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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

若いエネルギーに圧倒された

2009-08-29 | キャリアの周辺
過日、知合いの会社が企画した、大学3回生約50人によるプレゼンテーションと社会人の交流の集いに参加した。

プレゼンのお題は2つ。
大学生の間に取り組んだことと、自分を動物に例えると何かというのを理由と共に1人3分間で、居並ぶ仲間と、大学キャリアセンター職員と会社員などから成る社会人20人余りを前に壇上から語る。

これに男女5人から成る2チームがそれぞれ挑戦、社会人たちはその前方にズラリと並び、某テレビ局の番組ばりに自分が面接官になったつもりで、各チームで自分が採用したい学生2人に〇をつける。

投票結果は直ちに集計され、進行役からプレゼンした学生全員に茶封筒が渡されるのだが、採用される学生のみ中に大きく「採用」と書かれた紙が入っている、それを全員同時に皆に見せるというちょっとスリリングなもの。

自分がプレゼンする立場だったら…と、ン十年前の頼りなかった自分の学生時代に思いを馳せ冷や汗をかくが、就活もホント、大変な時代に入っているのだ。
面接官を務めた経験はないが、長年の社会人経験は色々なことを学ばせてくれる。
1組目はあまり迷わず2人を選出、2組目で2人目選びにちょっと迷うが、他の学生と比較することでほぼ決まった。

開票結果はというと、2組とも見事私の選んだ女子学生が「採用」され、社会人の視点はほぼ同じとわかった。
このような場面では女子学生の方がはるかにしっかりしている。

皆が10人の学生たちの勇気に拍手喝采、しかしそのチャレンジ精神を褒め、「採用」された4人にエールを贈るだけでは、選ばれなかった学生は「自分のどこがまずかったのか」が永遠にわからないままだ。

最初に司会の学生から「どうぞ(企業から決して教えてもらうことが出来ない)落ちた理由も教えてください」とメッセージを聞いていたこともあり、(誰も何も言わないので)私は敢えて2組目の時に挙手して5人全員に感想を述べた。

敬語や目線、立ちポーズ、全体の流れなどの細かい課題もあるが、まだ3回生の学生たちにはそんなことよりもまず本質的な気づきが大事。
その辺は配慮して大事なことだけを話したつもり。
私自身、自分のCC就活を通して「自分のアピールのどこがまずいのか、どう直せばよくなるのか?」はいつも一番他人に教えて欲しかった視点なので。

学生たちが、あくまでも私見だがと断った上での私のコメントをどう受け止めたかちょっと心配だったが、後の交流会で当の学生や聞いていた学生たちから「5人全員へのコメントがあって、自分も考えていたことだったりして非常に勉強になりました」と口々にお礼を言われて恐縮した。

1組目の男子学生に「僕はどうでしたか?」と尋ねられる場面も。
あとで社会人チームの一人に「ああいうふうに全員にコメントしてあげるのは大事ですね」と言われ、お節介も少しは役に立ったようだと胸をなでおろす。

(実は沢山のサンプル――ここでは学生たちのプレゼン――のポイントを短時間にメモ、それらをわかりやすく分析・表現するのは私の数少ない特技の一つなのだ)

それはさておき、黒の就活スーツに身をつつみ、びしっと姿勢を決め入室する度に「失礼いたします!」と入ってくる約50人の学生たちの発するエネルギーはすごい。

彼らはたった2週間ほどの合宿?で、それまで全く接点のなかった他大学の学生たちとグループを作り、力を合わせて就活情報誌のインタビュー記事を作りあげ、最終日前日にこのようなプレゼン交流会を企画したという。

柔軟性と素直さ、そしてタップリの持ち時間は学生たちの最大の武器だ。
彼らの来年の就活がうまくいくことを心より祈りたい。