退職オヤジのひとりごと

退職オヤジが直面する新しい日々…感動か困惑か?
カオスの日々を綴ります

静かな退職

2024年05月22日 05時34分33秒 | テレビを見ました

朝早く目が覚めてしまったので(いつものことですが)「大相撲幕内の全取組」を観ていました。
つけっぱなしのテレビを何気なく眺めていたのですが、「視点・論点」で、気になるテーマを扱っていました。
金沢大学の金間大介教授の講義でした。


最近の若者に、退職代行による突然の退社が増えているとか。

社員の個性に合わせて、上司の対応の仕方を6つのパターンに分けて解説していました。


元教師の私は、「なるほど」と思えたり「やってた」と昔を思い出したりしていました。


特に、『物足りなく感じる若者の個性を、矯正しようとしないで、何気ない声かけで仕事を評価することが自信に繋がる』という点が、成長過程にある生徒達に対する対応と同じだ・・・と感じました。

 

歳をとるとともに早くなる起床時間ですが、推しの力士の活躍と、感動的な地方の祭り(今回は高松市の「ひょうげ祭り」、矢延平六の逸話)、そして、この「視点・論点」の視聴は、とても有意義に感じました。

 

『早起きは三文の徳』を実感した早朝でした。

 


ザイム真理教

2024年05月21日 08時23分56秒 | 本を読みました

森永卓郎氏の『 ザイム真理教 』という本を読みました。


いつも通う本屋さんで、一番目立つところに平積みになっていたので、思わず買い求めました。


内容は、

第1章  ザイム真理教の誕生
第2章  宗教とカルトの違い
第3章  事実と異なる神話を作る
第4章  アベノミクスはなぜ失敗したのか
第5章  信者の人権と生活を破壊する
第6章  教祖と幹部の豪華な生活
第7章  協力サポーターと親衛隊
第8章  岸田政権は財務省の傀儡となった 


公的統計や公表資料に基づいた持論は、なかなか説得力のあるものでした。

 

印象に残ったのは、日本が30年間成長出来なかったことを『消費税を主とした増税によるもの』とまとめられていること。

一千兆円を越える国債という借金は、国の保有資産を考えると、一桁違ってくると云うこと。

保有資産をすぐに借金償還に充てられるとは思いませんが、色々な視点があるものだと思いました。


氏は財務省憎し・・・と、カルト宗教になぞらえて話を進めているので、100%鵜呑みにして良いのか解りませんでしたが、世間一般で云われている見方と違った視点での展開は、新鮮な驚きを持って読み進めることが出来ました。


興味深く読めたので、次は、同じ平積みになっていた同氏の「書いてはいけない 日本経済堕落の真相」を読んでみようと思いました。

 


金権政治とマスコミ

2024年05月20日 05時43分05秒 | 雑感

よく『金権政治』といわれますが、金があれば議席を得ることが出来た事の裏返しと云うことでしょうか。

突き詰めれば、「金で動く有権者が多い」ということでしょう。

 

マスコミは「有権者=視聴者」ですから触れたがりませんが、

『有権者のレベル=政界のレベル』だとすれば、マスコミの役割を果たすためには、有権者に対する苦言も避けて通れないのではないかと思います。


この政治の体たらくは、安倍派を含めた金まみれの議員を生み出した有権者が悪いと言えるし、突き詰めれば、その事実から目を背けてきたマスコミによるものと云えるかも知れません。

 

マスコミには、政治家の批判にとどまらず、選挙に臨む有権者の姿勢にも一石を投じて欲しいと思う次第です。


自民教信者

2024年05月17日 02時18分14秒 | ニュースより

こんなことでもめるのでしょうか。

自民、規制法改正法案単独提出へ パーティー券公開基準は「10万円超」に


5万円と10万円とで何が違うのだろうか?


問題は、パーティーで集めた政治献金を不正に処理したことでしょう。

公明党の5万円というのは、政治資金規正法との兼ね合いから、割り出したのだと思うのですが、
世間を騒がせたことに対する反省の意を示すのなら、1円から公開でしょう。

参考資料 政治資金規正法のあらまし


政党や個人を応援するのに何故、匿名であることが必要なのでしょうか?


献金側は自民党を支持していることが公になると何か不都合でもあるのでしょうか?

受け手側は事務処理が面倒臭いのでしょうか?


ローカルな部分で、議員との結びつきが露呈すると困る企業団体が有ると云うことでしょうか?

だったら企業献金を全面的に禁止すれば良い。

企業名で献金するとして、その企業の株主全員が献金対象を応援しているとは、とうてい思えないのだから。

 

なんだかんだいって、世間を騒がせた問題に対する懺悔より、それなりにお金を集めやすくする方向で検討している・・・今日本に求められる国士とはほど遠い、対局にいる人たちなのですね。

 

<おまけ>
自民・萩生田光一氏 裏金事件で党役職停止でも…都連会長「続投に異論なし」だったア然

“勘違い男”萩生田光一氏 都連役員は続投に「腐ってる」批判殺到「おかしいでしょ」元自民議員も憤慨

 

どんなに素晴らしい人(だったとして)も、落ち度があったら責任を取らせるべきで、ヨイショしてはいけない。そんなことされていたら、まともな人間(だったとして)もダメになる。


やはり、『この国民にして、この政府あり』というトーマス・カーライルのことばは正しく、腐った政治家の温床は、盲目的信者に成り下がった選挙民のレベルなのだと思った。

 


自由への手紙

2024年05月16日 04時14分16秒 | 本を読みました

講談社の『オードリー・タン 自由への手紙』という本を読みました。


IT化が一向に進まない日本のデジタル大臣とは違い、台湾史上最年少の35歳でIT担当大臣として「マスクマップ」などの辣腕を振るった人に興味を持ったからです。


内容は、オードリー・タン氏へのインタビューを起こしたもので、氏の考えもさることながら、あまり知られていない『台湾』を知ることのできるものでした。

Chapter1 格差から自由になる
  01 不平等から自由になる
  02 不安から自由になる
  03 年齢から自由になる
  04 競争から自由になる
  05 国家から自由になる
  06 対立から自由になる
Chapter2 ジェンダーから自由になる
  07 正しさから自由になる
  08 男と女から自由になる
  09 ジェンダー概念から自由になる
  10 家族から自由になる
Chapter3 デフォルトから自由になる
     11 強制から自由になる
  12 ヒエラルキーから自由になる
  13 支配から自由になる
  14 言葉の壁から自由になる
Chapter4 仕事から自由になる
     15 スキルセットから自由になる
  16 一枚岩から自由になる
  17 お金から自由になる

 

兎に角、読み終えた本が付箋だらけになりました。(私はもう一度読み返したい部分に付箋を貼りながら本を読みます)


印象に残った箇所は、
序文にあった『日本はロボットのイメージが「ドラえもん」で、米国の「ターミネーター」とは違い、テクノロジーに親しみがある』『暴力は恐怖と不安から生まれる・・・解決策は、お互いの文化の理解と外交』から始まり多数あったのですが、

今の日本にもっとも必要なことは

『リーダーに必要なのは透明性と説明責任能力』

かも知れません。


当選回数ではなく、氏のように能力のある人が大臣になって欲しいと、心から思いました。


今まで知らなかった「進んでいる台湾」を知り、日本が遅れていることに驚きました。

何度でも読み返そうと思える本でした。