NHKスペシャル「緊迫ミャンマー 市民たちのデジタル・レジスタンス」を観ました。
ミヤンマーでの軍部のクーデターは、ニュースでは観ることのあるものの、武器を持つ国軍の市民に対する行動は「暴挙」としか云えないレベルのものでした。
圧倒的な力の差がある中で、市民の『軍事政権は許さない』という意思は揺るがないものでした。
そんな丸腰の市民のとった抵抗は、「国軍の暴挙を画像として残す」ことでした。
そして、国外にいるミヤンマーの方々も画像をネットに配信することで、世界の世論を動かそうと活動をしているようです。
そのことでこの番組も成立していました。
不幸な現実を前に、私たちに出来ることは「関心を持って見守る」ことだけかも知れません。
私たちがしなくてはいけないことは『見て考えて意見を持つ』ことだと思います。
市民レベルで起こっているアメリカのヘイトは、情報が流れてくるので、怖いことですが自分の意見を持てます。
しかし、報道規制を敷いている地域でのことは解りません。そのことが一番恐ろしい。
ミヤンマーをはじめ中国や北朝鮮で起こっていることは、やはり恐怖政治と云えるのではないでしょうか。
かつて、ポルポトは知識人を抹殺することで政権を維持しようとしていました。
情報統制は、市民に考えさせないという面で、同じことだと思えてなりません。
権力の集中や軍部の暴走、報道の規制は、その芽が小さいうちに摘み取るべきものなのです。
明日は我が身とならないことを、祈る・・・ではなく見ることを忘れないようにしたいと思います。
香港やミヤンマー市民が、これ以上暴力にさらされないことを祈るばかりです。