何を捨てて
何を捨てたくないのか
何をおぼえていて
何を忘れて、何をまた思い出すのか
よくわからない母。
それに憂う私。
何でそんなに憂うのか。
何かあるたびの母の言動が
母自身が思い通りに行かない自分の歯がゆさと
老人のわがままから
全て怒りになって、私や家族にぶちまけられるからであります。
さて話かわって
何を捨てたのかの話。
「婦人子供服洋裁全書」
母が出た、辻村洋裁学院(現神戸カレッジ・オブ・ファッション)の
昭和11年初版の本。
本棚の奥にあり、
私も母から独身時代に型紙の作り方を教えてもらったことがあるので
興味深い。
150近くの製図。
そのなかで
表題の面白いもの
「乳癖の取り方」
胸の大きい人や小さいで
服も引きつるでしょうから
型紙をいかに切り開いて対処するのかがわかる。
この本、母が奥付に
昭和42年と書いてある。
私が小学生になったころ
仕事を再開し始めた頃と重なる。
かつて勉強したことを確認するため買ったのだろうか。
洋裁はしなくても
なんか面白そうな本。
母は捨てたが、
しばらく取っておこう。
骨董価値はあるかな(笑)
しかしこの前の衣替えで
姉が中学の家庭科で作った、今はもうよれよれのパジャマを
「捨てない!着る!」と言い放った母。45年前の代物です。
何を捨てて
何を捨てないのか
ようわからんです。
ただ 怒るのだけはやめて欲しい。