安倍晋三銃撃事件から1年が経ちました。
この間、事件と共に国民が知ることとなった、政治家と宗教団体との繋がりについてなど、多くのことを考えさせられました。
まず、いつの間にか雰囲気で決められたような国葬。
現役総理の国葬はその評価が深く検証される時間が無いので難しい判断だったと云えるでしょう。
麻生副総理が強く推したと聞いています。
大平正芳氏の葬儀は内閣・自民党合同葬だったはずです。
その違いは何だったのでしょうか?
あるとすれば在任期間の長さですが、裏を返せば他に人材がいなかったと云えなくもない。
それとも選挙に強かったこと?
それなら自民党葬で然るべきではないか。
釈然としません。
兎に角、モリカケ問題や公文書改ざん事件など、世間を騒がせたスキャンダルまがいのことが多かったにもかかわらず、『国葬』に値したのか今更ではありますが考えて欲しいと思います。
外国からの弔問客が多数来日し、無事恙なく終わったから良いというものではありません。
旧統一教会との繋がりはどうでしょう。
山上被告の動機ははっきりしているのに、細田博之衆議院議長も含めて安倍氏については旧統一教会との接点について調査されていません。
だいたい一般議員も本人の自己申告でお茶を濁すなど、それは単なるアンケートであって真相究明のための調査ではない。
さて、10月21日に衆議院議員の任期が満了します。つまり選挙が近いということ。
ところで、山上被告の裁判は・・・
山上被告裁判「今年は100%ない」 初公判、来年後半以降か 不審物騒ぎで公判前中止
第1回公判前整理手続きも延期された状態で、初公判は来年後半以降になりそうなのだとか・・・。
何度も言いますが、現行犯逮捕で本人の動機もはっきりしているのに裁判手続きが進まないのは、裁判そのものを今行いたくないからでしょうか。
その「今」とは衆議院選挙目前であるということか。
やはり裁判で事件の背景が白日の下に晒されての選挙は避けたいということ。
裏を返せば「どんなことでも時が経てば国民は忘れる」ということか?
真実を追究し反省の上に立って進まなくても、後ろは振り返らず前だけを見てれば進めるということ?
当時の統一教会との繋がりも含めて、権力を乱用し「選挙で勝つためなら何でもあり」が露骨すぎる気がしてなりません。
ひろゆき氏のことばが言い得て妙でした。
「5月の実質賃金は14か月連続で減少」のニュースと「国民が強制的に徴収される税金は、過去最高税収を更新」を考え合わせて、「自民党と公明党の政権を支持してる低収入の庶民は『肉屋を応援する豚』なのかな?」とフォロワーに投げかけました。
兎に角振り返らない国民が生んだ政府なのかもしれません。