寒波来襲、人身を竦む
上曇天にて、下風吹雪く也
流石に晩酌、熱燗にするも、
酒精12度もありながら、全く酔わざり。
人我を称す「酒豪」也、我返す「酔の効率著しく低き」と、
人、微酔(ほろよい)いの質の御仁有り、酒舐めるにて酔い、
その酔いの深さ、然程深からずされど酩酊の程、良き気分長く続くという。
割れ憧憬す「微酔いの質」、されど鍛錬で得られる質に非ざる為。
酒屋迷惑すれど、酔人安く長く酔いを楽しめリ。
鯨飲馬食、これ味わうと真逆の事也。
楊枝の先に酒肴付け、これを嘗めつつ、酒を嘗める。
味は所詮舌に溶ける肴と溶かす酒の塩梅の為すモノにて、
瓶の中の塩辛を1斗の酒にて飲み干すモノには非ず。
楊枝の先の味わいと嘗める酒の味わいを極めるは、
人の楽しみの幅を教えるものなれば、この技知りて、吝嗇・暴君有り得ず。
チョイと一嘗め、これで味を楽しむが人の命と心を育てる秘術の一つ也。
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