先日昼寝をして目覚めたとき、ふとTVを見ました。
『2023MLBウィークリー』
これは20分間の番組で、MLBが選ぶ毎週ベストプレーを50位からランキング形式で紹介するものです。
様々なプレーや好走塁、ホームラン、さらに珍プレーなどが紹介されますが、そのなかで多く取り上げられているのが守備でのファインプレーです。
WBCでヌートバー選手のダイビングキャッチが感動を呼んだことは記憶に新しいです。
その裏側には、アメリカには守備のファインプレーをしっかり取り上げる文化があるのだと思いました。
イチロー選手の三塁への送球を「レーザービーム」と呼んで評価したのも中継のアナウンサーでした。
ファインプレーは、一歩間違えれば味方を不利に陥れるプレーとなります。
でも、そんなエラーにも「ナイストライ!」と評価する文化があるのでしょう。
失敗を無くす練習と成功のための練習。そんな違いと云ったところでしょうか。
ろくに走れもしないブンブン振るだけの選手を集めている球団には、もう少し野球の面白さを理解して欲しいと思う次第です。(その個性を否定しているわけではありません。ただそれだけではないと云うことです。)
そのまま流れで見たのが、『スポチカラ』です。
今回取り上げられていたのは「四国アイランドリーグ」の「高知ファイティングドッグス」でした。
高知ファイティングドッグスは、NBAに上がることを夢見る選手たちの集まりですが、選手の宿舎を佐川町に、隣り合う越知町に練習場を置くチームです。
そこは、両町合わせても住民1万5千人ほどの高知県の田舎です。
でも、今季NBLで活躍する選手を輩出しています。
石井大智投手は阪神タイガース貴重な中継ぎとして活躍中(12ホールド)
藤井皓哉投手は福岡ソフトバンクホークスで今季5勝。
特に驚いたのは、チームと地域の結びつきの強さです。
地域貢献は当然のこと、引退後に出身地に帰らず現地で再就職を果たした人が多いとか。
プロ野球は、サッカーJリーグほど地元貢献がされていないと思っていましたが、独立リーグのレベルで盛んに行われていることを知りました。
日本野球機構は、もっと地域貢献に関わるべきだと思います。
そして、世界一のレベルにある技術の指導面でも、プロアマの壁を取り払い、若い人たちに最高の技術をスムーズに伝承できるシステムが出来ればと感じた番組でした。