
ユバスキュラ大学教育学部では,将来教員となる学生をどのように理解しどのように指導すればよいかを大学教員が学ぶ研修会が行われている。広島大でときどき開催するFD(Faculty Development)と,要は同じものだ。
今回観察した研修会のテーマはカウンセリングと社会構成主義関連の内容。8時30分から正午までという長丁場の研修である。基本的に自主参加であるが,若い教員から幹部教員まで幅広い層が参加していた。つい先日インタビューした教師養成学科長のオヨラ教授の姿も見える。写真左側の茶色ジャケットのカール髪の人である。後ろ姿で判別できるようになってしまった(^_^;)。
後で聞いてみると,だいたい月1回のペースで定期的にこのような会を開いているという。多忙を極める大学としては結構頻繁に行っていると思う。しかし,このような取り組みこそ,フィンランドの教員(将来教員になる学生)の質を高める大きな要因になっているはずだ。
目の前の学生の現実をふまえ,彼らをどのように理解し指導するべきかを大学教員が知ることの効果は,単に大学の授業をうまく進めるということに止まらない。それはそのまま,義務教育実践現場において,指導した学生が児童・生徒をどのように理解し指導するかにつながるだろう。大学において受けた授業のイメージは,学生にとっての一般化された授業のイメージ形成につながるからだ。
我々も自分の研究だけに追われるのではなく,高等教育の知見にたった授業の質を磨かなければならない。それが大学という高等「教育」機関の本務である。
今回観察した研修会のテーマはカウンセリングと社会構成主義関連の内容。8時30分から正午までという長丁場の研修である。基本的に自主参加であるが,若い教員から幹部教員まで幅広い層が参加していた。つい先日インタビューした教師養成学科長のオヨラ教授の姿も見える。写真左側の茶色ジャケットのカール髪の人である。後ろ姿で判別できるようになってしまった(^_^;)。
後で聞いてみると,だいたい月1回のペースで定期的にこのような会を開いているという。多忙を極める大学としては結構頻繁に行っていると思う。しかし,このような取り組みこそ,フィンランドの教員(将来教員になる学生)の質を高める大きな要因になっているはずだ。
目の前の学生の現実をふまえ,彼らをどのように理解し指導するべきかを大学教員が知ることの効果は,単に大学の授業をうまく進めるということに止まらない。それはそのまま,義務教育実践現場において,指導した学生が児童・生徒をどのように理解し指導するかにつながるだろう。大学において受けた授業のイメージは,学生にとっての一般化された授業のイメージ形成につながるからだ。
我々も自分の研究だけに追われるのではなく,高等教育の知見にたった授業の質を磨かなければならない。それが大学という高等「教育」機関の本務である。