日常とは恐ろしいもんで、5時には散歩していた。どこへ行ってもチェックしてある、100円販売機で、さんぴん茶を購入。
６：３０から無料の「朝食バイキング」が食べられる。そして、ここはグレードが実に高い。
クブイリチー（昆布の煮物）・ぶりの照り焼き・ねりもの揚げ・野菜の天ぷら・長いもの天ぷら・卵焼き・グルクンの揚げ物だ！かならず、納豆があるのもうれしい。
ご飯をおかわりしちまった！
7:10分にはチェックアウトして、本部港まで路線バス・・6５番線。
9時発のフェリー・・30分の旅だ。やがて、島の真ん中に、島の象徴のような、タッチュー（城山）が見えてくる。
3年目の民宿。
昨年バイクで走っていて、庭に「島ラッキョウ」を干すおじぃに出会う。実に印象的な出会いで、食べろと、たくさんのラッキョウをもらった。
今回は、そのお礼に「ビール」をもって訪ねる（これは、まず今回の目的）。しばし、再会を祝した。事情をしらないおばぁは、事情を知って喜んでくれた。
こういうところを回るのは、僕の属性。
今回の目的その２。
集団自決のガマだ。
しばし手を合わせる・・・・
島の観光資源・・・花の時期には祭りも行われる「リリーフィールド」・・・
その南の端から海岸線を歩くことしばし・・・・
ぽっかり空いた、琉球石灰岩の洞穴・・・目的その３にたどり着いた・・・
1936年にシカの化石が発見され、化石中に加工痕のある骨製品があると発表されたが、それは今では否定気味である。戦後同じ場所で旧石器時代の人骨と打製石器が発見されている。
考古学上は貴重なのである・・と、現地を見にやってきた・・・・人が何度も訪れれば、海岸線には、道ができるのだが・・・雑草を踏みながらたどり着いた・・・
行政の出している島の案内には載っているのに、標さえなく、わずかに昔はここに標が建っていたに違いない痕跡があった。
多分、訪ねる人は極めて少なく、建て直すことは無いに違いない・・・
東の端から西の端にバイクを走らせ、目的その４にやってきた。
島の防衛のために派遣された５０２特攻警備隊の陣地跡（って、ただの自然ガマですから・・・）にやってきた。
機関銃などは数丁・単発銃数丁・手榴弾と竹やりってんだから、何をかいわんやなのである。軍隊の体を成していない800人なのであった。合掌・・・・
わずか数百メートル進むと、いまだ占領されている。伊江島北西部の約8.02km2を占める。平行して伊江島空港がある。滑走路をはじめヘリパッド、ハリアーパッドを擁し、村面積のおよそ35.3%の区域面積をもつ。しかし区域内の一部の道路の通行は米軍の活動を妨げないことを条件に認められているほか、同区域内に300戸近くの住宅が存在し、実際に生活を営んでいるという特殊な状況下にある。だが、写真のゲートで仕切られた広大な基地には、立ちることはできないのである。
近くには、伊江島を沖縄中に知らしめ、他の地域の基地闘争に火をつけた、阿波根さんたちの団結小屋もそのまま残っている。
島は農業の島だ。ラッキョウは沖縄一のブランド、ジーマーミー（地豆・・ピーナッツ）もブランド。そしてたばこの生産も盛んである。
大事な用水は、あちらこちらに溜池となって確保されている。
目的地を回って、観光客に知られていないビーチにやってきた。パンやノンアルコールでしばしまったり。
バイクを返却して、民宿の屋上で、午後の呑みの準備。前回は海の見える場所にしたが、今回は反対・・城山を望む日陰にしたのだ・・・梅雨明けの沖縄は、したすら暑い。
ワイン・コーヒー泡盛でしばしまったりした・・・・
夕方、港を散歩・・・若者が釣りしていた。もう就職している若者、そして本島の高校に行っている若者2人だ。
大きな魚が釣れていた。「高校生！今日は休んだのか？」と聞くと「3連休ですから・・」とのこと・・
しばし考えたが「そっか！！！！今日は23日・沖縄は慰霊の日で、学校は休みで明日は土曜日だから3連休なんだ！！」と気づく。就職の若者の会社も休みなのだそうだ。
ただ、企業は休みになるところと、そうでないところと、分かれているらしい・・・・
民宿は、おばぁが、骨を痛めて食事つくりが難儀で、今年は「素泊まり」のみ受け入れているとのこと・・・
まぁ・・夜は呑みに出るので問題ない！！
泡盛！
アラ煮も寿司も旨かったが・・量は多すぎ。
大将も、お客の地元の方も楽しかった。
こうして、3回目の伊江島は暮れて行ったのだった・・・
離島は海が美しい・・・残念ながら本島ではこの美しさは無い。そして、晴れたら、見事に美しく化ける。
しばし、離島の海の実力を鑑賞あれ！
こんな海に、米軍基地を埋め立てて造る暴挙は、今も収まらない・・・すでに辺野古では、続々と砕石の投下が始まっている。
泳ぎたくなった・・・１０月は泳ぐかなぁ・・・
まいるね。
いい島だよ・・伊江島。
