時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

ジュニア・クラブ 8月

2014年09月03日 | 
本年度、多治見市国際交流協会の事業の一つ、「ジュニアクラブ」の企画・運営を担当しています(Website)。これは、小学校3~6年生の有志の子たちに、国際関連の交流・学習機会を提供する、年6回のシリーズ。2ヶ月に一回、1時間30分を費やして、ゲスト講師の話を聞いたり、いっしょに活動をしたり。引き受けたのは私なのですが、忙しいのと、こどもへの対応の技量の関係で、嫁さんに全面的に手伝ってもらっていて、実質、二人運営体制。先日、本年度の第3回を実施しました。

今回の講師は、フランス人のニコラさん。こどもたちの「直接英語で話してみたい」という希望に応じて、ニコラさんには主に英語を使っていただき、子供たちが直接いろいろ質問しようという企画。たくさんの質問を英語で準備してきた子(通訳になりたいそう)もいて、ニコラさんを感心させていましたが、そのほかの子も私たちが手伝って、全員、すくなくともひとつは英語で質問して、答えをもらったはず。

質問の一つに「フランスの人の服の着方の特徴は何ですか」というのがありましたが、答えは「フランス人はおしゃれでもなんでもなくて、特徴はないと思う」。ニコラさんは、ポスドク研究にあえて日本を選んだ日本びいきの方で、映画もフランスより日本、食べ物も日本食が好き。日本人のフランスへの過大評価には、日本に来てさらに驚いていて、TVのCMや店の名前等にフランス語がやたら多い、でも、ヘンテコなのが多いと。今すんでるアパートも、Maison de plaisir、ちょっとヘン(画像検索をするとわかる)。。。むしろ、日本人の親切さに感銘を受けていると言ってくれました。

「フランスの国歌を歌ってください」というお願いもありましたが、「暴力的な歌で...」と戸惑い、歌い始めたものの2フレーズくらいで「その先なんだっけ?」。サッカー好き&歌好きの私が、♪Contre nous de la tyrannie…と助け舟を出して「そうそう、あなたの方がよく知ってますよ」。「フランス人は国歌を歌いたがらない人や、ちゃんと知らない人も少なくないですよ」とのこと。

最後に、フランス語で「お菓子を3つください Je voudrais trios bonbons.」と言ってみるのに挑戦(するとニコラさんがくれる)。これが意外と敷居が高く、撃沈多数。理由はたぶん、口蓋垂音の[R]が、さらに dr, tr と cluster で現れること。多くの子が全く知覚できず、したがって生成もできなかったもよう。

講師を見つけて、テーマを考えるのは一苦労ですが、幸い、子供たちはとても積極的で、毎回こちらがうなるような質問を出してくる。こどもの教育に携わる機会が与えてもらえたのはありがたいことで、あと3回、いろんな方に助けていただきながら、いっしょに楽しもうと思っています。

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