
造形芸術教育学を学んだゼミ生のうち,坂田康三くんはこのたび修士論文として「知的障害のある生徒のための粘土造形教育について」を発表した。
坂田くんは学部の時に彫刻を学び,大学院の1年生では五十嵐先生に指導を受けていた。しかし五十嵐先生が転出されたため,三根研究室で学ぶことになった。決して口には出さなかったが,年毎に指導が変わって,とても苦労したと思う。しかし,彼は教員になりたいという強い熱意で教育を学び,様々な理論の学びを進めると同時に教育実践の現場を観察してきた。理論を踏まえ,それに具体的な実践のイメージを重ねること,これこそが教員の学びにとって欠かせないのだ。
彼は修了後東京で教員をするといっている。もちろん教員としての力量はまだまだといったところだが,彼の見せる学びの意欲さえあれば,これから多くを吸収できるだろう。コミュニケーションの力もめきめきついてきた。この1年で目に見えて成長したし,期待できる人財!だ。君自身の力を社会に活かすよう,ますますの活躍を心から祈っている。
※広島県立美術館県民ギャラリーで開催されていた「修了・卒業制作展」に展示の修士論文ポスターパネル前の撮影。