退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

エビデンス

2022年01月09日 04時14分57秒 | 雑感


安倍元首相が『今後もアベノミクスを継承すべき』と言ったとか。

 

最近彼は、無責任な立場を利用して「対中政策」など言いたい放題言っています。


年齢とは関係なく、いわゆる『老害』といえるだろう。

美しくない。・・・というか醜態に見えるのですが。


しかし困ったことに、その彼が多くの輩(烏合?)の首領である・・・ということです。


なぜ彼の元に人が集まるのだろうか?

政策的には、優れているとは言い難いと思うのですが。

 

 

年末年始に合わせ、各種報道で「過去を振り返る」特集が繰り返されています。

 

 

先の安倍元首相の発言を伝え聞いたとき、はたして「安倍長期政権」はどう評価されたのかと考えさせられました。

というのは、どう評価したのか外野の声は聞こえるのですが、国家としての評価は目にしないからです。


与党は「自画自賛」で無条件に賞め、野党は「揚げ足取り」のみで非難に終始している感があるから両者とも信用できません。


与党が、『我々の○○政策については失敗して国民に迷惑をおかけした・・・』といい(米国大統領は言いませんが、欧州の著名な首相は言っていたと記憶します)、

野党が、『与党の○○政策は概ね成功した。更に充実させてほしい』といえば、解りやすいし、双方とも信用できそうなのですが。
(とはいえ犯罪まがいのことが目に付いて離れないのが現実です)

 


第三者機関を立ち上げ、各会の代表からの評価をまとめれば、今後の政策の方向性が見えてくると云うものですが、どうも政府の諮問機関は御用人の集まりで、庶民感覚とズレた『肯定的な評価』しか出てこない感があるようです。


ここはマスコミの力が必要なのだが、日本の報道機関は『許認可』という黄門様の印籠のようなものに対抗する力(気力)を持ち合わせていない。


正しい記録を公開し、それを元に正しい評価をすれば、社会はより良い方向に向かうと思います。


しかし、自ら記録や評価はできない政権ですから。

(日本の過去の検証は、米国の情報公開からしか進まない感があります)

 


一般市民の私から見ると・・・

外交は「アメリカの困った君」をヨイショし、近隣諸国とは摩擦を抱えた。
これにより、アジアの中心的立場からは追いやられ、後塵を拝する立場となった。

内政は「三本の矢」が良く言われるが、果たしてその効果は疑問です。(今後あるのだろうか?)

1.「金融緩和」は0金利政策が続き、次の一手が出せない行き詰まった状態になった。
2.「財政再建」は今さえ良ければ良いという観点からかデフォルトしないが為に、次世代にツケを回した。
3.「成長戦略」は低金利政策により企業業績がわずかながらも上昇したにもかかわらず、内部留保に走り、個人の賃金上昇が伴わなかったがために個人消費が伸びなかった。

総じて内政は、出だしが良かったことに拘りすぎ、変化に合わせた策も講じず、唯々繰り返し続けた。


確かに失業率は下がったが、それは非正規雇用が増えたに過ぎず、外国人労働者が来日しづらい今日、業種によっては労働力不足は限界を超えている。

今さえ凌げれば良いという考えから、金融緩和政策のみが繰り返され、国民1人当たりの労働生産性は一向に上がらない。
故に、デフォルトしない旧態依然とした労働環境の元、労働生産性ランキングでは、日本は世界37位(2019)に甘んじている。

 


長期政権にもかかわらず、目先の数字にばかり追い求め、中長期の展望はなかった。

やはり彼は刹那的な行動が目立ったようだ。

特にコロナ禍において「全国一斉休校」だとか「アベノマスク」とか目先の付け焼き刃的な政策に終始しました。

今回の発言も裸の王様であるが故に、思いついたことを深く考える場もなく発言しているのではないだろうか。(あるいは、ブレーンの受け売りか?)


・・・といったところでしょうか。

 


記念すべき100代目の岸田総理が言っている『聞く力』は政治家なら当たり前のことです。

これを十分に発揮して、過去の歴史や科学的根拠に基づく政策を取ってほしいと思う次第です。

 

エビデンスですよエビデンス。