Yahooの記事から読んだのだが、この2つは大きく違っており、
脳天気の東洋経済は「回復」を印象付けている内容である。
一方ニッセイ基礎研究所は国債問題・財政などの問題の色が残っているとグラフを載せて説明している。
言葉を並べただけの東洋経済の記事は、よくある「経済雑誌的な匂い」をさせたもので、実際的なものが無い。
唯一マシな事が書いてあるとすれば、EUの財政統合を含めた統合のペースは遅れていると書いている。
だが、その一方でEUの三分の二が統合の強化を言っているとの事である。
実は、この所、凡そソブリン債の問題が出た頃から、欧米の報道というものが、全く庶民の声が聞こえない
モノと成り下がっている。例えば、様々な事実は、統計情報で出されている。我々はそれを見るのだが、
それから想像すると、相当な問題があるのでは?と思っていたらテレビ、例えば「所さんの笑ってこらえて」では
スペインもイタリアも相当な経済問題がある筈なのに、全くその素振りが見えない。
だが今年最初の25箇所の同時デモがあるなど、問題が起きている。しかし、これらは大きな事件である筈なのに、
その詳細なレポートが無い。例えばロイターやウォールストリートジャーナル、フィナンシャルタイムズなどの
報道が数行で終わっている。しかし、規模自身は相当なものであった筈である。
これら問題は、報道だけが軽く扱うだけで、実際問題は残っている。
大体今年初頭にヨーロッパ全土で25箇所のデモ、トルコのデモ、ブラジルのデモ、その他デモは世界中でかなり
発生している。その多くが「生活の困窮」などの「生活の上での不満」が発端となっているのは目に見えている。
それからすれば、東洋経済のEUへの見方は甘く、結論ありきの感を拭えない。正直報道というより誘導であろう。
毎度金を払って読むに値しないものである。
一方でニッセイ基礎研究所のグラフを見ればGDPの衰退は目に見えている。こっちの方がより説得力がある。
大体、適当な言葉の羅列や、切り取られた映像は、往々にして正確な事は伝えず、公的に公開された数値は、
その後発生する様々な事態を的確に説明する。
実際の所、ニッセイ基礎研究所には、もっと多くのデータを出してほしいものだ。私の個人の情報から(知り合いの話)
判断すると、意外に強いといわれているドイツの技術開発は、さほど進んでいない感じである。
実は今の時代技術開発への投資は、大分薄れている。何故かと言うと「馬鹿文科系大学出」が幅を利かせているからだ。
前大戦の前も同じようだった。そして、その頃も「バブル経済」だったのである。そんな時でもチビチビと技術に対する
投資をしてきたのがドイツであり日本でありアメリカであったのだ。
私は、この経済問題が債務の手当てが何とかなるから解決するとは思えない。
大体、1990年代から続いてきた労賃の安さを目指した動きは、最終局面に到達している。だが、それでも
頭の中に何も新しいビジョンの無い島耕作の様な奴らは、必死に今までの成功体験を馬鹿みたいに繰り返しているのみだ。
4Kや8Kのテレビという「馬鹿ちゃう?」と言いたくなる事を「血眼」でやっているのだ。そして、それを凄い事の様に
吹聴するのである。
この馬鹿どもには同じ前科がアル。シャープにパナソニック、今や何処に出しても恥ずかしい馬鹿の集団となったが、
この両方とも馬鹿みたいにでかい工場をリーマンショックの時に作っていた。馬鹿どころの話ではない。
今の所、島耕作の様な手合いは、今の方法論の延長線でしか考えていない。と言う事は、今年の末が景気の底と
言いはするもの生活の実感は、伴わず、また例の如くデモが続くのでしょう。そして、益々鬱憤がたまって、また
大事件が「文字だけで報道」されるのでしょう。
まぁめでたしめでたし。
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