咲きました。

・5月5日
ミーティングの様子 ↓



この日は朝のミーティングで「逆回り」の指示が有りました。

逆回りに備え、編成入れ替え(N川様) ↓


進行方向が逆で、一見難しそうですが、脱線する事もなく退避線を使いうまく反転される姿には
「さすが!」の一言でした。また、
この日も新幹線は始発から大賑わい(T田様) ↓


準備の手際も相まって、新幹線に乗客が集中します。

九州からは2台が参加
豊後森では初走行のO沢様(C21) ↓


O沢様は、あの大井川鉄道にC11を寄贈された、故小沢年満様のご子息で、眠らせていたお父様の機関車を活用できるようにしておられるそうです。
H島様(T5) ↓



普段からO沢様と行動を共にされているH島様は、この他にもクラウスや電動車など普段から多岐にこの趣味を楽しまれています。
ジャンボ鯉のぼりをバックにO坂様 ↓



近くの河川敷ではジャンボ鯉のぼり(60m)をクレーンで上げるのが恒例となっています。

3日間走りを楽しまれたS之宮様 ↓


ご子息を伴われ、遠征・運転と充実の3日間を過ごされました。


と、特別な3日間だったわけなのですが、普段はトーマスとキハ07の2編成を毎週日曜日に地元のボランティア団体「豊後森トレインクラブ」は約50名でローテーションしています。元国鉄職員の方も居られますが、基本はこの方々の努力で、夏の草刈りをはじめ、維持管理がなされ、運行と景観が保たれています。

そんな方々にも感謝をしつつ、玖珠町がより賑やかになるように願って、今後もこの施設を使わせていただきたいと思います。