
28年ニューヨーク生まれ。バド・パウエル(p)の流れをくむハード・バップ・ピアニストの代表格のひとりである。クラシックをしっかり学んだらしく、巧みである。繊細かつ、クリアーな音がたまらない。ジャズはコールマン・ホーキンス(ts)やレスター・ヤング(ts)のもとで身につけ、スウィング感も抜群だ。
写真中央の56年・リーダー作『ケニー・ドリュー・トリオ』を発表。
人種差別・アメリカの喧騒など嫌気がさして、61年に渡仏、64年にデンマークのコペンハーゲンを活動の拠点とし、ここで盟友ニールス・ペデルセン(b)と出会って、この時期、第二のドリューの如き、新しい音で活躍がはじまる。この後の音は、こわもてJAZZファンからは、女々しいなど言われるが、僕はまたまた、大好きである。彼と一緒に甘口のスタンダード・ナンバーを集めたアルバムを多数作ったが、ペデルセンとの音楽は、野太く確かなベースに乗って、リリカルなピアノがたまらないのである。この頃の代表作は『ダーク・ビューティ』(写真中央・下)など、大好きなのだ。惜しくも、93年死去。
さて、リーダー初のトリオ?
モノクロのジャケがすばらしい。もしかしたら、僕は「ジャケ買い」したのかのしれない。それで、作品もすばらしかった。
あの時期のJAZZの中でも、代表作の1つじゃないかな?
強いピアノタッチ・メロの美しさ・・・ですね。
「キャラバン」・「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」と名曲が聴けます。
大好きなピアニストの1人である。今もね!