播州、姫路の浜手育ち ♪日々の出来事をつぶやいています

まあブログですから、覚え書きみたいなもの

入院よもやま話 3 早期離床と開放感

2023年08月22日 | 神経内分泌腫瘍と診断されました(2023.6.1)

 

 

鬼の修行 早期離床

手術の翌日、内臓の癒着を防ぐため

病棟廊下を看護師付き添いで歩かされる。

鬼みたいな修行だ。

まず ベッドから起き上がって座るのも苦行。

靴を履くもの苦行。

歩けって? 冷や汗たらたら、足はすり足。

点滴スタンドに 尿をためる袋をぶら下げ

もちろん 点滴もぶら下げ

背中から注入されているはずの痛みとめの袋と

心電図の小型機械はパジャマのポケットにいれ

貼り付け型パルスオキシメーターも。

おまけに 血中酸素飽和濃度が低いからと

看護師さんがボンベも引き連れてくれる。

そんないでたちで病棟内1周。

「もっと 姿勢よくすっすっと歩けますか」

「もう 1周できますか」

(あなたも お腹切って歩いてみる?)

 

「無理!」

 

だんだん減っていく開放感と喜び

手術1日目

足の血栓予防エアーマッサージがとれた

しかし 医療用の着圧靴下はまだ。

これは夜に自分勝手に脱いでしまった。

もちろん起き上がって手を使って脱ぐなんてできないから

足を使ってもぞもぞしながら

あのきつい靴下を脱いだが

その刺激で、尿管がずれて刺激するのか

導尿しているのにトイレに行きたい感覚になってしまう。

「尿管外して~」

「ダメです。夜からは外せません。外したあとの尿量管理が

夜勤ではできないので」

 

手術2日目。尿管を抜いた

重苦しいのがとれた。うれしかった。

しかし ここからがまた修行。

24時間点滴なので、当然尿量はある。

一人でトイレに行くのであります。

最初はつきそってもらって

尿管抜いたあと、正常に尿がでるか

自分で測って記録する。

紙コップを渡されたが

お腹が痛くて 尿を受け止めるところまで手が伸びないというか

かがみこめない。

それに 尿管抜いたあとなんか麻痺してそれほどでない。

 

「見られていたら嫌でしょうから出ておきましょうか」

気を利かしてくれたが

「お願い 一緒に居て」

どっちしても痛いのが最優先で看護師がいるのなんて

視界に入っていませんから。

 

自分で紙コップで測れないなら

自動で測ってくれるトイレがあるからそちらへ行きましょう。

なんと そのトイレ遠い。

あの冷や汗強行軍をしながら

とにかく その自動測定トイレに行った。

こんな便利なものがあるんだと思った。

出たのはたったの42㎖。

 

あー やっぱり 今度からは

病室隣のトイレに行くわと 決意。

 

そう トイレに行くのも入院中の大仕事。

 

手術4日目 背中の痛み止め 心電図 パルスオキシメーター、酸素マスクがとれた

とてもフットワークが軽そうな 担当医は

こまめに見に来てくれる。

9時までの夜勤の看護師が回ってくる前にきてくれて

酸素なんかもういらないと訴えると

「とろう とろう!」と医師自ら取ってくれた。

 

普通なら看護師に指示を出して日勤の看護師があとから取りに来てくれるのだが

ちゃっちゃと、とってくれてうれしかった。

酸素飽和濃度は多分93と低めだったと思う。

後から看護師が 「え?取ったの?」

「うん 先生が取ってくれたもん」

いいのよ 苦しくないし、傷は順調に治ってるみたいだし。

 

4日目の午後。

シャワー許可がでた。

え!? なんとシャワーはうれしいけど

そこまで行って、狭いところで脱いで、着て

ましてや歩いて行って・・・と自信がなかった。

「お手伝いしてもらえるんですか?」

「いいえ 介助のいらない方だからそれはありません」

そうなんだ。

ええい! がんばろう。温かいお湯で汗を流し

洗髪したら気分も変わるだろう。

シャワーもまた 入院中の修行で仕事でありました。

 

同じく4日目の夜。 夜の点滴がなくなった。

針は腕に残すが つながれていない分、うれしかった。

 

手術5日目昼。 点滴終了。 これですべてつながれていたものが外れた。

なんという開放感。 つながれたものしかわからない開放感。

 

このころには痛いながらもちゃんと座って7分がゆが食べらるようになっていた。

 

 

病院での食事

3日目昼から

重湯、牛乳、ジョア

いわゆる液体ばがり

私の胃は受け入れてくれるのだろうか

おそるおそる口にするも

まず痛くて座れないし、重湯をすくうにも右手に点滴。

ストローで飲めるジョアだけを

ちびりちびり1時間かけて飲む。

こんなの今までなら一気に飲んでいたのにね。

4日目昼から

七分がゆ

固形物のおかずに見えますが

口に入れるとすぐに崩れるくらいやわらか

 

このころからやっと写真を撮る気になりました。

 

4日目の午後から

おやつも出されました。

 

 

5日目朝

 

5日目昼

 

 

何を食べてもいいのですが

よく噛んで、胃と相談しながら飲み込む。

無理して食べて吐いたなんて話をよく聞いたから

そんなことにはならないよう努力。

それでも 食べるのがしんどくなって

いつも 出された量の半分以下した食べられませんでした。

 

6日目 昼

ごはんがだいぶ形になってきました

やはり 食べられたのは半分以下。

あまり食べられないと 点滴再開されてもいやなので

がんばって 吐き気がしないまでの

胃と相談で食べました。

 

プリンで冷や汗

4日目の午後もおやつにプリンが出ました。

この時は、慎重に少しづつ噛むように食べたのですが

6日目 2回目のプリン。

口当たりがよいから、うっかりして少し早めのペースになってしまった。

あらら

プリン一個で 冷や汗、

慎重にゆっくり食べないと プリン1個でこんなことになるんだ

吐いたりはしなかったですが。

はやく治まってほしいと胃を撫でておりました。

 

7日目昼(退院前日)

ご飯は普通。

サラダのキュウリもトマトもよく噛んで。

どれもこれもよく噛んで。

 

 

食事指導とか栄養指導はなくて

何を食べてもいいがよく噛んで、胃と相談しながらです。

 

胃が3分の1あるだけで随分といいみたいですね

全摘した人の話や

抗がん剤治療をはじめた人の話を聞くと

ほんとに 大変そうですから。

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