館林ロストシティーランブラーズ・フォークソングシングアウト

フォークを歌って43年の坂を今登坂中。世間に一言あってこそフォーク。軟弱アコースティックミュージックにシングアウトだ!

天晴!高橋純子氏のコラム。

2021-03-17 04:51:45 | 時事言いたい放題


相変わらず痛快なコラムを書くことよ・・・いつも読んでのち、スカッとするのは俺だけではないはずだ。
いじられた登場人物は、地団駄を踏んでいるに違いないから、これまた痛快極まりないのである。

さて、これを読んで、ちょいと、歴史を紐解こうかと思った次第。

神の国とか「わきまえた女」とか・・・そういえば、あの丸川大臣様なんぞが、問題になっている選択的夫婦別氏制度なども、紐解くかぁと・・ね。

日本人は「伝統」にめっぽう弱い。「昔からそうです」などと言われると、何となくありがたく思うのだ。

さて、選択的夫婦別氏制度だが、そもそも伝統などない。
「姓」は平安の御代からあるが、江戸時代まで貴族・武士の特権であった。平民以下はごんべいである。
戸籍や民法の整備が急がされた明治政府になって、事はおこるのだ。
明治3年(1870)「平民苗字許可令」がでて、苗字を名乗っても良いぞとなるが、困らない人は名乗らな。
そこで、
明治8年(1875)「平民苗字必称義務令」が出る。名乗らなければならなくなって、庄屋さんから小作は苗字の1字を変えたりして貰うことになる。我が津布工なんぞはその類だ。
そうすると、「結婚した女性の苗字はどうすればいいのか?」と内務省に問い合わせが殺到して・・・
明治9年(1876)太政官令で「他家に嫁いだ婦女は婚前の氏」とされる。つまり夫婦別姓!
やがて、明治22年(1889)明治憲法・明治31年(1898)「民法」の制定に合わせ「夫婦同姓」に変更されるのであった。
家父長制に依拠し、戸籍筆頭者を定め、家単位で国家が管理する仕組みをもくろんだわけである。

ゆめゆめ、伝統的に「夫婦同姓」ではないのであるぞ。

ついでだから「わきまえた女」にも食いついておく。まぁ「良妻賢母」が大和なでしこの「伝統」などと、森の頭の中はなっているのであろう。

文明開化がキーワードだった明治初期は、まず「男女平等」が説かれたのだよ。
やがて・・・自由平等であるとか、男女平等は、中央集権の支配体制を目指す政府にはまずいことになって、先の明治憲法やら、明治23年(1890)の教育勅語、家父長制の民法を策定して、法律で国民を縛ることになってゆくのだ。

「わきまえた女・良妻賢母」の理解には資本論が良いぞ?いわゆる「本源的蓄積過程」って辺りだ。
19世紀のイギリスの産業革命で、夫は外で仕事・妻は家事子育てのスタイルが中流階級のスタイルになる。
「サラリーマン」は20世紀の初頭に誕生する。あわせて「専業主婦」が生まれる。
日本は戦後の高度経済成長期になって「専業主婦」が沢山生まれるわけだが、この中で「良妻賢母」がトレンドな、男側の願望になってゆくのだ。
「わきまえた女」も「良妻賢母」もまだ110年の歴史で、しかも、外国から来た考え方なのだ。

神代の昔から女性は強かった・・江戸時代なんぞ、嫁に来るとき持ってきた財産は、しっかり財産権を持っていたぞ。そいうえば、21世紀の今、地域社会で、地道に社会変革に取り組んでいる方々は女性が多いぞ(特に我がT市なんぞは・・・)。仕事だから・・・なんて理由でだらしない男が右往左往してるぜ。

さて、高橋さんからはややそれるが、「伝統的」などというたぐいは、まず疑ってかかることが、大事だと俺は思っている、へそまがりであった。


16日の2m圏内接触者。

濃厚接触・女房・歯医者・歯科衛生士・・3名。
会社(立ち話)・吉・永・高・山・・・・4名。

コメント
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