山遊塾With You

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茨城県にある加波山に登ってきました。

2022年04月26日 | 登山
 加波山は筑波山, 足尾山と併せて「常陸三山」と呼ばれ、日本武尊が東征のおり、ここに祠を建てたのが始まりとされています。この山は修験の霊場として栄え、江戸後期まで多くの信者や修行者によって登られたとあります。しかし明治初期の神仏分離令、更に廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、かっての賑わいは失われてしまいました。
 4月24日東北本線小山駅で水戸線に乗り換え、岩瀬駅からバスで加波山登山口の長岡バス停で下車。途中雨引観音に立ち寄って行くバスであったため、登山口をスタートしたのが午前9時40分と遅い時間になってしまいました。しかし30分以上も乗っていたのに乗車料金が200円だったのには驚きでした。


 立派に舗装された登り勾配の道を行く右手には形の良い筑波山が見えます。


 加波山神社里宮に寄って二拝四拍手一拝の拝礼をしておきました。


 途中にある加波山神社はアッと驚くド派手な神社です。


 三合目の桜観音で右の本宮路と分かれます。私は左の親宮路を行きました。


 この山は石切り場が多くあちこちに砕石場があります。真壁は石の街として知られ、墓石などミカゲ石の産地となっています。


 五合目で舗装路が終わりここでやっと登山道に変わりました。山に来るとやはり山道の方が楽しいです。


 七合目が山椒魚谷の水場です。ここで一息入れました。


 暗い杉の森の中を登り切るとやっと稜線に出て、右に少し登ると加波山神社親宮です。ここも結構派手な造りの神社でした。


 山頂までの登山道脇には沢山の石碑、石塔が並んでいます。それにしても昔の人はこんな大きな石をどうやって運び上げたのでしょう。実に恐ろしきは信仰の力です。


 このようなものもありました。多分子孫繁栄を祈ってのものでしょう。


 たばこ神社なるものもあります。



 山頂には元首相の吉田茂筆とされる朱の入った石碑がありました。今丁度ツツジも見頃です。


 丸太で組まれた階段の長い下りが終わった所がこれから行く一本杉峠から来る林道の駐車場で、ここまで車で登って来た人たちが数人いました。


 ここから丸山に向かって登るのですが、2基の風車が回っている下を通って行きます。しかし写真で見る通り登山道が消えています。ここんところは林の中の迷路を勘を働かせて丸山まで登りました。


 辿り着いた丸山山頂はこのようにオリエンテーリングを思わせるような札が張り付けてありました。



 下って行く途上で道は徐々にはっきりしてきて、うまく一本杉峠に下りつくことができました。そこにはなんと悪路走行のオフロード四輪やバギー車、バイクが一杯で、いい年こいたおじさんや若者が昼飯を食っている最中でした。



 長岡バス停に戻るには、車進入禁止と書かれた彼らが車で登って来た道を下るしかないので下って行ったら、ご覧の通りの凄い道でした。
悪戦苦闘して登る車たちが下の方から次々に登って来るのを見ると、この道が究極のオフロード走行のトレーニングコースになっているようです。



 やっと人里に出てきたら各家々の庭先は色とりどりのツツジが満開でした。それらの家は石やさんが多く、工場には石を切る大きな丸鋸が見えていました。


 午後2時35分に今朝スタートしたバス停に戻って来ました。正面には登って来た加波山が良く見えます。一日中曇りでしたが、雨に降られず幸いでした。