パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

MET2013「ジュリアス・シーザー」を観る

2013-09-15 23:04:00 | オペラ


♪ METライブビューイング ♪ 
METライブビューイングの過去公演:過去シーズンリスト 2006~

ヘンデル 「ジュリアス・シーザー

METライブビューイング 2012-2013

9/15(日)、心配した台風18号の影響もなく 行ってきました。
素晴らしかった ♪ 上映時間は約5時間弱と長いのですが、あっという間。
ヘンデルの音楽にのって歌って踊る♪ バロックがこんなに楽しくなるなんて!

古代ローマの将軍シーザー(伊語:チェーザレ)は、19世紀英国の帝国主義者といった風貌で登場します。背景の海には 軍艦が勢ぞろい!
対するクレオパトラは、英国の統治の手が伸びようとする時代のインドの女王様。
時代考証にはこだわらず、女王様から侍従まで、ボリウッド・ミュージカルさながらに踊りまくってくれるのが楽しい。
一方エンタテインメントに潜むシリアスなドラマの世界もくっきりと描かれていて、
登場人物それぞれの心にしみるアリアや重唱、ヘンデルの素晴らしさが伝わります。

これまで何作かみてすっかりファンになったナタリー・デセイ
クレオパトラを演じても、キュートで芸達者、やはりすごいですね!
歌って踊っての演技と 次々と変わる衣装がどれも似合っている。

セスト役のアリス・クートとコルネリア役のパトリシア・バートンも、それぞれ持ち味を活かした演技、最後がいいね。

バロック・オペラは、なんといっても中性的に摩訶不思議なカウンターテナーが魅力。
とはいえ、始まってすぐのシーザーには違和感が・・・。
やがて それがフツーに感じられるようになるころには、どっぷりはまっています。
トロメオ役のクリストフ・デュモーのカウンターテナーは、その役柄と相まって全く違和感がありません。マッチョな家来たちとともにハリウッド映画のよう!
 かっこいい

最後は、背後の海には近代的な軍艦、空には飛行船の隊列が勢ぞろい。
その前で、死んだはずの悪役たち も並んで大団円。
ソリストたちの合唱が延々と続くバロックならではのハッピーなエンディング 

MET2013「ジュリアス・シーザー」の楽しい雰囲気をYou Tubeでどうぞ!

《ジュリアス・シーザー》先行映像1/METライブビューイング

《ジュリアス・シーザー》先行映像2/METライブビューイング

《ジュリアス・シーザー》メイキング映像/METライブビューイング

指揮:ハリー・ビケット 演出:デイヴィッド・マクヴィカー
出演:
 シーザー(チェーザレ) デイヴィッド・ダニエルズ(カウンターテナー)
 クレオパトラ ナタリー・デセイ(S)
 トロメオ クリストフ・デュモー (カウンターテナー)
 セスト アリス・クート(Ms)
 コルネリア パトリシア・バードン(Ms)
 アキッラ グイド・ロコンソロ (バリトン)
 ニレーノ ラシード・ベン・アブデスラーム (カウンターテナー)

司会・解説: R.フレミング
インタビュー:
 A.クート & P.バートン、 H.ビケット、 D.ダニエルズ、 N.デセイ
 MET着付主任 S.ゴメス=ピゾ & L.ヴァランターシス
 R.B.アブデスラーム & G.ロコンソロ

上映時間:4時間43分(休憩2回) [ MET上演日 2013年4月27日 ]

 極上のエンタテインメント!《ジュリアス・シーザー》現地レポート

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