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PAP-JAPAN代表、川井眞理のお仕事(以外もてんこ盛り)日誌

興味方向を絞る難しさ、だがやり甲斐もある

2010-04-16 | キャリアの周辺
休みを利用し、とあるイベントでキャリアカウンセラーとして就職先未内定の元大学生の支援に入った。

どこの大学でも最近は就職部(課)を拡大したキャリア教育を実施、さらに大学キャリアセンターで手厚くフォローしているものとばかり思っていたが、実態はそうでもないようだ。

連日私が対応した元学生さんは男女とも学校ではほとんど相談にのってもらったことがなく、学年全体でひと通りガイダンスを受けたあとはほとんど孤立状態だったようだ。
むろん大学が放り出していたわけではなかろう、相談に来るようにとか、その他いろいろなアナウンスをしていたに違いないのだが、肝心のそれが必要な学生に届いてなかったということか。

共通しているのは就活に一番本腰を入れねばならない時期に前線離脱していること。
原因は自信のなさからくる。
自信がないのは、自分が本当にその業界、その企業に入社したいと思っているのかどうかよくわからないから。

つまり、志望動機がうまく語れずエントリーシートではねられるか、あるいは面接ではねられてさらに自信喪失になり、就活そのものに熱意をなくしてしまったというわけ。
とはいえ、就職しなくてもいいと思っているわけではもちろんない。
だからこそ本人も悩みの只中にある。

そういう学生さんは大抵つかみどころのない表情でやってくるので、こちらもどう話を切り出そうかとちょっと悩む。
しんどい思いをしたのをねぎらってやりたい反面、ヘタな甘やかしやおもねった物言いは禁物だからだ。

だが時間をかけていろいろ話をした結果、元学生さんはいずれも随分表情が明るくなり、自分が受けてみたい業界や企業をある程度絞ることができた。
表面的につくろっているわけではないことは、目の輝き、表情を見ればわかる。

無償でというのはきついが、今後こういう個人対応の大学生向けのキャリアカウンセリングは本当にいろんな場面で必要だと思う。