山遊塾With You

ハイキングやウォーキングの紀行、感想など。
気の向くままに歩いています。

やっと青空の下で八海山登山を楽しむことができました。写真は下山途中のカッパ倉から仰ぎ見た八海山八ツ峰です。

2021年09月14日 | 登山
 コロナデルタ株が猛威を振るって、山登りもままならぬ雰囲気の今日この頃ですが、やはり山好きはそうそう家に籠ってばかりもいられません。そこで11日土曜日午後7時半に家を出て越後八海山に向かいました。


八海山ロープウェイが出来てからは、もっぱら楽して登ることしかしていないので、今回は古くからの登山道でやや厳しい屏風道を選びました。若いころ山岳会の春の合宿を2回ほど屏風沢を中心に行ったことがあり、懐かしい場所です。そのころはマイカーなど誰も持っていなかったし、山口バス停から歩いて現在の登山口(二合目)まで行き、そこをベースに活動していました。当時合宿期間中に他の登山者は一人も見ませんでした。
 11日の夜10時に着き車の中で一眠りして、12日午前5時45分に二合目登山口を出発。天気の方は申し分なし。


 登山道はすぐに下りとなり、籠渡しのある屏風沢を右岸に渡ってから杉林の道を登って行きます。


 この道は見事な杉の巨木が林立しており、高い梢には天狗でも潜んでいそうな雰囲気です。


 四合目で清滝を望むことができました。ここが最後の水場なのですが休まずに登ります。


 杉林が終わって今度はブナ林に変わりました。それも立派なブナが多いのにちょっと驚き。


 五合目出迎えの松に着くと、眼下に六日町から塩沢にかけての稲田の広がりが奇麗で、つい見とれてしまいました。


 五合目は鎖場の多いこの登山道の中では気持ちの落ち着く所です。


 ナナカマドの赤い実がもう秋が来たことを告げています。


 嫌になるほどの鎖登りがあって、やっと七合目の覗きノ松に到着。ここも眺望に優れた所でした。


 ガラガラの岩が重なる岩溝を登り最後の長い鎖を通過すると、やっと千本桧小屋が見えて来て、そこからゼイゼイ息を切らして、やっとこ9時22分に小屋に辿り着きました。時間的には私の年齢(77歳と9ケ月)を考えるとまぁまぁというところかな。


 今回千本桧小屋は小屋番もおらず、小屋内には入ることが出来ませんでした。小屋のガラス戸を通して中を覗くと奥に祭壇が見えます。八海山は古くから信仰登山で栄え、今も信者の人たちが登って来てここで祭事を行います。一度ここに泊まったときそれに行き会わせて、読経と太鼓の音に悩まされ眠ることができませんでした。


 八ツ峰の最初のピークが地蔵岳で、東の方向に水無川の深い渓谷を隔てて駒ケ岳が堂々と聳えています。


 振り返ると千本桧小屋とその後ろに薬師岳が見えます。


 次の不動岳と七曜岳を過ぎると白河岳で、ここは高倉沢側の長い鎖を利用してのトラバースです。


 釈迦岳まで来るとハシゴ登りの摩利支天です。登っている人をこちらから見ていると、何だか物凄い所を登っているように見えます。


 釈迦岳と摩利支天のコルから迂回路に下る道があります。ここまで来たら大日岳まで足を延ばすのが筋でしょう。


 八ツ峰最後のピークが大日岳で標高1720m。八ツ峰中の最高峰ということになっています。ここから入道岳側へ約20mほどの垂直のクサリを下ると八ツ峰は終了。


 迂回路への分岐から先行した人たちはほとんど入道岳まで行ったようで、私は迂回路まで下り後はのんびりと新開道を二合目登山口へ向かいました。


 新開道もあまり面白くない悪い部分がいくつかあって、カッパ倉までは気が抜けない道です。カッパ倉から来た道を振り返ると、八ツ峰の岩峰群がなかなか壮観で、眺めているとつい顔の方もゆるんでしまいます。


 四合目まで下るとお稲荷様がありまして、水場の案内がありました。ここからは九十九折の落ち葉と砂利の混じった滑りやすい道になります。


 立派なブナ林の中をズンズン下ります。そして午後1時45分に登山口に舞い戻ってきました。下りも結構長い道程でした。

感想として私の齢ではもうこのあたりが限界かなと感じました。登っていて脚はつってくるわ、膝は痛むわで後半は休むことが多くなり、快適とは言えない山行になってしまいました。