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日本を馬鹿(馬鹿文系)が叩く、だが、それはどの程度正しいのか?非常に疑問である。

文化人放送局の間違い!『114前編【イクちゃん・加トちゃんwithカドちゃん】』の昭和金融恐慌は、2つの局面で構成されている、片岡尚直の渡邉銀行の話は違う!

2020年04月14日 16時26分37秒 | 糞馬鹿文化系大学出が分からない世界

世界大恐慌と昭和金融恐慌に関しての話だったが、これは門田さんが間違っている。
講談社学術文庫の「昭和金融恐慌史」では、最初に「金本位制」への移行についての志を語る所がある。
今では当然と言うか上念氏の「経済で読み解く明治・大正・昭和史」にも、細かく書かれていなかったが、元々片岡尚直(後の蔵相)は経済通で、経済拡大に伴う通貨価値の裏打ちである金保有量と、現在の通貨量が違う事を憂慮して、世界的潮流である「金本位制」への移行を願う当時の愚かな金融関係者である。
これは上念氏の「経済で読み解く明治・大正・昭和史」で再三描かれている、金本位制により通貨量の上限を固定するものとして、忌むべきもので、金との繋がりを切れと言うものだった。
だが、イギリス、フランスはポンド建て金本位制を実行し数年で破綻した。また、米国のルーズベルトも1931年に金本位制移行による「ルーズベルト不況」を引き起こした。
これらをやっていたのは、後の達磨蔵相こと高橋是清も、この時代は金本位制移行派だったのである。
門田氏が居う「片岡蔵相、舌禍事件」は、仕組まれていた銀行休業が目的だった。
実は犬養内閣と池田内閣は、持ち回り内閣と揶揄される決断力に欠けるポピュリズム内閣で、当時問題となっていた、中小企業のたかり傾向と、鈴木商店と臺灣日銀、松方系商店の十五銀行(お公家様銀行として特別だった)への機関銀行化(たかりがシステム化されたもの)によって、金融規律が無くなっていた時だった。
毎度、不況、恐慌が訪れると、何とか内閣や日銀、大蔵官僚が、彌縫策たる政府緊急融資をして不良債権を生き延びさせていた。
「片岡蔵相、舌禍事件」は、これら金融規律確立と、震災債権に鈴木・松方系商店の不良債権を紛れ込ませる陰謀を断ち切る為に、金融決済を促す方法として、銀行休業をさせる事を高橋・片岡一派と大蔵省・日銀も協力して、日曜深夜迄に政府緊急融資を阻害させたのである。
これは今では「緊縮派」の行動だが、その側に高橋是清も居たのである。後の「世界でも有数で先進的なリフレ派」は、この後の不況の時に現れたのである。
門田氏の講談社学術文庫の「昭和金融恐慌史」を再読を乞うものである。



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