今年のお盆はどこも天候が悪く、北アルプスなどでは遭難が相次ぎました。貴重な休暇を無駄にしたくない気持ちが分からないでもありませんが、毎日見ている気象状況から行くべきか、中止するべきかはほぼ判断はできるのではないかと思いますが、それは無理なのでしょうか。
赤木沢の遭難(幸い2人は無事でしたが)など、やはり首を傾げてしまいます。槍ヶ岳から下山中に沢を渡る途中で水に流されてしまった人たちのことなど、気の毒だと思いますが、天候判断を誤ったとしか考えられません。
このお盆の休暇中は私の方でも北アルプスに入る予定でいましたが、気象状況が悪すぎるとして中止にし、近場の奥武蔵や上州武尊山のキャンプ、富士登山と日帰り登山を行いました。
お陰で雨に降られてもほんの1時間程度の通り雨で済み、富士山などは天候の読みが見事に当たって、快晴の空を見上げながら快適な富士登山を楽しみました。
登山はある程度の雨は覚悟して家を出ますが、できれば降られないのが一番良いことです。その雨も度を越してしまうと、一般コースでさえも危険な箇所がいくらでも出てきます。下山コース中の普段は小さな流れの沢が、突如激流に変わってしまい、横切ることも出来なくなることは良くあることです。穂高岳から上高地への下山途中で、登山道が1m以上も水の下になり、歩きにくい山の斜面を苦労して歩いたことも何回かあります。そんな時一歩誤れば激しい水の流れにはまって溺死ということになります。
山は楽しいこともありますが、ひとつ判断を誤ると死に至る危険な所でもあります。近年山がレジャー化して、リスクを考えない登山者も増えて来ている様に感じますので、慎重に行動するようにしてください。
17日はお天気に恵まれて、富士山頂は相変わらず登頂者で賑わっていました。しかし好天も午前中だけで、午後にはすっかり雲に覆われてしまい、一時強い雨も降りました。防水の利いた雨具、手袋は必携です。