はい。久々のフィンランドネタです。
ミネゼミ出身のもっちーは小学校教員をしていましたが,実はなんと今,フィンランド・オウル大学の大学院に留学中の大学院生なんです。
[Link(Wikipedia):
オウル大学]
いい先生だったので教職を退くことにはびっくり仰天で正直残念と思う面もあったのですが,キャリアアップの前向きな転向なので心から応援しています。
そのもっちーから電子メールが届きました。転載の許可を得ましたので,フィンランド便りを。彼の地の様子もよくわかると思います。それでは存分にお楽しみください。
-----------------------------------
フィンランドからこんにちは。美研17持山です。
小学校教員を退職し、こちらに来てから早3か月が過ぎました。大学院生という肩書も板についてきたような。
北欧の風景は、8月の緑いっぱい、花もいっぱい、遅くまで明るい楽園でした。
それが今、一転、草木も凍る雪国の様相です
バタバタと渡航して、教職ロス、アイデンティティの揺らぎ、将来の不安などなどを経験し、やっと気持ちが落ち着いてきました。
わたしがいるのは、university of Ouluのmaster course of Learning, Education and Technology programmeというとこなんですが、まーーーー自学が多いこと!やってもやっても終わらない課題、自学…想像してた以上に課題が多くて日々ヒーコラ言っています。
Self-regulated learning(自己調整学習), collaborative leaning(協働学習), technology enhanced learning(テクノロジーを使った学習), それからAIを使った学習などの理論を個別に学びつつ(Teams経由の宿題)、演習したり、理解を文章で書き示したり、要約したり、マインドマップにまとめたり、はたまたアニメーションを作ってみたり、コースメイトたちとグループワークしたりと奮闘する日々です。
「ブログ立ち上げて、そこになんでもかんでも放り投げておきなさい!これも宿題にするから!」と、先生から指令を受け、これまでやってきた課題はとりあえずこちらに置いてあります。(1月からのインターンシップ就活のために、そのうちまとめてポートフォリオをつくる予定)
https://fumika5.wordpress.com/
コースメイトたちは皆外国からやってきた人たちで、スリランカ、インド、イラン、ベトナム、中国、パキスタン、バングラデシュ、ロシア、ガーナ、日本と南の国の人が多くて、物静かなフィンランドのキャンパスでわいわいと騒がしく楽しく過ごしています。
みんな自国で教員経験+大学院修了してたり、バイリンガルだったり、教育系ベンチャーでバリバリ働いてたりで、これまた焦りもしましたが、なんだかんだ3か月ここまでやってこれたことと、10年の教員経験が私なりの自信になりつつあります。変に物怖じしないで済むというか。ちゃんと意見が持てたり、言えたりしてます。(まわりの人たちが優しいのもある)
ただこちらの学校に行く機会がないのが残念。
先月1週間休みがあって、ヘルシンキにも行ってきました。のんびり美術館めぐりしましたよ。
北欧絵画はなじみがなかったけど、なんとも独特ですてきな色使いと、無口ながら思慮深いフィンランド人を表すような写実的でカロリー高めな絵画たちがすてきでした。
現代美術館では初めてTom of Finlandに会いました。美術館で展示して、老若男女のお客さんもたくさん見に来ているのにびっくり。
それから当時ユヴァスキュラ大学から広大に来てた交換留学生と15年ぶりに再会も果たしました。
まだまだ書き連ねたいところですが、今回はここまでにしておきます。
また報告します。
-----------------------------------
もっちー,ありがとう。またお知らせくださいね-。