退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

アジアを生きる

2023年08月22日 05時13分09秒 | 本を読みました

姜尚中氏の『 アジアを生きる 』という本を読みました。


内容は、
第一章 近くて遠いアジア
第二章 西欧とアジアの二分法を超えて 
第三章 地域主義と「東北アジア共同の家」
第四章 個別的「普遍主義」の可能性


熊本県で在日韓国人二世として生まれた氏から見た、アジアを中心とした世界観が語られている・・・のですが、この分野に疎い私には難解な文章でした。
(文章そのものもそうですが、未知なる単語が羅列され戸惑うばかりでした)


ただ、後半は興味深く読ませて頂きました。

印象的だったのは、吉田松陰は日本の国体を「万世一系たる天皇の血統」に求めていたのに対して、横井小楠は「儒教の理」をベースに世界的視野でその「普遍」を捉えようとしていた・・・というところです。(横井小楠という人物を初めて知りました
特に、この二人の思想は相容れるものではなかったにもかかわらず、お互いの評判を聞いて三日間にわたり親しく語り合っていたというのです。(年齢も20歳ほど違うのにです)
異見を尊重する2人の姿勢に感心させられました。


それに対し、著者が国会衆議院憲法審査会で国会議員の前で、「日米関係は真に対等な関係ではない」と批判すると親米派で重鎮の自民党議員は席を立ったそうです。

前述の2人に比べて「小さいな~」と感じてしまいました。


また、拉致事件でしか知らなかった金大中氏のことも少しですが理解できました。

 

兎に角今の私には難しかった。

読み終わったときに「内容に感心する」よりも、「やっと読み終わった」と感じてしまった自分に、失笑してしまいました。
    (「失笑」の意味は林修先生の番組で誤解している人が多いと言ってました)