館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

歴史をなかったことにしてもダメなんだよ!

2019-09-16 04:33:16 | 時事言いたい放題


ちょいと前、「韓国の大統領のお家騒動(身内の不正)に何で日本からマスコミが行って取材するんだろうか…安倍の身内の取材でもすれば良いのに。」とミネさんが書いていたが、まったくでい!なのだ。「嫌韓」を煽るばかりで、安倍の御用マスコミ・応援団に成り下がったようだ。

先に言っておくが、俺は今の韓国の政権のやり口や、大統領そのものの資質も好きじゃない。両国首脳・・どっちもどっちだ。

この国はその昔、中国や韓国から渡ってきた人々が国を作った。鉄も稲も文化も人と一緒にやってきた。
歴史というのは、恣意的に書き換えて良いものではない。

さて、日本と韓国・・・

まだ、鉄を作る技術が無かった日本は、韓国の鉄は確保しないといけなかったので、倭(古代日本)が朝鮮半島南部に設置した統治機関・・任那(みまな)は重要だった。そして白村江の戦い(はくそんこうのたたかい)が、天智2年8月(663年10月)に朝鮮半島の白村江(現在の錦江河口付近)で行われた。日本・百済遺民の連合軍と、唐・新羅連合軍との戦争であり、この国が朝鮮に対して行った侵略意図が最初に読み取れる史実だ。

やがて、中世末期、豊臣秀吉は1592-93の文禄・1597-98の慶長と軍事侵略を行うのは中学校で習う。

そして、明治になって、1905年乙巳(いつし)保護条約 で韓国の外交権を奪い、1910年には日韓併合を行い植民地としていったのだ。

ずっと、日本は韓国朝鮮に侵略の意図を持ち続けていたことが、僕ら日本人の「アジアへの差別意識」を作ってきて、今も、消えていないと僕は思っている。恥ずかしいことだ。

徴用工問題や慰安婦の問題が、核として、取り上げられるが、軍の関与で「慰安婦」が集められた事実は消せないし、慰安婦たちに謝り続けるべき問題だ。
徴用工についての安倍政権は「1965年の日韓請求権協定」で解決済みというが、過去の内閣(つまりこの国は)は「個人の請求権」までは消滅していないと認めている。2007年日本の最高裁は「中国の強制連行被害者の裁判」で「個人の請求権は消滅していない」として、西松建設は和解し、賠償金を払っている。中国には認め、韓国には認めない、この高飛車な姿は滑稽で恥ずかしい。

トランプも安倍も「一貫して隣国を侮辱し自らの支持層にアピールする手法」は瓜二つ!

この路線にマスコミが乗り、深層にある国民の「韓国や中国への」差別意識が加担する・・・嘆かわしい事態だ。



今年も、9月1日に東京都墨田区の横網町公園で営まれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者追悼式について、小池百合子都知事は今回も追悼文を送付しない考えを明らかにした。歴代知事が続けてきた送付は、小池都政下で三年連続で見送られている。
小池知事は「九月と三月に都慰霊堂で開かれる大法要で、関東大震災、先の大戦で犠牲となられたすべての方に哀悼の意を表している。」というが、災害で亡くなった人と、流言飛語で「殺された人」と同列に扱えるはずがない。どうしようもない人たちは、恥ずかしい歴史は書き換えて、「美しい国日本」が好きなようである。

写真の新刊・・・・1つ1つ史実を積み上げ、見事に「虐殺を無かったことにしたい人たち」の論理を砕いている。いい本だ、一読を、激しくお勧めする。

この本の凄みは、「虐殺否定論とは、認識の誤りではなく、人をだます目的で仕掛けられた“トリック”なのだ。“トリック”を操る者は、事実でないものをもっともらしい体裁でつつみ、意図的に事実と偽って言論空間に流し込む。これを放置すれば、開かれた言論は死に至るだろう」という、見事な認識だ。

まったく、あの安倍の「美しい国」のロジックだ!

かの戦争は、アジアの民族の抑圧を開放すべく戦ったのであり、戦争は正しかった。これを遂行した日本は、隣人愛あふれる「美しい国」だという、まともな歴史家なら相手にしない論理振りまき、見事にトリックを仕掛け続けているのではないか?



関東大震災と朝鮮人虐殺・・・・こんなことも、歌うべき歌を作ってあるあの男は大したものである。
ロストのボーカルどもは、歌えない・難しいと、難癖付けて歌わないので、恥ずかしながら俺が時々歌っている。

だまされるわけにはいかないだろう?

コメント
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