『本当は憲法より大切な 「日米地位協定入門」』という本を読みました。
今年の私のテーマ【 沖縄を考える 】に沿って選んだ本です。
前回読んだ、『隠された日本支配の構造』に書かれている事実を裏付けるものでした。
その内容は、前回(1月11日)書いたことと同様なのですが、他国ではそれぞれ地位協定を結んでいるのですが、日本のような主権を放棄する形にはなっていないと云うことです。
前回、フィリピンでは、基地の数は23カ所で、それ以外は認めていない・・・と書きましたが、1992年に撤退し、それ以降ASEAN加盟国には外国軍の基地はないとのことでした。
つまり、地位協定は外交努力でどうにでも変更できるのです。(フィリピンの場合は民衆の気運が大きかったようです)
日本と同様の『敗戦国』であるドイツでは「横田ラプコン」のような管理空域は存在せず、ドイツ国内法が適用されます。ドイツの空はドイツのものです。
イタリアでは「全ての米軍基地はイタリア軍の司令官の下におかれ、米軍は重要な行動の全てを事前報告し、作戦や演習、軍事物資や兵員の輸送あらゆる事件事故の発生をイタリア側に通告するとり決めになっています」
韓国では基地内の汚染について、各自治体が立ち入り調査できる「共同調査権」を持っており、汚染が見つかれば「原状回復義務」は米軍側にあるようです。(日本の場合は浄化義務は日本側にあり、その費用は全て日本負担になっています)
ニュージーランドでは、核の持ち込みは禁止です。(核は積んでいないと言わない限り入港できません)
「非核三原則」を掲げている日本は、『NCND(肯定も否定もしない)』という原則の言いなりで、事実上フリーパスです。
日本政府は弱腰である・・・
確かにそうなのですが、その裏側には日本のエリート官僚とアメリカの高級軍人からなる「日米合同委員会」での密約が、戦後主権回復の壁となっていることも事実のようです。
やはり「日米合同委員会」についての勉強が必要だと思いました。
わたしは独立国日本の国民でいたい・・・。
NHKが『クロ現』かなんかで取り上げてくれるとありがたいのですが・・・。