パワーユニット利用機が初走行
会員番号31-117
岸田 弘 様
OSLSC関東の11月の運転会は15日(日)、今年4回目となる東京郊外のある団体施設のレイアウトをお借りして開催されました。
何時ものように運転会前にレイアウトの草刈りや整備のために8時頃から集まったのですがさすが秋。草刈は必要なく線路の落葉掃きが主な仕事になりました。 このため作業は短時間に終わり、9時前には車から愛機を降ろし、始業前ミーティングが行われました。
一斉に愛機を下ろす
ミーティングでは、8月のJAM以来話題となっていた「配管部品の腐食原因と対策」について、OSから発表された情報と資料の紹介がありました。
始業前のミーティング
また、腐食部品交換時のトラブル対応については、吉岡さん本人から「今度の会報で紹介する」と説明がありました。
この日は、新しいメンバーやJCFCメンバーも参加し、総勢16名(見学者を除く)の賑やかな運転会になりました。
今月のデビューは成田さん(C21)。
順調に勾配を登り切る/成田さん
ボイラーテストに緊張していましたが難なく合格。慎重にバルブ類を点検の後圧力を上げ、見事に長い上り勾配を乗り切り最高の笑顔を見せてくれました。
JCFCメンバーの中にはフルスケール(8.4分の1)の国鉄機持参の方も…。OS国鉄機を待望する岸田はしばしうっとり…。その一方で車両からの積み降ろしを手伝いながら、フルスケール機の大きさを改めて実感しました。
紅葉の中、機関車が続く
今月の私の目的は、新発売のパワーユニットで造った車両の試運転。
完成した「電動乗用車両」
私は、6月にパワーユニット発売を知り早速製作機種の検討を始めましたが、車輪径が67㎜のため今話題のLRV等機種が限られ、結局函館市電9600に決定し車体加工を開始しました。
ただLRVはほとんどが2軸の連接機のためボギー台車が不要となります。電車なら小田急10000型も魅力と考えている間に、10月11月の幕張と三番瀬の運転会で「軽量車両はスリップして運客が難しいことを痛感」し、思い切って運転手とバッテリーの重量が車輪に掛る乗用車両にAT-67+パワーユニットを組み込み、「プッシャー専用機」を造ることにしました。
10月21日パワーユニットの到着を待って構造・寸法を確認しながら設計変更を加え、「電動乗用車両」を一気に完成させこの日の試運転となりました。
詳細は別の機会に譲りますが、写真のような全長900㎜の車体にバッテリー、パワーユニット、コントローラーを組み込み本機だけの単機運転が可能です。
「電動乗用車両」は単機で走行可能
まずは単機での走行を確認し、その後、モーターからのドライブチェーンを外した長崎電軌3000系に連結し、「プッシング運転」での状況を確認しました。
「電動乗用車両」で長崎電軌3000系を走らせる
4つのモーターを使った全軸駆動の車両はスムーズなスタート~加速ができ、さらに電動ブレーキも確実に作動し、このレイアウトの難所、連続下り勾配の一時停止点での確実な停車を確認しました。走行は長崎電軌3000系に組み込んでいるM社の電車キットよりもスムースで快適と感じました。今後は函館市電9600の車体完成に専念します。
圧巻/フルスケールのED500
この日は暖かな日差しに誘われて本レイアウトオーナーのフルスケールED500も登場。銀色の車体と細かく造り込まれたディテールがまぶしく輝いていました。